平成30年7月豪雨で被災した倉敷市真備町は、市街地の大半が冠水しました。
被災から3ヶ月以上経過した現在(2018年10月)、復興作業は進んでいるものの、当然ながら自宅が最優先です。
大規模チェーン店は再開しているお店も多いのですが、個人経営のお店が多い飲食店は、特に再開が遅れているという現実があります。
ご自身も自宅・店舗が被災している状況のなかで、自宅の敷地内に仮店舗を設営し、営業再開したお店「手打ちうどん さるや」を紹介します。
▼2021年(令和2年)4月に、店舗を新築して新たなスタートしました!
記載されている内容は、2018年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
仮店舗「手打ちうどん さるや」の外観
仮店舗は、店主「柴田勇樹さん」のご自宅です。
ここから徒歩10分程度のところに、本来の店舗がありました。
しかし、店舗も同時に被災しており、自宅の敷地内にテントを張り、仮店舗としています。
以前の店舗では、パートのかたもおられたそうですが、被災しており、現在はご自身とお姉様など、ご家族中心での営業です。
取材したのは、2018年10月12日(金)の午後2時頃です。
平日のランチタイム開けですが、お客さんが絶え間なく訪れていました。
現在は仮店舗ということで、営業日も時間も不定休です。
基本的には、午前11時~午後3時での営業となります。
たまたま、同席したお客様と会話しました。
「被災前からよく食べに来ていて、営業再開したと聞いて早速来たんですよ」
と嬉しそうに、うどんをすすりながら話してくれました。
仮営業中ということで、お客様は地元および近隣のかたが多いようです。
店主の柴田さんも、訪れたお客様とよく会話をしていました。
仮店舗「手打ちうどん さるや」のメニュー
メニューは、以下のような内容でした。
名前 | 価格(税込) |
---|---|
かけうどん | 500円 |
野菜かき揚げうどん | 600円 |
肉うどん | 600円 |
ぶっかけうどん(温/冷) | 500円 |
野菜かき揚げぶっかけ(温/冷) | 600円 |
肉ぶっかけ(温/冷) | 600円 |
肉天ぶっかけスペシャル(温/冷) | 700円 |
以前は違ったそうですが、仮店舗では「セルフ方式」となっています。
「肉ぶっかけうどん」を食す
この日は「野菜のかき揚げ」が売り切れだったので、肉ぶっかけうどん(600円)をいただきました。
濃いめの出汁がからんだ、定番のぶっかけうどんです。
混ぜていただきます。
ちなみに麺は、本来手打ちだったそうですが、今は仮店舗ということで、「万寿製麺所」から仕入れているそうです。
ですが、ダシは違います。
- 毎朝4時に起床
- みなし仮設住宅のアパートで、ダシの仕込み
- 8時頃に真備町の自宅(仮店舗)に移動し開店準備
- 11時に開店
と、今後自宅の解体などやることがたくさんある中で、並行してお店の再開へ向けて準備しながら生活して、今に至っているそうです。
僕は2018年7月7日以来、災害ボランティアセンターのお手伝いなどを通じて、真備町には何回か足を運んでいます。
しかし、真備で食事をすることはなかったので、感慨深い一杯です。
お時間をいただけたので、店主の柴田勇樹 さんにインタビューさせていただきました。
【仮店舗】手打ちうどん さるやのデータ
名前 | 【仮店舗】手打ちうどん さるや |
---|---|
住所 | 井原線「吉備真備駅」前 |
電話番号 | |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午前11時〜午後3時 ※麺がなくなり次第終了 |
定休日 | 不定休 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 不可 |
座席 | テーブル数:4 ※最大で20名程度 |
タバコ | |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー | |
ホームページ | さるや公式Instagram |