店長 岩崎真子さんの想い
倉敷薄荷の店長であり、倉敷市地域おこし協力隊の 岩崎 真子さんに倉敷薄荷に関わろうと考えた背景や取り組みへの想いについて聞きました。
地域おこし協力隊として、吉備のくに未来計画の事業に関わろうと思った理由は?
岩崎(敬称略)
スウェーデンの大学に留学したとき、環境保護と経済発展の両立について勉強していました。
特に重点をおいて勉強した内容は、北欧企業のCSR (企業の社会的責任)。
北欧企業が、環境保護に関わる事業をどのようにビジネスに取り入れているかを調査しました。
例えば、スウェーデンの登山道具メーカー「Klattermusen (クレッタルムーセン)」では、製品の機能を高めるだけでなく、自然由来の素材や廃材を利用した商品を開発しています。
さらに、環境負荷の低い商品の広告を打ち出すことで消費者を惹きつけ、ビジネスとして環境保護を成り立たせていました。
留学中の勉強を通して北欧企業の考え方に感銘を受けて、環境保護とビジネスを両立させる取り組みに興味を持ったのです。
日本でも、環境保護につながるビジネスはないかと調べていたときに、倉敷市地域おこし協力隊の事業の1つにあった薄荷栽培に出会いました。
倉敷薄荷の事業をどのようにしていきたいですか?
岩崎
倉敷薄荷の事業をエコビジネスのモデルとして確立したいです。
アピールするだけの環境保護事業ではなく、環境を良くする活動を利益につなげたいと考えています。
スウェーデンではSDGsの観点でビジネスを考えるのは当然で、企業は環境保護を考慮した商品開発を行なっています。
日本でも環境に配慮した商品でビジネスができるということを示して、消費者が環境負荷の低い商品を購入することが当たり前となる社会にしたいです。
今後の抱負を教えてください。
岩崎
倉敷で薄荷を栽培していたことを多くに人に伝えて、環境について考えるきっかけを生み出したいと考えています。
「環境に悪いからプラスチックは使わないでください」と言っても戸惑う人は多いはずです。
価値観を押しつけるだけでは、社会全体の意識を変えられません。
一方で、倉敷での薄荷栽培の歴史と復活への取り組みは、面白いし共感できると思います。
私が良いと感じる取り組みや商品を伝えることで、多くの人の環境に対する意識に影響を与えたいです。
薄荷への想いを聞いて
筆者は、倉敷で薄荷の栽培が行なわれていたことを全く知りませんでした。
一度は忘れさられた産業を見つけ出して、復活させてしまうというのは壮大なプロジェクトのように感じます。
倉敷薄荷の店長 岩崎さんの考え方にも共感できました。
自然環境を大切にしようと言われていますが、個人の意識だけでは限界があり、仕組み作りが重要です。
環境保護につながる活動をビジネスとして確立すれば、経済活動と同時に環境保護が可能な社会が築けます。
倉敷薄荷の事業が世界中に知れ渡り、倉敷からエコビジネスのモデルが生まれるのが楽しみですね。
倉敷薄荷(倉敷薄荷陳列所)のデータ
名前 | 倉敷薄荷(倉敷薄荷陳列所) |
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住所 | 岡山県倉敷市中央2丁目10-11 |
電話番号 | 090-3780-4243 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前10時〜午後4時 |
定休日 | 土、日 |
支払い方法 |
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ホームページ | 倉敷薄荷 |