恒枝信三さん・みつこさん夫妻にインタビュー
商品へのこだわりや店舗で不定期に開催しているイベントについて、三代目店主・恒枝信三さんと妻のみつこさんに話を聞きました。

看板商品の「倉敷ほうじ茶」にはどのようなこだわりがありますか
信三(敬称略)
子供の頃からずっと父が(ほうじ茶を)焙煎しているのを見てきました。こだわりというのではなく、創業当時から祖父と父がつくってきたこの味を、大切に継承していきたいと思っています。

ほうじ茶は焙煎具合によって、味や香りが大きく変化するため、お店の個性がとても強く現れる商品となっています。

焙煎と並び、ほうじ茶の味を左右するのが合組(ブレンド)で、現在は5〜6種類の茶葉をブレンドして使用しています。
現在のブレンドは、先代と先々代が数十年にわたって数多くの茶葉を試し、試行錯誤の末につくられたものです。代々受け継がれてきた伝統の味を変えることなく、高品質でおいしいほうじ茶を提供できるよう、気を配っています。
2014年には「日本茶AWARD」に出品し、倉敷ほうじ茶は香りのお茶部門でプラチナ賞を受賞しました。

藤戸饅頭とのコラボレーション商品も開発されたと聞いています
みつこ(敬称略)
藤戸饅頭さんとのコラボレーション商品「藤戸まんぢゅうがおいしくなるお茶」は、その名の通り藤戸まんぢゅうに合わせてつくられたオリジナルのお茶です。

商品化にあたっては、藤戸饅頭さんと試飲しながらベースになるお茶をまず決めました。次にそこへ別なお茶を合組(ブレンド)したものを何点かつくり、藤戸饅頭さんにテイスティングしてもらいました。そして、最終的にお気に入りのお茶を選んでいただき、現在のお茶ができあがったんです。
このお茶は藤戸饅頭の店舗(本店・串田店)で販売されています。

春と秋に美観地区店の店頭で開催しているストリートライブについて教えてください
信三
毎年5月のゴールデンウイーク中に1回、11月に開催される「倉敷ジャズストリート」の期間に1回、美観地区店前で音楽ユニット「Choco Choco」のストリートライブを開催しています。
店舗の軒先をステージに、茶箱(ちゃばこ)を並べるなど、お茶屋ならではの雰囲気のなかで演奏がおこなわれます。
私はギター、妻のみつこはキーボードの担当です。それに長年の仲間であるベース、ギター、ドラム、ウクレレなどが加わります。
当日は1回のステージにつき約3曲を、1時間おきに合計4〜5ステージほど演奏します。

何だか楽しそうですね。ストリートライブを始めたきっかけは
信三
昔、ブタペスト(ハンガリーの首都)の街並みに音楽があふれている映像を見て、いつかあんなことをしたいなあと思っていました。

最後に、読者へメッセージをお願いします
信三
私は、茶の道というのは武士道と対になって存在していたと考えています。
理由は、「茶化す」、「茶目っ気」、「目茶苦茶」など、「茶」という言葉がかなりゆるい(遊び心がある)感じで使われているからです。
茶の湯(茶の道)は、室町から戦国時代のピリピリした武士道に対して、同時に真逆の場として存在したいやしの世界だったと想像しています。
だから、お茶屋を通じて出会った人すべてを「くすっ」と笑わせるようになれることが大切なことに違いない。そんな気持ちで毎日お店に立っています。

おわりに
味わいが好みで、以前より愛飲していた「倉敷ほうじ茶」。
取材を通して、倉敷ほうじ茶以外の商品や、知られざるお店の歴史などを聞いて、さらに親近感をおぼえました。
また、店主の茶人としての心意気と、もっと遊び心をもってお茶を楽しんでほしいという言葉も印象的でした。
「お茶を通じた、楽しいひとときを彩るプロデューサー」として、これからも地域や観光客の皆さんに愛されるお店として、倉敷の路地裏を明るく照らしていってくれることを願っています。
つねき茶舗のデータ

| 名前 | つねき茶舗 |
|---|---|
| 住所 | 駅前店:倉敷市阿知2丁目3-24/美観地区店:倉敷市本町3-9 |
| 連絡先 | 086-422-1427 |
| 駐車場 | なし 近隣の有料駐車場を使用 |
| 営業時間 | 【駅前店】 午前10時~午後5時30分 【美観地区店】 午前10時~午後6時 |
| 定休日 | 【駅前店】 日、月、祝日 ※月曜が祝日の場合、その翌営業日休 【美観地区店】 不定休 |
| 支払い方法 |
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| ホームページ | つねき茶舗 |














































