「お客さま(会員)の成長と夢づくりの支援」をビジョンに掲げている玉島信用金庫は、大正時代に設立された、倉敷の歴史ある金融機関です。
一般的な金融機関のサービスに加え、地域貢献を目的とした「寄り添い企画」といった独自の取り組みにも力を入れています。
利他の精神で、地域の課題解決に取り組んでいる玉島信用金庫には、どのような思いを持った職員が働いているのでしょうか。
玉島信用金庫で働く若手社員、金子梨乃(かねこ りの)さんを取材しました。
記載されている内容は、2026年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
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目次
玉島信用金庫について

玉島信用金庫は、倉敷市に拠点を置く創業110年を超える金融機関です。
株主の利益を重視する銀行に対し、信用金庫には会員と地域の利益を重視する協同組織としての特徴があります。預金・為替(かわせ)・融資といった金融サービスを提供する他、地域貢献に力を入れていることが最大の特徴です。
玉島信用金庫では、自身の利益よりも他者の利益を最優先する「忘己利他(もうこりた)」の考えのもと、2017年に売上ノルマを完全廃止しました。職員がノルマ達成のためではなく、お客さん(地域)の課題解決に専念できる環境を整えています。
また、独自の取り組みである「寄り添い企画」では、各支店が地域の課題を解決するために、さまざまな企画に挑戦しています。
買い物が困難なエリアを支援する「パーキングマルシェ」や、お盆時季の育児を支える「キッズサマースクール」など、金融の枠を超えた活動を全店で展開中です。寄り添い企画に関わる費用は全て玉島信用金庫が負担しており、地域の人々は無料でサービスを利用できます。
まるでボランティアのようですが、こうした利他の活動が地域との信頼関係を築き、倉敷の持続的な成長と夢作りを支え続けているのです。
玉島信用金庫で働く金子さん

取材に応じてくれたのは、玉島信用金庫の八王寺支店で働く金子梨乃(かねこ りの)さんです。2002年生まれ、倉敷市出身です。
「子どもの頃から人と話すことが好きでした」と言う金子さん。お客さんとの距離が近い玉島信用金庫に惹かれて、2025年4月に新入職員として入庫しました。
「入庫」は、企業への「入社」と同様の意味で使われる言葉です。
金子さんの仕事内容について

玉島信用金庫の各支店には、窓口に来られたお客さんに対応する「個人リテール」、外訪活動でお客さんの課題を解決する「営業係」、資産運用や投資信託などのお金に関するアドバイスを行う「マネーアドバイザー」という3つの役割があります。
金子さんは八王寺支店への配属後、まずは「個人リテール」を担当し、預金の取引などの窓口業務の基礎を学びました。
支店の窓口は、さまざまな相談が寄せられる場所でもあります。融資の相談であれば営業係につなぎ、資産運用の悩みであればマネーアドバイザーからアドバイスをもらうなど、職員同士で連携を取りながら、お客さんへの対応に励んできました。

そして、2年目の現在は「営業係」として、主に法人のお客さんの課題解決に取り組んでいます。
金子さんは数カ月の営業活動を経て、「お客さまの悩みは、雑談の中に隠れていることが多いんです」と話します。
例えば、飲食店の事業者と原油の価格高騰の話をする中で、「うちの紙エプロンも値上がりしそうだ」「テイクアウト用の容器の製造が終わるかもしれない」といった懸念がぽつりと漏れた時がありました。
悩みや課題を拾い上げるために何より必要なのは、お客さんとの信頼関係です。
そのため、先輩から担当を引き継ぐ際には、事務的な情報だけでなく、お客さん一人一人の性格や関心のある話題も、しっかり把握するように心がけているそうです。

また、金子さんは八王寺支店の「寄り添い企画」にも積極的に関わっています。
入社1年目の夏には、夏休みの子どもの絵の宿題を手伝う教室を金子さん自ら企画・実施しました。大学時代に美術を専攻していた経験を生かして、8名の小学生の絵の制作を見守ったそうです。
「保護者の方が子どもたちの宿題を見守るのは大変なのでは」という思いから始まった企画でしたが、結果は大成功。保護者の夏休みの負担が軽くなるような取り組みだったと思います。
玉島信用金庫との出会い

昔から人と話すことが好きで、学生時代も人と話せるアルバイトを選んでいたと言う金子さん。就職活動においても人と関われる仕事を軸に、人材会社や印刷会社など幅広く検討していました。
その中で出会ったのが、地域密着を掲げている玉島信用金庫でした。独自の「寄り添い企画」などの取り組みを知り、お客さんや地域との距離の近さに魅力を感じます。
そして選考が進むにつれて、玉島信用金庫がどこよりも人と深く接することができる仕事だと実感し、「ここなら自分らしく働ける」と確信したのが決め手となりました。

理事長らとの最終選考では、当時教育学部に在学していた金子さんに対し、「今の教育についてどう思うか」という問いが投げかけられました。予測できない質問だったそうですが、金子さんは自らの展望や教育への夢を熱く語り、理事長らと意見交換をしたそうです。
当時の心境について、金子さんは「緊張はしましたが、見識の広い方と意見を交わす機会はめったになかったので、楽しかった記憶しかありません」と笑顔で振り返ります。
金子さんから見た、「職場」としての玉島信用金庫の魅力とは?

金子さんが考える玉島信用金庫の最大の魅力は、職員全員が「地域を盛り上げたい」という熱い思いを抱えていることでした。さらに、地域活性化を実現するために、資格の取得や研修などを通じてストイックに学ぶ職員が多いと話します。
こうした職員の向上心を支えているのが、「セルフイノベーションラーニング」という独自の取り組みです。職員一人一人が自分に合った研修を受講できる制度で、キャリアや自分自身が抱えている課題に合わせて、好きな研修を選べます。
研修で学べるのは、営業や金融の専門知識だけではありません。「おねだり術」というユニークな研修から、自分自身の業務適正を見つめ直す講座まで、幅広く用意されています。
単にスキルを磨くだけでなく、人間としても成長できる機会が数多く用意されていることも、玉島信用金庫の魅力だと金子さんは話します。
個々で磨き上げた力は、ゆくゆくは地域やお客さんへの貢献に生かされていくことでしょう。
玉島信用金庫に入庫し、2026年に入社2年目を迎えた金子さん。地域に根差した金融機関で働くやりがいと、2年目ならではの仕事のエピソードについて教えてもらいました。
玉島信用金庫のデータ

| 団体名 | 玉島信用金庫 |
|---|---|
| 業種 | 預金、融資、内国為替、外国為替(信金中央金庫取次)、代理業務、外貨両替、国債・投信・生保・損保窓口販売など |
| 代表者名 | 宅和 博彦 |
| 設立年 | 1914年 |
| 住所 | 岡山県倉敷市玉島1438 |
| 連絡先 | 086-526-1351(代表) |
| ホームページ | 玉島信用金庫 ホームページ |













































