クラブン株式会社 青井百合香さん ~ とっておきの文具とわくわくに出会える、地域に愛され続ける「うさぎや」を目指して(若手が紡ぐ倉敷仕事物語 Vol.5)

クラブンアイキャッチ
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青井百合香さんにインタビュー

クラブン株式会社のうさぎや倉敷店で働く若手社員、青井百合香あおい ゆりかさんに話を聞きました。


取材を受ける青井百合香(あおい ゆりか)さん
取材を受ける青井百合香(あおい ゆりか)さん

「わくわく」を提供する文具専門店で働く楽しさとは

現在の仕事で青井さんが「わくわく」する瞬間はなんでしょうか?

青井(敬称略)

一番わくわくするのは、仕入れた新商品をお客様へ届けるときです。

展示会などの仕入れの際に、今までにない新しい商品と出会えたときは、私自身もわくわくしますし、その気持ちをお客様にお伝えできるように売り場を作っています。

この文具が、お客様の人生に今後どうやって関わっていくのかな」と想像すると胸がときめきますね。

青井さんが仕入れた商材

「地域に根差した文具店で働いているな」と実感することはありますか?

青井

はい、あります。
地元の企業様とコラボレーションした文具を取り扱うのは、やはり地元に密着しているうさぎやならではだと思います。

あとは、文化祭の買い出しなどで来られる地元の学生さんも多いので、文化祭用のTシャツや制服を着た学生さんたちで店内が賑わうと、「ああ、地域に根差した文具店なんだな」と改めて実感しますね。

うさぎやは品ぞろえが豊富なので、わいわい選べる楽しさもご提供できているのかなと思います。

青井さんが設置したシール売り場
青井さんが設置したシール売り場

うさぎやには、ご家族で来店されるお客様も多いと思います。微笑ましさを感じられる瞬間はありますか?

青井

12月から春先にかけて、新学期の準備のために家族連れのお客様が多く来店されます。小さなお子様が、筆箱やノートなどを自分で選んでいる姿を見ると、胸が温かくなりますね

あとは、お正月シーズンになると、お年玉袋(ポチ袋)を持ってレジに並ぶお子様もいらっしゃるので、「お年玉をもらえて良かったね」と微笑ましくなります。

最近では、お年玉ならぬお盆玉もあるんですよ。私が子どもの頃にはなかった文化なので、少しうらやましく思いながらも、うれしそうなお子様を見るとつい笑顔になります。

ランドセル売り場

豊富な文具の知識を身につける研修制度

入社後、どのような研修がありましたか?

青井

入社して1か月間は、本社で研修があり、基本的なマナーや規律などを学びました。

本社研修の後は、約2か月間、店舗へ仮配属されました。
店舗の業務は、実際にやってみないとわからないことが多いので、実践を繰り返して覚えていきます。まずは、商品の発注方法やお取り寄せのやり方などを先輩から教えていただいて、先輩がそばで見守ってくださるなかで業務をこなしていきました。

うさぎやで働く職員は、本社で商材研修を受ける機会も多かったです。たとえば、ランドセルひとつとっても、各メーカーで細かい特徴があります。覚えることは数えきれないほどありましたね。

店内を歩く青井さん

お店で取り扱っている商品を覚えるだけでも、膨大な量がありますよね

青井

入社後はとにかく覚えることが多く、苦労しました。

商品そのものの知識を学ぶことはもちろん、商品が置いてある売り場を把握したり、発注や問い合わせ対応などの店舗運営の業務を覚えたり、1年目はとにかくついていくことに必死だった記憶があります。

身近な文具はまだ覚えやすいですが、画材のように自分にとってあまり縁のなかった文具についても一から学びました。

青井さん

どのように乗り越えたのですか?

青井

仮配属先が一緒だった同期と協力して、お互いに学んだことを共有する勉強会を開きました

「自分は知っているけど、もう一人は知らない」という状況を避けるためにも、お互いのメモを見せ合いながら、先輩から教えていただいたアドバイスを情報交換していたんです。その同期がいたからこそ、乗り越えられたのだと思います。本当に心強い存在でした。

取材を受ける青井百合香(あおい ゆりか)さん

うさぎやには、心強い味方がいる

まるで戦友のようですね。今でも同期のつながりはありますか?

青井

今でも同期とは仲が良く、休みの日には一緒に食事に行くこともあります。特に私たちの代はつながりが強いようで、他のかたから「仲が良いね」と言われたこともありました。

同期だけでなく、先輩も上司も、パートのかたも、優しいかたばかりで、人に恵まれている職場だなと実感しています。

流行中のシール売り場 画像提供:クラブン株式会社
流行中のシール売り場 画像提供:クラブン株式会社

人に恵まれている職場とは、どのような雰囲気なのでしょうか。

青井

たまに笑い声が上がるようなにぎやかさもありつつ、仕事にもきちんと集中できるメリハリのある職場です。

忙しいときは各自で仕事をこなしていますが、休憩室は基本的にわいわいしていて、ご飯を食べながらいろいろな話をしています。

お子さんがいるパートのかたは、子育ての話で盛り上がることもありますね。悩み相談やプライベートのことも気軽に話しやすい雰囲気です。

イベントコーナーの売り場

うさぎやが迎える30周年。地域へ恩返しをしていきたい。

うさぎやは2025年11月に開店30年を迎えますね。記念の企画などはあるのでしょうか?

青井

11月1日(土)から11月3日(月祝)の3日間、うさぎや全店で「うさぎや30thバースデーフェア」が開催されます。「地元の魅力再発見」をテーマに、地元企業とコラボレーションした新作文具をご用意してお待ちしています。ぜひご来店ください。

さらに、11月27日(木)から30日(日)にかけて、うさぎや30周年を記念して「文具♡缶~文具と缶に恋をするときめきがとまらない空間~」という特別イベントを開催します。こちらの会場は、イオンモール岡山です。

文具ファンのかたにはたまらない空間を作る予定ですので、気になるかたはぜひInstagramをチェックしていただけるとうれしいです。

画像提供:クラブン株式会社
画像提供:クラブン株式会社

同世代の若手に向けて、メッセージをお願いします。

青井

うさぎやは2025年11月に開店30年を迎えます。倉敷で生まれて30年、地域の皆さまをはじめ、多くのかたがたに支えられてきました。

私はまだまだ未熟ではありますが、今までうさぎやを支えてくださったかたがたに恩返しをする気持ちで、今後もわくわくするような文具を届けていきたいです

また、同世代の仲間の活躍も応援したいと思います。業界や職種が違っても、頑張る同世代が多ければ多いほど心強く、勇気をもらえます。一緒に前向きに頑張っていきましょう!

うさぎや倉敷店の外観

おわりに

レジ打ちや接客など、目に見える部分しか知らなかったうさぎやの仕事。

今回、青井さんの話を聞いて、わくわくする買い物の裏には店員さんのこだわりや想いがぎゅっと詰まっていることがわかりました。次回うさぎやに訪れた際には、売り場に注目して買い物をしてみたいと思います。

取材中、青井さんから「恩返し」という言葉が出てきて、感謝の想いを持つ人が働いているからこそ、うさぎやは地域に根差したお店であり続けるのだと実感しました。

うさぎや30周年の記念イベントにも、ぜひ足を運んでみてください。お宝を見つけるようなわくわくするような時間を、きっと過ごせると思います。

素敵な文房具との出会いを生み出す青井さんの活躍を、今後も見守っていきましょう。

青井さん

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クラブン株式会社のデータ

団体名クラブン株式会社
業種オフィス家具・OA 機器・事務用品の販売
物流機器・空調機器及び内装工事の設計・施工
大型文具専門店の運営管理
代表者名伊澤正信
設立年1961年
住所岡山県倉敷市阿知2丁目9-10 FJK倉敷駅前ビル2階
電話番号086-422-9595
ホームページクラブン株式会社 ホームページ

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岩佐りつ子
岩佐りつ子
ずっと住んでいた神奈川を離れ、2023年12月に地域おこし協力隊として倉敷に移住しました。

縁もゆかりもなかった倉敷のまちは、見るもの、出会うもの、全てが初めてづくし!毎日の暮らしに居心地の良さを感じています。 移住者目線を忘れずに、倉敷の魅力を伝えていきたいです。

こんにちは、地域おこし協力隊です

県外から倉敷市への移住をより一層進めるため、Webを通じた生活者目線での情報発信や、移住関連イベントへの協力をミッションに活動しています。

倉敷市地域おこし協力隊

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