倉敷美観地区の中心に位置する阿智神社。
祭事や年末年始の参拝では、大勢の市民が足を運んでいます。しかし、訪れる機会は多くても、阿智神社について詳しく知っているかたはあまりいないかもしれません。
阿智神社で開催されるイベント「心美(しんび)に集う阿智神社」は、阿智神社について深く学べるだけでなく、正式参拝や奉納演奏など、貴重な体験ができるイベントです。
主催者である地域おこし協力隊のかたに、どのような想いで阿智神社でのイベントを企画したのか、取材しました。
記載されている内容は、2025年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
Ads by Yahoo! JAPAN
「心美に集う阿智神社」とは

「心美に集う阿智神社」は、2025年9月23日(祝・火)に阿智神社で開催されます。
長年、倉敷の街を見守り続けてきた阿智神社で、「学ぶ」「体験する」「感じる」の三つの視点から、倉敷美観地区の魅力を再発見できるイベントです。
「学ぶ」の部では、阿智神社の新井宮司から、神社の歴史や文化に関する話を聴講します。神社と街は深いつながりがあるため、阿智神社について学ぶことで、倉敷の街についても知ることができます。
「体験する」の部でおこなわれる正式参拝は、お賽銭を投げ入れる通常のお参りとは、まったく異なる形式の参拝方法です。一般のかたにとってなかなか体験できない、神聖な儀式を体験できます。
最後の「感じる」の部では、祈祷殿にてクリスタルボウルの奉納演奏がおこなわれます。参拝後の清らかな気持ちが、さらに研ぎ澄まされるひとときです。
参加費は一人1,000円で、予約制となっています。定員が限られているため、興味のあるかたは早めの申し込みがおすすめです。
イベントを主催するのは、倉敷市地域おこし協力隊の小野元寛(おの もとひろ)さん。小野さんは普段、倉敷市の中心市街地を拠点に、まちづくりなどの活動をおこなっています。
どのような思いや経緯で今回の開催に至ったのか、話を聞きました。
主催の小野元寛さんにインタビュー

「心美に集う阿智神社」はどのような経緯で企画されたんですか?
小野(敬称略)
私の両親は岡山県出身で、母親は倉敷に実家がありました。お盆や年末年始に帰省した際には、必ず阿智神社に立ち寄っていたので、子どもの頃から阿智神社は身近な存在でした。
また、私の祖父が阿智神社の総代を務めていたこともあり、地域おこし協力隊として活動する際に、「阿智神社で何かイベントができたら良いな」と思っていたんです。
しかし、私自身、阿智神社についてわからないことが多く、何度も通っているのに歴史や文化などはまったく知らないことに気が付きました。
そこで、一市民としても、倉敷の街に親しみを持つために、阿智神社をもっと深く知る機会を作ろうと思って今回のイベントを企画しました。見て、聞いて、体感して、阿智神社がさらに身近に感じられるきっかけになれたらうれしいです。

タイトルにも入っている「心美(しんび)」とはなんでしょうか
小野
「心美」は自分で考えた造語です。いろいろと考えた結果、この「心美」という言葉にたどり着きました。
普段、私は地域おこし協力隊として、美観地区を含めた中心市街地を拠点に、まちづくりの活動をしています。担当エリアである倉敷美観地区は、「美しいを観る」と書くことから、「美観地区の持つ美しさは何を指すのか」を深掘りしたくなりました。
建築や美術、民藝など、美観地区には目に見える美しさも数多くありますが、中心部にある阿智神社には、何かを願ったり祈ったりする、純粋な心の美しさも集まってくると思うんです。
人が何かを祈るとき、きっとそこには人本来の温かさや清らかさが宿ります。目には見えない美しい想いが集まる場所として、「心美」と名付けました。

「学ぶ」の部では、どのような話を聞けるのでしょうか
小野
最初の「学ぶ」では、阿智神社の歴史や文化、一般のかたではなかなか知る機会のない神社の基本的な知識について教えていただきます。
お話してくださる新井宮司は、民俗学がお好きなかたなので、「地名は阿知なのに、なぜ神社は阿智神社なのか」など、民俗学的視点から見た興味深いお話もしていただく予定です。
また、新井宮司が身につける装束(しょうぞく)にもぜひ注目してみてください。祭事やイベントによって着る装束が違うそうなので、そのような見る美しさも楽しんでいただけたらと思います。

「体験する」の正式参拝は、普通の参拝とは違うのですね
小野
正式参拝とは、倉敷の地域の神様に正式に参拝する儀式です。他県から神職のかたが来られた際に、地域の神様へのご挨拶としておこなわれています。
普段めったにできない貴重な体験になると思いますし、地域の神様へご挨拶を通して、より倉敷に親しみを感じていただければうれしいです。
「感じる」の奉納演奏について教えてください
小野
最後の「感じる」では、祈祷殿でクリスタルボウルの奉納演奏を聴いていただきます。
クリスタルボウルとは水晶を使った楽器で、倍音(ばいおん)という音色を奏でます。この倍音の響きは自律神経を整えたり、脳の疲れを和らげたりなど、音楽療法として総合医療の場面でも活躍しているんです。
今回ご出演いただくクリスタルボウル演奏家のLeeさんは、和歌山県の世界遺産、熊野本宮大社での演奏を始め、鎌倉の建仁寺、広島県尾道の西国寺など、日本全国で奉納演奏しているかたです。
演奏のひとときだけでも、悩みから解放され、心安らぐ時間を過ごしていただければと思います。

イベントを通じて参加者の皆さんに伝えたいことはなんですか
小野
お祭りなどの行事で、阿智神社に足を運ぶ人は大勢いますが、神社そのものについてはよく知らない人が多いと思います。私自身もそうでした。
そのようなかたがたに、阿智神社をより深く知っていただき、倉敷という街の魅力を再発見するきっかけにしていただければと思います。
阿智神社を含めて、美観地区のエリアは歴史的な建物や文化が集まっている大切な場所です。そのような街の魅力を次世代へ継承するきっかけとなれば、地域おこし協力隊としてもうれしく思います。

どのような人におすすめしたいですか
小野
神社というさまざまな人が訪れる場所で開催するイベントなので、観光客のかたや地域のかた、年齢や性別を問わず幅広いかたにお越しいただきたいです。
最後に読者へメッセージをお願いします
小野
地域おこし協力隊として倉敷に移住したときに、阿智神社は美観地区のシンボルだと思いました。どなたでも足を運べる、開かれた場所が阿智神社です。
個人的に、神社で手を合わせる行為は、一種の「心を整える行為」だと考えています。自分と向き合う場でもある阿智神社で、学びの機会を作ることには、きっと意味があると感じました。
イベントを通して、倉敷の街をより好きになっていただけたらうれしいです。

おわりに
筆者も普段、散歩がてらに阿智神社へ行くことが多いですが、神社自体の情報は看板やホームページから取り入れるのみで、深くは知りませんでした。
今回のイベントは、阿智神社に興味のあるかたにとって、きっと満足できる貴重な機会になるのではないかと思います。イベントを機に、阿智神社がより一層身近な存在になりそうです。
「阿智神社の魅力に触れたい」「倉敷の街の魅力を再発見したい」というかたは、ぜひ参加してみてください。
参加を希望する場合は、申し込みフォームから予約してください。定員に限りがありますので、早めのお申し込みをおすすめします。
阿智神社に関する記事
心美に集う阿智神社のデータ

名前 | 心美に集う阿智神社 |
---|---|
期日 | 2025年9月23日(祝・火) 午後1時30分から午後3時30分まで |
場所 | 岡山県倉敷市本町12-1 |
参加費用(税込) | 参加費:1名1000円 ※正式参拝・玉串料として |