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small ville(スモールヴィレ) ~ 思い出の「倉敷デパート」を明るくしたい。若き店主がもてなす旬野菜とワインが自慢のバル

small ville(スモールヴィレ) ~ 思い出の「倉敷デパート」を明るくしたい。若き店主がもてなす旬野菜とワインが自慢のバル

食べとこ / 2019.08.14

「small ville」店主・高槻修嗣(たかつき しゅうじ)さんにインタビュー

small ville 高槻さん

「倉敷デパート」でお店を始めた経緯

まず始めに、飲食店を始めようと思ったのはどうしてでしょうか。

高槻
中学生時代に、近所に個人経営の服飾店があること知って、チェーン店ではない個人経営のお店って面白いと思ったことがきっかけです。

その頃から、地域に根ざした庶民的なお店に憧れるようになって。個人経営のお店で働きたかったので、大学生時代に始めたバイトは個人経営の飲食店でしたね。

そのバイトで料理を担当することになり、そこで初めて料理の楽しさを知りました。

small ville 店内

「倉敷デパート」でお店を始められた経緯について教えてください。

高槻
倉敷駅前の大通り沿いがメインだから、そこでお店をやりたかったんですよね。

けど、駅前の通りは当時物件がなかった。で、たまたまブラブラ歩いていたらこの「倉敷デパート」にたどり着いたんです。

自分は倉敷生まれで、高校生のときはよく「倉敷デパート」の「奴(やっこ)そば」さんへ500円の蕎麦定食をよく食べに来ていて。当時から面白い通りだと思っていたことを思い出しました。

ちょうど空き物件を見つけて、ここにしようと決めたんです。

small ville 高槻さん

それこそ、高校生のときは東京に出たいと思ったこともありましたが、ここでお店を始めたのはやっぱり倉敷が好きだったからでしょうね。

県外に行った友人がお店に訪ねてきてくれたりするので、自分はこの倉敷にいたほうがいいだろうなと思いました。

倉敷デパート

まさに、この「倉敷デパート」は高槻さんの思い出の場所だったんですね。

高槻
ええ。自分がこのお店を始めた当時の2017年はお店が少なくて暗かったから、この辺りを明るくしたいという思いもありました。

倉敷駅から商店街を通れば、雨の日も濡れずに来れるし、倉敷駅から徒歩7分という立地にも魅力を感じました。ざわざわしてなく落ち着いた感じもいいですしね。

small ville

店名「small ville」にこめた思い

店名「small ville」の由来を教えてください。

高槻
好きなレコード会社のレーベル名からつけました。

また、「ville(ヴィレ)」は、フランス語で「都市や集落」、英語の「villege(ヴィレッジ)」は「村」の意味があって。

野菜やワインは、村から作られて来るものだから、またこのお店を通してひとへ繋がっていけたらいいな、みんなが気軽に集まる場所になればいいなと思いをこめてます。

お店もそれほど大きくなく、小さいので「small ville」と名付けました。

small ville 内装

料理に対するこだわり

次に、料理を作っているときのこだわりについて教えてください。

高槻
やはり、野菜の甘みをどうやって引き出すか、素材がもつ良さを消さずにいかに引き出すかにこだわっています。もちろん、肉や魚でも一緒です。

あとは、お客様が飲んでいるものとの合わせかたを意識して提供しています。

small ville 店内

今、このお客様はこのお酒を飲んでいるから、この料理はこの味付けにしようと調理しています。外食をして選択肢があるのなら、いい選択肢を選んでほしいですしね。

お店をやっていてよかったと思うことをお話していただけますか。

高槻
何度も来てくれるお客様がいてくれることや、このお店で新しい発見をしてもらえることです。

「この食材は何?このワインは何?この組み合わせは何?」って知ってもらってお客様に喜んでもらえたらよかったと思います。「何これ?」から「おいしい、おいしい」って言ってもらえるのが、一番嬉しいですね。

small ville ワイン

「ハレノミーノくらしき」について

2019年11月に「ハレノミーノくらしき2019」が開催予定で、今回も参加されますね。去年2018年に参加されていかがしたか。

高槻
「ハレノミーノくらしき」をきっかけに来てくれるようになったお客様もいますよ。「ハレノミーノくらしき」で、「倉敷デパート」ってまだやっていたんだと知ってくれたかたもいました。

お店のことを知ってもらうきっかけになる、良いイベントだと思います。

ハレノミーノくらしき2018年 small villeメニュー

「ハレノミーノくらしき」2018年時、small villeのメニュー

ハレノミーノくらしき2018 small villeメニュー

「ハレノミーノくらしき」2018年時、メニュー。白ワイン・塩漬け豚のトマト煮・北海道産無農薬人参のラぺ 前売り券であれば700円でこのメニューがいただける。(当日チケットだと1枚800円)

今後のお店の展望

最後に、今後のお店の展望についてお聞かせください。

高槻
このお店を細く長く、続けていきたいと思っています。大きくしようとか別の場所での営業とかは考えてないんですよ。

このお店でいかに進化していけるかを考えています。今後はランチなどで定食やカレーを提供できればいいなと。

お客様に喜んで貰えれるよう、常に新しいものをこのお店で出し続けていきたいです。

small ville 高槻さん

おわりに

small ville 店内いつもとはちょっと違った特別空間を味わえ、どれを食べてもおいしい、筆者の大好きなお店「small ville」。

取材時に撮影をしていると、近所の飲食店のかたが「彼はイケメンだから、カッコよく撮ってやれよ~」と気さくに声をかけてくださったりして、「倉敷デパート」ならではの空気感にほっこりしました。

地元・倉敷が好きだから、この町でみんなが集まれる飲食店を続けていきたいという高槻さんがもてなす小さなバル。

今まで知らなかった、新しい「おいしい」に出会ってみませんか?

small ville(スモール ヴィレ)のデータ

small ville 外観
名前small ville(スモール ヴィレ)
住所岡山県倉敷市鶴形1丁目4-2
電話番号086-423-4567
駐車場なし
営業時間午後5時〜 午前1時 (ラストオーダー午前0時)
定休日
日曜日が祝日の場合は営業
支払い方法
  • 現金
  • クレジットカード
予約の可否
座席20席 カウンター:7席 テーブル:13席
タバコ
トイレ
子育て
バリアフリー
ホームページsmalle ville(スモールヴィレ)
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まつこ

まつこ

生まれも育ちも倉敷、結婚を機に現在は真備町在住。
食べ歩きと美観地区散策が大好きなのんびり屋の30代。
真備町の復興へ少しでも貢献したいと猫好きな夫に支えられつつ奮闘中。
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small ville 「旬野菜のバーニュカウダー」

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