毎年10月中旬、阿智神社の秋祭りに合わせて開催されている「倉敷屏風祭」。
昔ながらの町家が立ち並ぶ本町通りを中心とした、民家や商店に色とりどりの屏風や生け花をしつらえ、祭りに花を添えてくれる町衆のイベントです。
コロナ禍での中断もありましたが、近年秋の恒例行事として定着しています。
2023年はどんな展示をされているのか、早速カメラを持って散策してきました。
記載されている内容は、2023年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
「倉敷屏風祭」とは
「倉敷屏風祭」は令和5年10月14日(土)・15日(日)の2日間開催されました。
倉敷市本町、東町、美観地区界隈で、倉敷物語館や大原本邸といった有名スポットから、普段は公開されていない個人宅の町家まで、さまざまなスポットに屏風が展示してあります。
足を運んでみました
いざ、美観地区へ。
倉敷公民館の前に本部があり、案内のチラシを入手できました。
また、Web版のチラシを見られるQRコードも掲げられていました。
人通りはいつもの週末よりも多く、警備のかたも多く立っています。
最初に訪れたのは「語らい座 大原本邸」(No.1)。
屏風を展示しているスポット毎に番号が振られています
大原美術館の目の前にあるこちらの邸宅は、大原美術館を設立した大原家の旧宅で、現在は「語らい座 大原本邸」として一般公開されています。
展示されていたのは大原家とも縁の深い、棟方志功(むなかた しこう)の版画「花鳥童子図」。
もともとは襖絵(ふすまえ)だったものを、後年切り取って屏風に仕立てたものだそうです。
木のおもちゃを扱っている玩具店「伊勢屋」の横には、大きな風神雷神図が。
以前の開催のときには、ピカソのゲルニカを掲げられていたこともありました。
このように、いろいろな屏風が美観地区内各所に展示が点在しています。
そのほかに気になったスポットを紹介します。
上島提灯店
本町通りにある「上島提灯店」(No.19)。
今では珍しい提灯屋さんで、おもにお祭りで使用する提灯を作っています。
秋祭りの際、各町内に掲げられる提灯も上島提灯店で作られているようです。
展示されていた屏風は、倉敷芸術科学大学の学生さんの手で制作されたものです。
白壁を思わせるモノクロームの中に「倉敷」の文字が印象的な縦型の屏風と、瀬戸大橋と空と海が爽やかな横長の屏風、いずれも倉敷らしい作品でした。
クラシキクラフトワークビレッジ
手しごとのお店が軒を連ねる「クラシキクラフトワークビレッジ」。
複数の店舗で屏風を展示していました。
中に入り、突き当たりまで歩いてみると…。
「CRAFT WORK inc.」(No.13)
倉敷らしく、デニムと帆布を使った作品。
大胆なペイントで甲冑と龍虎を表現されていました。
おわりに
阿智神社の秋祭りに合わせて開催される倉敷屏風祭。
町家巡りをしていると市民有志にて活動されている「倉敷千歳楽」の練り歩きに遭遇しました。
以前テレビ番組で見たことがあるのですが、屏風祭にも参加されている「吉井旅館」(No.15)も倉敷千歳楽の復興に尽力していたとのことです。
また、爺婆の面をかぶった素隠居(すいんきょ)の姿も。
頭をうちわでなででもらうと無病息災で過ごせるとの言い伝えがあり、筆者も素隠居になでてもらいました。
倉敷アイビースクエアの西側の通りでは御神輿の姿もありました。
これから阿智神社に戻る道中、ボルテージも最高潮といった感じでした。
お祭りムードを感じながらの街歩きは、短時間でも倉敷の魅力を味わえるのでおすすめです。
情報提供者:787B
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倉敷屏風祭(令和5年10月14日・15日開催)のデータ
名前 | 倉敷屏風祭(令和5年10月14日・15日開催) |
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期日 | 2023年10月14日(土)・15日(日) 午前10時〜午後5時 |
場所 | 倉敷美観地区 |
参加費用(税込) | 無料 |