観光地 倉敷美観地区に訪れる観光客を案内する、倉敷地区ウェルカム観光ガイド連絡会(KWG)。
日本人だけでなく外国人も案内しています。
ボランティアですが、意識・ツアー内容はプロそのもの。
会長の髙橋泰雄(たかはし やすお)さんにインタビューをしました。
どんなお客様にも対応したい
お客様の年齢層は幅広いのですか?
髙橋(敬称略)
ご高齢のかたから小学生までいます。
お客様によって町の見方や求めているものが違うので、相手に合わせて案内しています。
予約ガイドだと柔軟な対応が必要です。
たとえば小学生を案内するときは、頭を使いますね。
大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)や児島虎次郎(こじま とらじろう)などの歴史を交えつつ、興味を持ちそうな話もします。
クイズの用意もして、楽しんでいただけるよう工夫していますよ。
ガイドをし過ぎないことも大切ですね。
お客様との会話を楽しみながらガイドをしています。
今まででもっとも印象に残ったガイドは20分で案内するよう旅行会社から依頼されたときですね。
通常1時間かけて巡りたいコースをどう短縮するか。
旅行会社の担当のかたを本番前に案内して、3回目でOKをもらいました。
しかし私たちは、まだより良い案内ができると思って。
満足できるまで繰り返し練習をし、磨きをかけました。
どのようなかたやパターンにも対応できるようにしたいですし、知らないものがあればすぐ勉強します。
よりよいガイドをするために勉強を欠かさない
勉強は欠かせないですか?
髙橋
勉強はずっとしないといけませんね。
ガイドをしてわからないことがあると、すぐ図書館に行って資料を探していますよ。
英語対応のガイドは、カナダのかたから月2回英語を教わっています。
2019年に1年間で1,200名ほどの外国人観光客を案内しました。
2,000名を超えるのを目標としているので、英語の勉強も頑張ります。
ボランティアでもプロ意識を持つ大切さ
どのような想いで活動をされていますか?
髙橋
活動はボランティアですが、プロ意識を持たなければならないと思っています。
お客様に楽しんでいただき、おもてなしをしなければなりません。
相手のかたに喜んでいただくには、まず自分が楽しむのが大切ですね。
我々の活動の原動力は「みんなに喜んでいただきたい想い」と「自分も倉敷美観地区に興味がある」点です。
好きだと勉強も楽しくできます。
ガイドを終えたときに、拍手や「また倉敷に来ます!」と言っていただけると大変うれしいですね。
活動の原動力になっています。
他には、ガイド自身の健康のためにもなるんですよ。
平均年齢が70歳なので、ひとと会って話をして、勉強もして、老化防止に。
今後の目標
今後の目標はありますか?
髙橋
我々の存在を知っていただけるよう、PRにもっと力を入れたいですね。
これまでホームページで宣伝していたのですが、2022年からはInstagramを始めました。
Instagramのサロンを立ち上げて、自分たちで写真を撮って投稿しています。
まだうまく扱えていないんですけどね。頑張っています。
多くのかたを案内して、ガイドみんながしっかり活動できるようにしたいです。
おわりに
取材を通して、本当に無料でいいのかと思うほどツアーの内容は充実し、ガイドすることへの意識の高さに驚かされました。
相手の喜ぶ姿を見たいからと、自分の時間と労力を使って案内をするKWGのみなさん。
高い意識と熱い想いを持って、理念の「尽くして求めず」を実行されています。
なかなかみんなが真似をできることではないとツアーに参加し、感じました。
ノルマはありませんが、将来出会う観光客へより良いガイドをするために勉強も欠かせません。
実際に、定期観光便に参加すると、倉敷美観地区がより魅力的に感じ、紹介された施設に足を運びたくなりました。
何気なく見える景色や建物にもすべてに意味、歴史があると気付くこともできます。
たった1回のツアーで得られる情報量はインターネット検索だけではなかなか追いつかないどころか、見つからないかもしれません。
倉敷をより深く知り、好きになりたいかたはぜひ参加してみてくださいね。
倉敷地区ウェルカム観光ガイド連絡会のデータ
名前 | 倉敷地区ウェルカム観光ガイド連絡会 |
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期日 | |
場所 | 岡山県倉敷市中央2-6-1(倉敷観光休憩所内) |
参加費用(税込) | |
ホームページ | 倉敷地区ウェルカム観光ガイド連絡会 |