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FLCBの浅野直さんインタビュー
さまざまな利用ができる施設、FLCB。
オーナー・浅野直(あさの ただし)さんに話を聞きました。
人には生きていく楽しみや喜びが必要だ
FLCBがある場所は、もともと何があったのか?
浅野(敬称略)
FLCBの建物は、もともと生命保険会社でした。
会社が撤退し、空き物件となっていたんです。
それを改修してFLCBとしてリニューアルさせました。
私はFLCBの建物のすぐ北側で、2014年(平成26年)から「あさのクリニック」という診療所を医師として運営しています。
目の前にある生命保険会社が撤退したとき、この建物を利用して何かできないかとずっと考えていたんです。
診療所を設立する前、診療所の場所では父が浅野歯科医院を開業していたため、私はここで生まれ育ちました。
そのため、ゆかりのある総社市中央という地域のために恩返しできるような利用方法はないかと思っていたんです。
FLCBの設立の経緯は?
浅野
人間が生きていくうえで、身体が健康なことに加えて、生きていく楽しみ・喜びや自身の存在価値のようなものが必要だということを診療所開業当初から大事にしています。
ですから、やがては医療や介護の業務に加えて、生きる楽しみや生き甲斐を生み出すような仕事をしたい、という思いをずっと持っていました。
ただいきなり全部はできないし、私が「どんな思いで、何をしようとしているのか」などを発信するには、周囲からの信頼があってこそ。
だから、まずは医療・介護に力を注いでいたんです。
そのうち医療・介護と並行して、仕事を通じて知り合った人などと連携し、地域を活性化するような活動もはじめました。
地域に根ざした活動を展開することにより、目指している「生きる楽しみや生き甲斐を生み出すような」仕事に向けての土台づくりができるだろうと考えたからです。
「みんなでつくる財団 おかやま」の活動もその一環ですね。
そして2017年(平成29年)に、元生命保険会社の建物を取得できる機会があり「生きる楽しみや生き甲斐を生み出すような」活動の場にするべく、動き出しました。
これが現在のFLCBのルーツです。
建物を取得して、FLCBがオープンするまでのいきさつを知りたい。
浅野
取得後、すぐに構想がスタートできませんでした。
まず取得してしばらく経ったころ、2018年(平成30年)に平成30年7月豪雨が発生。
総社や真備で大きな被害がありました。
そこでFLCBのある建物を、被災者支援の活動団体の基地として貸し出しました。
被災地復旧が一段落したころ、今度は2020年(令和2年)に新型コロナウイルス感染症が流行。
計画を始める機会を失っていました。
しかし、このままではいつまで経っても前に進まないと一念発起。
2020年の年末ごろから計画を前に進めようと決意しました。
こうして改装工事が終了し、2021年(令和3年)7月のプレ・オープンを経て、FLCBとして無事オープンできたのが同年10月。
なおFLCBの運営は、地域人材育成をしている地元の団体「一般社団法人 ON-DO(オンド)」に委託しています。
「FUN LIFE CENTER BUILDING」という名称の由来は。
浅野
さきほどお話しした、私の医療におけるモットーであり、FLCBを設立するに至ったキーワードである「人が生きるうえでの楽しみ・喜び」から「FUN LIFE」を取りました。
生きることを純粋に楽しむ、そして楽しむことを支援するためにつくった施設だからです。
あとは総社市の中央という地区にある建物ですから「CENTER BUILDING」です。
平日昼に予約がなければシェアスペースを無料開放
FLCBの特徴はどのような点?
浅野
総社に住むご年配のかた、お子様、海外出身のかた、さまざまなかたがたに気軽に寄っていただける「ハブ」のような場所。それがFLCBです。
また外観の特徴としては、市役所通り沿いの壁を抜いて全面ガラス張りにしていること。
これにより明るく開放感ある空間を実現。
同時に街の周囲とシームレスにつながり、街行く人が気軽に立ち寄りやすくなっています。
システム上の特徴は、1階のシェアスペース・シェアキッチン空間は、平日午前10時から午後5時のあいだに貸し切りの予約が入っていない場合は無料開放していることです。
無料開放時は、時間内でご自由に過ごして構いません。
無料のWi-Fiや電源(一部)もあります。
お勤めの人が移動時間の合間に仕事をしたり、お昼ごはんを食べたりすることが多いですね。
学校が休みの期間に入ると学生さんが訪れ、宿題や勉強をしているのをよく見かけます。またFLCBは、災害時に近隣のかたが一時避難場所として機能できるように設計しています。。
施設の上階には食料などを備蓄しており、いざというときにすぐ対応できるようにしてあるんです。
同じ思いを持った人に利用してもらえたらうれしい
FLCBの貸切利用では、どのような使い方をされることが多いか。
浅野
楽しく生きるためには健康が重要なので、あさのクリニックの看護師が毎週水曜に「ちいさなちいさな保健室」という、健康相談を実施しています。
医療機関や専門施設に行くほどではない、でも身近な人に相談できない、そんな悩みや不安を相談できる場所です。
またお弁当販売、スウィーツ販売、料理教室、夜限定のカフェ、ビアホールの開催などの利用がありますね。
ほかには着物のリメイク商品の販売、地元の洋服屋さんによるイベント・販売会、ジャズコンサートの開催など。
あとは地域のご年配のかたたちが集まってばら寿司をつくったり、児童を対象にした味噌づくり教室が開かれたり、講演会・セミナーが開催されたりしています。
施設のルールに則っていただき、利用者次第で可能性は無限大だと思います。
利用を希望する際は、まず私たちにご連絡・ご相談をいただければと思います。
面談させていただき、ご利用内容についてのお話を聞かせていただきます。
「生きることを楽しむ」「地域を盛りあげる」という私たちの思いと、同じ方向の思いを持った人にご利用いただけたらうれしいですね。
今後は無料開放の時間延長など、使いやすさを追求
今後の展望や課題があれば教えてほしい。
浅野
いま、夜は午後9時までレンタル可能ですが、無料開放は平日午後5時まで。
無料開放をもっと遅い時間帯までやりたいですね。
多くの人は夕方まで働いていますので、遅い時間までやったほうが訪れやすいんじゃないかと思うんです。
いま日にち限定で営業している夜カフェなど、夜の飲食店営業などの可能性も広がりますよね。
あとは土・日曜日の営業ももっとやっていきたいです。
目指すは盆・年末年始以外、12時間営業ですね!
使いやすさも追求することで、地域に根ざした施設にしていきたいと思います。
生きること楽しむための施設・FLCB
利用者の工夫次第でさまざまな使い方ができる施設、FLCB。
生きる楽しみや喜びのための場所として、地域を元気にする拠点を目指しています。
まずは平日の無料開放時にブラリと立ち寄って、ゆったりとくつろぎながら過ごしてみてはいかがでしょうか。
FUN LIFE CENTER BUILDING(FLCB)のデータ
名前 | FUN LIFE CENTER BUILDING(FLCB) |
---|---|
所在地 | 岡山県総社市中央二丁目2-8 |
電話番号 | 090-9514-0076 |
駐車場 | あり 総社市役所南西の共同駐車場内にあり(FLCBの表札があるところ) |
営業時間 | 午前9時〜午後9時 (受付:午前10時〜午後5時) |
定休日 | なし |
利用料(税込) | 【シェアスペース・キッチン】 平日 午前9時〜午後5時:1時間 3,300円 平日 午後5時〜午後9時:1時間 5,500円 土・日曜日、祝日 午前9時〜午後5時:1時間 6,600円 土・日曜日、祝日 午後5時〜午後9時:1時間 11,000円 ※予約のない平日は無料解放 【レンタル会議室】 午前9時〜午後5時:1時間 2,200円 祝日 午後5時〜午後9時:1時間 3,300円 【オンラインルーム】 午前9時〜午後5時:1時間 1,100円 祝日 午後5時〜午後9時:1時間 2,200円 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 |
Wi-Fi | あり |
電源 | あり ※シェアスペースは一部の席のみ |
利用可能備品 | 延長コード 募金(100円以上)によりドリンク1杯飲用可 【シェアスペース・キッチン】 会議机10台卓、その他テーブル類、椅子50脚、ピアノ、簡易卓球台 【レンタル会議室】 椅子6脚、机1卓、ホワイトボード、モニター(43インチ)、Webカメラ 【オンラインルーム】 椅子3脚、机1卓、ホワイトボード |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ バリアフリートイレ |
子育て | ベビーカーの入館可能 |
バリアフリー | スロープ バリアフリートイレ |