岡山県内でコーヒーやフレッシュジュースを販売するマルゴデリ。
8店舗目の⑤Deli Ojigadakeは、今までの店舗とは雰囲気が大きく異なります。
王子が岳レストハウスを盛り上げるためトライアル・サウンディングの実施などをとおし尽力してきた倉敷市観光課の矢吹健太(やぶき けんた)さん。
ドリンクを提供するだけでなく、店をとおして人との繋がりを作る、マルゴデリの代表取締役 平野裕治(ひらの ゆうじ)さん。
お二人にインタビューをしました。
インタビューは2023年6月の初回取材時におこなった内容を掲載しています。
目次
王子が岳を広めるきっかけになってほしい
王子が岳レストハウスに常設の店舗、⑤Deli Ojigadakeができたんですね。
矢吹(敬称略)
王子が岳レストハウスは倉敷市が所有する施設です。
建物を保持するために、施設の活用法を民間事業者と一緒に考える手法のトライアル・サウンディングを2020年からおこなっていました。
イベントや店をするために王子が岳レストハウスを無料で貸していました。
しかし使われたのは観光シーズンや週末でして。
本当は閑散期も、すき間なく開けてほしいと思っていました。
常にひとがいてくれたほうが賑わいもあるし、観光案内もできますし。
そして今回、建物の建て替え時期まで⑤Deli Ojigadakeさんが入店されることになりました。
建物の建て替え時期は決まっているのですか?
矢吹
建て替えの時期は未定です。
建て替えをするからと空けておくのではなく、景色がいいので、せっかくなら活用したいと思っています。
景色を眺めているだけでも癒される場所ですよね。
内装は、マルゴデリさんにおまかせしました。
もともとあった椅子も自由に使ってもらっています。
張り紙などがあったんですが、空間づくりの邪魔にならないように、取りました。
マルゴデリさんに床を磨き上げていただいて、見違えるほどきれいになりましたし。
マルゴデリさんが望む形になっていればうれしいです。
⑤Deli Ojigadakeさんをとおして、たくさんのひとが来て王子が岳を知って、児島や倉敷・玉野・瀬戸内のエリア全体へ興味が広がっていくきっかけになってほしいですね。
前はここにちらっと寄るだけだったのが、お店があるからじっくり滞在して、景色を眺めてくださればうれしいです。
まずは景色を、ついでにジュースを
平野(敬称略)
僕はお客さまに、まずは瀬戸内海を、景色を見てほしいですね。
瀬戸内海や他の海を眺められる場所は日本にたくさんありますけど、こういう島が転々とした景色はなかなか珍しいと思うんですよね。
この王子が岳からだと瀬戸大橋の全体を見渡せますし、香川県まで見えます。
建物の周りにも自然があふれていて、たとえば桜があるんですよ。
休日にはパラグライダーが飛んでいて、自然を満喫しているかたもいます。
店内はもちろん、屋上からの眺めも最高で。
この景色を求めて来たついでに、うちの地場の食材を使ったジュースを飲んで「岡山」ってものを味わっていただくくらいがうれしいです。
景色を見るだけだったら滞在時間は短いんですよ。
ジュースや軽食があると、景色をより長く眺めていただけます。
店内は景色の邪魔をしないように、変に色を入れず、白色で統一しました。
出会いから生まれるメニュー
他のマルゴデリの店舗と違う点は何ですか?
平野
王子サンド(おうじサンド)というタマゴサンドが、⑤Deli Ojigadakeのオリジナルメニューです。
2024年4月現在、王子サンドは提供中止しています
玉子は倉敷市の玉島にあるのだ初、醤油は児島の塩田屋醸造場のものを使っています。
塩田屋醸造場さんには「王子が岳で地場の食材を使う店を開くから、醤油を使わせてもらえないか」と直接話に行ったんです。
マルゴデリのコンセプトが「自然なものを食べ、有機的な人のつながりを大事にし、人間らしく感情豊かに生活する」なんです。
この「有機的な人のつながり」は、顔が見えて、手から受け取れて、話ができる、オーガニックな関係を意味しています。
ジュースのレシピはアレンジ自在なので、いい素材があればそれを使って新たな商品ができるんですよ。
今後いい出会いがあれば、新たな商品が生まれるかもしれません。
他に違うところは、「ゆっくり」な点ですね。
ショッピングモール内の店舗はどうしてもスピード重視ですが、ここは違います。
景色をのんびり見てほしいと思っているので、提供もゆっくりなんです。
店をみんなで作っていきたい
開店したばかりですが、今後どのような店にしていきたいですか?
平野
アートや音楽イベントをしたいですね。
気候のいい季節には屋上で生演奏をしてもいいかも。
たとえば、これから頑張っていこうとしているアーティストを呼んで、演奏してもらって。
観客としてきたひとが次はアーティストとして演奏して、とつながっていくとおもしろいですね。
アートでは、背景となる景色とマッチするような絵を飾るのもいいかもしれません。
作家さんの作品を展示販売してもいいですね。
店はまだまだ始まったばかりなので、お客さまみんなで作っていけたらうれしいです。
おわりに
取材をとおして、マルゴデリの平野さんも倉敷市観光課の矢吹さんも店からの景色に愛着があるのを感じられました。
他にはない、王子が岳の大パノラマを地元の食材を使ったドリンクや軽食を味わいながら眺める…ぜいたくですてきな時間の使いかたではないでしょうか。
1日のなかでも色味や表情が変わる王子が岳の景色を眺めながらゆったりと過ごしたいものです。
⑤Deli Ojigadakeからでしか見られない特別な景色や空間、時間の流れを感じられることでしょう。
店はまだまだ進化中。
お客さんと一緒に店づくりをしていく、⑤Deli Ojigadakeの今後に注目したいですね。
⑤Deli Ojigadake(マルゴデリ オウジガダケ)のデータ
名前 | ⑤Deli Ojigadake(マルゴデリ オウジガダケ) |
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住所 | 岡山県倉敷市児島唐琴町1421-8 王子が岳レストハウス内 |
電話番号 | 090-4105-8805 |
駐車場 | あり 店の近隣に駐車場あり、建物前は障がい者用3台 |
営業時間 | |
定休日 | 金、不定休 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 不可 |
座席 | カウンター:5席 テーブル:34席(10卓) |
タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
トイレ | 洋式トイレ バリアフリートイレ |
子育て | オムツ替えシート |
バリアフリー | スロープ バリアフリートイレ |
ホームページ | マルゴデリ |