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ボートレース児島のグルメに舌鼓 ~ 児島の穴場ランチスポットを大発掘!

ボートレース児島のグルメに舌鼓 ~ 児島の穴場ランチスポットを大発掘!

食べとこ / 2023.04.15

横田裕子さんへインタビュー

倉敷市ボートレース事業局 ファンサービス係に所属する横田さん。

ボートレース場へ訪れるひとへイベントを企画、運営するなど仕事は多岐に渡ります。

インタビューは2022年9月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

来場者に喜んでもらうための仕事

グルメのPRは横田さんの仕事ですか?

横田(敬称略)

今年(2022年)ボートレース事業局に異動してきたばかりで何ができるかと考えて、グルメの看板を作りました。

施設に入場しても、どこで食べるかの情報がまったくなくて。

公式ホームページにもありませんでした。

グルメ看板を作るために、まずは現場を知ろうと、食堂のグルメを食べて店のひととお話ししました。

横田さん
横田さん

グルメに力をいれたキッカケはありますか?

横田

ボートレースの予想会に、ある芸人さんが来られていて、しきりに「おいしい中華そばを食べたんだよ」って言っていたんです。

そんなにおいしいの、有名なの?じゃあ食べに行かなきゃ!と思って食べました。

それがキッカケですね。

中華そばを作るようす
中華そばを作るようす

以前からグルメのPRをしないといけないと職員から話が出ていました。

でもそもそも食べたことがないひとがPRなんてできないと思って、全店舗めぐりました

横田さんのおすすめのひとつ、「アジサイ」の焼きそば。目の前で、鉄板で焼き上げます(提供:倉敷市ボートレース事業局)  
横田さんのおすすめのひとつ、「アジサイ」の焼きそば。目の前で、鉄板で焼き上げます(提供:倉敷市ボートレース事業局)  

私がグルメに力をいれていたら、「新メニューできたよ」と食堂のかたもがんばってくれ始めて

すずらんさんではカツ三兄弟ができて、別の店舗ではデミカツ丼が生まれました。

辛い唐揚げ、キムチ味の唐揚げを作った店も。

食堂全体が、だんだんおもしろくなってきました。

石井由美さんへインタビュー

施設にある食堂のひとつ、「すずらん」の店長 石井さん。

インタビューする筆者までニコッとなるほど、笑顔いっぱいに話してくれました。

石井さん
石井さん

店長になって生み出したインパクト大なメニュー

店長になってから長いですか?

石井(敬称略)

2年前(2020年)に店長になりました。

私は二代目ですね。

前の店長が切り盛りしていたときは、お弁当とカレーの2本立てでした。

私が店長になってから、それまで提供していたカレーに加え、ラーメンを追加しました。

そのときに、目を引くメニューがひとつあればおもしろいかなと、カツカレーラーメンを作ることに。

カツカレーラーメン_ボートレース児島

一番値段が高いメニューなんですけど、意外と注文されます。

私自身、歳を重ねるとカツって胃がもたれるんですけど、ラーメンにいれると不思議と食べられちゃうんですよね。

カツが思った以上に大きくて驚きました。このボリュームで870円は安いと思います。

いっぱい食べてほしいですからね。

ボートにお金をかけるから、食事は少しでも安くと、ギリギリの値段でがんばっています。

幸運を引き寄せる「引き寄せカレー」

一番人気のメニューはなんですか?

石井

カツカレーですね。

どの層からも人気ですね。

やっぱり縁起をかつぎたいひとが多いので。

カツカレー_ボートレース児島

ボートレース児島の公式Twitterの中のひとが、店のカレーを食べて舟券が当たったひとを見て「引き寄せカレーだね」と言ってくれて。

さっそく手書きのポップを作って、中のひと公認の引き寄せカレーとして宣伝しました。

「カツ三兄弟」として売られているゲン担ぎメニューも人気
「カツ三兄弟」として売られているゲン担ぎメニューも人気

あるとき、私が店のSNSで「岡山住みます芸人の江西あきよしさんが撮影されている」ってつぶやいたんです。

私はずっと前から江西さんのファンでして。

ボートレース児島では倉敷ケーブルテレビの番組「はなまるPARK 児島DE遊ぼ~と」を持っています。出演者は岡山住みます芸人の江西あきよしさん。

すると、倉敷ケーブルテレビのかたがつぶやきを見てくださって、江西さんと引き合わせてくださったんですよ。

願いは叶うんだって思いました。

店に撮影に来てくださったとき、引き寄せカレーを見て「うちのテレビとコラボレーションカレーを作ってくださいよ」と言われて。

すぐにコラボレーションカレーを作りました。

工夫から生まれたWin-Winメニューとサービス

コラボレーションカレーは「ダムカレー」ですよね。生まれた背景は?

石井

もともと提供していたチキンカレーは辛口をうたっています。

おいしいんですけど、辛口って万人に受けるわけじゃないんですよ。

安定して注文されるビーフカレーとは違って、チキンカレーは日によって売れ行きが違います。

売れる日に合わせるとフードロスになるし、少なくすると足りなくなる。

チキンカレーの根強いファンもいらっしゃるので、なくすわけにはいかない。

そこで私の子どもが家でカレーを2種類がけすることからヒントを得て、人気のビーフカレーとあわせて提供しました。

石井さん手作りのポップ
石井さん手作りのポップ。2023年4月現在、ダムカレーは税込600円です

他にもフードロス対策をしていて、レース最終日の平日にサラダサービスをしています。

サラダが余っちゃうんです。

でもサービスすれば、お客さまにも喜んでもらえるし、廃棄しなくてすみます。

1つのレースは1日では終わらず、連続した数日間で行います。

お客さんに育ててもらっている店

宣伝しようと思って、看板に引き寄せカレーを手書きで書きました。

看板_ボートレース児島
2023年4月現在、カツカレー 720円、カツカレーラーメン 870円、カツラーメン 820円です

すると、お客さまが「看板がいいね」とSNSで発信してくださって、フォロワーも増えて。

手書き看板を見て、声をかけてくださることも。

お客さまに喜んでもらえて、やりとりも生まれました。

選手のイラストもお客さんから好評
選手のイラストもお客さんから好評

お客さまに教えてもらったんですけど、当店は唯一店内からレース場が見えるんです。

じゃあそれをアピールしようと思いました。

店内からの景色。特別に窓を開けて撮影
店内からの景色。特別に窓を開けて撮影

カレーの甘口があるから子ども連れにもいいよ、ともお客さまから教えてもらいました。

うちの店はお客さまに教えてもらって、育ててもらっているんですよ。

石井さんの仕事に対する想い

お客さんにどのようにお店を楽しんでいただきたいですか?

石井

安い値段で食べてお腹いっぱいになって帰っていただけたら。

ボートレースに勝っても負けても、レース場に行ってよかったなって思ってもらえれば。

賭けごとをするだけよりも、SNSで知り合いになった店に行ってお話をして、楽しかったなって思ってもらえればうれしいですね。

ボリュームたっぷり_ボートレース児島

ファンサービス係ができて、横田さんの声かけで、ちょっとずつ場内の店が変わってきています。

横田さんの働きで、今まで以上にみんなで盛り上げようという流れになりました。

いろいろなお店が新メニューを考えているのを見ると、私もうれしくなりました。

新しく誕生した「ナデシコ」のデミカツ丼
新しく誕生した「ナデシコ」のデミカツ丼

新しい取り組みをどんどんして、みんなで同じ方向に向かって行って、すごく楽しいですね。

心がけていることはありますか?

石井

ずっと笑顔で仕事をしています。相手に笑ってほしいから

相手が笑ったから自分も笑うんじゃ遅いですよね。

まずこっちが笑わないと。

休みの日はパワースポットや山登りをしています。

幸せの引き寄せ体質になりたいんです。

自分が引き寄せて、周りのひとが幸せになればいいなと思っているので。

舟券が当たったり、いいことがあったりするといいなって思います。

すずらん外観_ボートレース児島
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おわりに

倉敷市職員の横田さんとすずらんの石井さんの話を聞き、レースだけでなく、グルメに力をいれていると知りました。

お客さんに喜んでもらうために工夫しているお二人をとおして、ますますボートグルメが気になりました。

鯛ドック_ボートレース児島

食堂、売店、屋台と大きく3つのグルメがあるボートレース児島。

記事内では、食堂は5つのうち3つしか紹介できませんでした。

まだまだおいしいメニューがある予感がしますね。

意外かもしれませんが、賭けごとをしなくても食事だけを楽しんでも問題ありません。

ただ、グルメ目的のみの来場でも、入場料の100円は必要なのでお気をつけください。

気になったかたはボートグルメを楽しみに行ってくださいね。

ボートレース児島のデータ

入口_ボートレース児島
名前ボートレース児島
住所岡山県倉敷市児島元浜町6-3
電話番号086-472-5051
駐車場あり
営業時間■ボートレース場
午前9時45分~午後5時
※レースの時間によって変動

■食堂
店舗によって異なる

■売店
開場~午後4時
定休日不定休
支払い方法
  • 現金
  • 食堂、売店、屋台は現金のみ
予約の可否
座席
タバコ
トイレ

子育て

バリアフリー


ホームページボートレース児島
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倉敷そだち

倉敷そだち

倉敷市在住。倉敷市でのびのびそだちました。食べることが大好き食いしん坊。家ではじっとしていられず、美味しいものを探しにふらっと出かけています。
「倉敷が好き」「倉敷に行こうかな」と思うひとを増やすことが自分の使命と思っています。

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ボリュームたっぷり_ボートレース児島

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