高梁川志塾 事務局にインタビュー
高梁川志塾 第1期をよく知るふたり

高梁川志塾の事務局スタッフとして修了生をサポートしてきた山本 将徳(やまもと まさのり)さんと第1期の修了生 梶谷 昌史(かじたに まさし)さんに、高梁川志塾への思いについて話を聞きました。
梶谷さんは、第1期終了後に高梁川流域学校のスタッフとして働いており、第2期以降は山本さんとともに事務局スタッフとして受講生たちをサポートします。
インタビューは2021年5月の初回取材時に行なった内容を掲載しています。

高梁川志塾1期を振り返って
どのようなきっかけで高梁川志塾に関わるようになったのでしょうか?
山本(敬称略)
実は、私は岡山市内に住んでいるので旭川流域の人間ですが、仕事の関係で倉敷で活躍する人たちと会う機会が多くあり、高梁川流域という地域の捉え方に興味を持つようになりました。
2020年には、学生のころからお世話になっている坂ノ上 博史(さかのうえ ひろし)さんが高梁川流域学校の代表理事となり、また、戸井 健吾(とい けんご)さんのようなブログでの発信を生業とする若い人が理事に加わったことで、高梁川流域学校に一段と魅力を感じたのです。
高梁川志塾という新しい取り組みを始めるということで、面白そうだと感じ事務局として関わることを決めました。
梶谷(敬称略)
美観地区にある伝統的町家「旧大原家住宅(語らい座 大原本邸)」で働いている同僚から高梁川志塾が開講することを聞きました。
特別にやりたい地域活動があるわけではなかったので、受講するかどうかはかなり悩みました。
高い志があるわけではありませんでしたが、日頃、関わることのない人たちに出会う機会になると思い、新たな経験を得ようと飛び込んだのです。
実際に受講して新たな出会いはありましたか?
梶谷
実際に講義を受けてみると興味深い内容のものが多くあり、楽しく学ぶことができました。
初回の講義で登壇した民俗学者の神崎 宣武(かんざき のりたけ)先生の話が面白く、惹きつけられる内容だったため、受講を続けたいと感じたことを記憶しています。
高梁川志塾が開講したばかりのころは、知り合いも少なく、講義会場に行くことに緊張を感じていましたが、日が経つにつれて気軽に話せる同期が増え、講義を受けに行くことが楽しみになっていました。
仲の良い同期に恵まれたことが、最後までカリキュラムをやり通せた理由です。

第1期の事務局の仕事はどのようなものでしたか?
山本
事務局の業務は、主に講義の案内、アーカイブ用の動画編集、受講生の単位の管理。
また、事務的な仕事だけではなく、受講生のサポートも私の担当です。
実習内容についての相談を受けたり、最終報告会に向けての発表資料の作成を手伝ったりしていました。
高梁川志塾の運営側で、受講生と一番近い距離で関わっていたの人は私だと思います。
受講生たちと関わるうえで大切にしていたことはありますか?
山本
高梁川志塾を通じて、共に学び、成長していこうと考えていました。
受講生たちはそれぞれに得意とする分野や領域があり、私も受講生から学ぶことが多くあったと感じています。
高梁川志塾が終わったあとでも関係を続けていけるように、地域活動を実践する仲間として接するように心がけていました。

もっとも印象を受けたことは?
梶谷
講師や受講生たちの話を通じて、生き方の多様性を知ったことです。
特に驚かされた人は、講師として登壇した新見市の元地域おこし協力隊 松田 礼平(まつだ れいへい)さん。
あえて縁のなかった岡山県新見市という田舎で起業した話には、強烈な印象が残りました。
また、浅口市の元地域おこし協力隊の沖村 舞子(おきむら まいこ)さんも忘れられない存在です。
「大学は行きたくなったらいつでも行ける」と中退し、次々とやりたいことに突き進んでいく姿勢に勇気づけられました。
受講生のなかにも、転職ののちに岡山の自治体や地域おこし協力隊として活躍している人たちもいて、日々刺激を受けています。
高梁川志塾 第1期は成功でしたか?
山本
もちろん成功だったと感じています。
高梁川志塾 第1期では、経歴や職業もさまざまで、しかも10代から70代の人たちが受講していました。
修了生や講師、高梁川志塾の運営側を含め、多様な人材が顔の見える関係を構築できたことが一番大きい成果だと感じています。
高梁川志塾 第1期は、高梁川流域の持続可能な社会の実現に向けた、成功事例のひとつと言えるでしょう。

高梁川志塾 第5期に向けて
第5期生にメッセージをお願いします。
梶谷
高梁川志塾には目標を持って受講する人が多いと思いますが、高い目標は必ずしも必要ありません。
私の場合は、講師の話を通じて新たな学びがたくさんあったので、高梁川志塾を通じて刺激を受け、成長することができました。
また、高梁川志塾の講師や修了生とのつながりは、今後の事業やイベントを実践していくうえで、頼れる存在になるはずです。
大きな志がないからと悩むのではなく、まずは一歩を踏み出してほしいと思います。

山本
塾という名前がついているので、学ぶ場所という印象を受けると思いますが、自らが地域に向けた活動を実践するための出番を作る場所でもあります。
さらに、応援してくれる人にたくさん出会えるので、新たな取り組みへ挑戦するにはぴったりの場所。
未来に向けての挑戦にワクワクする人は、ぜひ高梁川志塾に参加して、持続可能な社会の実現へと導く人になってほしいと思います。

おわりに
実は、筆者も高梁川志塾 第1期の修了生です。
山本さんや梶谷さんが話すように、地域の文化や風土、自然保護について、真剣に語り合える友人に出会えたことはうれしいことであり、頼もしいことと感じています。
高梁川志塾を通じて、高梁川地域の歴史を知るとともに、頼もしい人たちと出会えたことで、高梁川の景色をさらに楽しめるようになりました。
一方で、持続可能な社会に向けて取り組みを実践していくことの難しさも感じます。
歴史を振り返ることで、現代の日本の衣食住に困ることない便利な生活が、当たり前ではないことを知りました。
明日がくるのが当たり前の時代に生まれたことを、感謝すべきなのかもしれません。
ひとりの人間にできることは限られていますが、持続可能な社会の実現に向けて少しでも貢献できるように、筆者は高梁川流域の魅力を言葉にして伝えることを始めました。
高梁川流域におけるSDGsという捉え方が多くの人に届き、持続可能な流域が少しでも早く実現されることを願っています。

高梁川志塾 第5期のデータ
| 名前 | 高梁川志塾 第5期 |
|---|---|
| 開催日 | 高梁川志塾 第5期の期間:2022年11月6日~2023年2月19日 |
| 場所 | 主にコワーキングスペース「住吉町の家分福」、他に市内公共施設など |
| 参加費用(税込) | 詳細は高梁川志塾ホームページを確認。 1.SDGs探求コース受講生 一般 : 12,000円、学生 : 8,000円 (全プログラムヘの当日参加、アーカイブ視聴が可能) ※会場受講・オンライン受講に関わらず一律料金 2.聴講生(座学のみ参加) 会場受講:1,500円/回(人数制限あり) オンライン・アーカイブ受講:500円/回 ※後日参加者のみ閲覧できるページを案内予定。 ※講座によっては、別途、実費を徴収する場合があり。 ※講座によっては、無料公開の場合があり。 |
| ホームページ | 高梁川志塾 | 高梁川流域学校 |






































