21世紀になり、昭和の時代に比べオシャレな個人経営のパン屋さんが増えたと思いませんか?
いろいろなおいしい焼きたてパンが並ぶパン屋さんは、いいですよね。
でも、昔懐かしのクラシカルなデザインの袋に入った菓子パンを売っている店もノスタルジーを感じられ、惹かれませんか。
そんな懐かしい雰囲気の”街の小さなパン工場”のようなパン屋が、倉敷市玉島地区にあります。
それは「築山製パン所 (つきやま せいぱんじょ)」です。
築山製パン所は、タテソースの豊島屋や、おはぎ専門店のやまと、手づくりコロッケ南田支店など、老舗が並ぶ通りにあります。
築山製パン所は、なんと創業から100年を超える歴史があるパン屋なのです。
長年にわたり、懐かしいデザインのパッケージや、素朴な味わいのさまざまなパンをつくっています。
なかでも創業時からの名物「ケシパン」は、大人から子供までファンも多く、玉島住民のソウルフード的な存在です。
そんな老舗のパン屋・築山製パン所の魅力を紐解いてきましょう。
記載されている内容は、2020年10月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
目次
築山製パン所のデータ
名前 | 築山製パン所 |
---|---|
住所 | 岡山県倉敷市玉島中央町1丁目5-8 |
電話番号 | 086-522-3608 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午後1時〜午後3時 |
定休日 | 水、日、祝日 |
支払い方法 |
|
予約の可否 | 可 電話にて商品の取り置き可能 |
座席 | なし |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー |
マイカーで行く場合
築山製パン所に向かうには、まず県道191号線「良寛通り」を通ります。
県道191号線と国道429号線の交差点「中央町一丁目」交差点を南に折れましょう。
中央町一丁目交差点は、トマト銀行 玉島支店や玉島中央病院のある交差点です。
▼中央町一丁目交差点から南に約200メートル直進すると、「バスセンター北」交差点があります。
P-MALL(ピー・モール)がある交差点です。
▼バスセンター北交差点を東(進行方向左)に折れましょう(左折)。
▼バスセンター北交差点を曲がって約50メートル、道路の北側(進行方向左側)に築山製パン所があります。
なお、築山製パン所には駐車場がありません。
近くには「玉島中央町第2駐車場」「タイムズのB 玉島中央町駐車場 (予約制)」などがありますので、こちらに駐車してください。
路上駐車や他店の駐車場・他店の店頭などへの駐車はおこなわないでください。
交通機関で行く場合
JR新倉敷駅からバスで向かいましょう。
新倉敷駅南口から両備バス「玉島中央町線」へ乗車してください。
その後「玉島中央町」バス停で下車しましょう。
玉島中央町バス停は良寛通り沿いにあります。
▼バス停から約80メートル北に進むと「バスセンター北」交差点です。
バスセンター北交差点を東(進行方向右)に曲がりましょう。
曲がって約50メートル、道路の北側(進行方向左側)に築山製パン所があります。
築山製パン所は大正元年創業の老舗パン屋
築山製パン所は、大正元年(1912年)に創業しました。
なんと100年以上の歴史を誇る、岡山県内でも有数の老舗パン屋です。
実は創業地は大阪で、玉島に移ったのは戦後となります。
以来、地元・玉島を中心に愛され、昔からのお客さんからは「築山パン」と呼ばれるなどして親しまれているのです。
▼外観も昔ながらの”街のパン工場”といった、たたずまい。
▼入口をくぐると、小さな販売スペースがあります。
▼その隣の部屋は、パンをつくっている工房です。
ここで人気のパンの数々が製造されています。
工房では、焼きたてのパンの香ばしく甘い良い香りが立ちこめていました。
従業員のみなさんが黙々とパンを製造し、袋詰めをしていきます。
▼おいしそうなできたてのパンが、たくさん並んでいました。
▼築山製パン所の看板商品は「ケシパン」です。
創業以来の商品で、今でも圧倒的に一番人気のパンだそう。
築山製パン所といえば、イコール「ケシパン」といってもいいほどです。
築山製パン所のパンは玉島周辺のスーパーなどで買える
築山製パン所は、玉島とその周辺のスーパーマーケットや商店にパンを卸すのが本業です。
玉島周辺のスーパーなどに行ってみると、築山のパンを販売している店があります。
ほかにも山陽自動車道の道口パーキングエリアでも築山のパンを扱っているので、気になる場合は行ってみてください。
さらに築山製パン所は卸(おろし)が本業ですが、築山製パン所の店内でもパンを購入できます。
▼築山製パン所の店内はこぢんまりとしており、陳列しているパンは一部のみ。
欲しいパンが陳列されていなかったら、従業員に伝えましょう。
横の工房からパンを持ってきてくれます。
タイミングがよければ、焼きたてをゲットできるかもしれません。
ただし、売り切れの場合もあります。
なお、もし従業員が近くにいない場合は、入口のインターフォンを鳴らしてみてください。
▼ちなみに陳列棚の上には、築山製パン所がつくっているパンの一覧表があります。
注文するときの参考にしてください。
たくさんあって、迷ってしまいそうです。
築山製パン所のパン
築山製パン所では、たくさんの種類のパンをつくっています。
しかも「ケシパン」が1袋 235円(消費税込)、それ以外のパンは一律で1袋 105円(消費税込)!
リーズナブルで驚きです。
さらにどのパンも、包装のデザインが昭和中期を思わせる、懐かしい雰囲気のクラシカルなデザインなのにも惹かれてしまいます。
どのパンも気になるところですが、そのなかから人気のパン・おすすめのパンを紹介しましょう。
「ケシパン」は創業時からの人気商品
築山といえば「ケシパン」!
それほど愛されている、築山製パン所の定番商品がケシパンです。
▼ケシパンは、小ぶりで球状のパン。
直系は約6.5センチメートル、高さ約4センチメートルです。
▼1袋に5個、縦に並んで袋に詰められています。
この入れ方も懐かしい感じがしていいではありませんか。
▼ケシパンの名前の由来は、パンの上部にケシ(芥子)の実が振りかけられているから。
ケシパンを持ってみると、小ぶりのわりに意外とズッシリと重みが!
その理由は、食べてみるとわかります。
ケシパンを食べると、生地はフワッとしていました。
▼そしてケシパンの中には、こしあんがギッシリと詰まっているのです。
築山製パン所では創業以来、こしあんの味わいにこだわっています。
こしあんはなめらかな舌触りで、甘すぎずちょうどよいです。
昔なつかしい感じの素朴な甘さがクセになります。
そこへケシの実のプチプチとした食感と香ばしさ。
これがいいアクセントになっています。
本当にちょうどいい甘さと舌触りのあんなので、まだまだ欲しくなります。
ケシパンは、小ぶりながら重量級の味わいが楽しめるパンです。
サイズ的にも小ぶりなので、子供のおやつにもピッタリではないでしょうか。
「揚げパン」は生地の味わいとこしあんのハーモニーがクセに
「揚げパン」もおすすめです。
築山製パン所の揚げパンは、独特のラグビーボール型をしています。
揚げているのでしつこいイメージがありますが、食べてみると案外しつこくなく、食べやすいです。
▼生地は厚めでフンワリしており、中にこしあんがタップリと入っています。
実はこのこしあん、ケシパンに入っているのと同じこしあんだそうです。
でも、パンが変わると味わいがちょっと違うように錯覚します。
揚げられたパン生地の風味と、こしあんのなめらかな舌触りと甘みのハーモニーがクセになってしまいそう。
ちなみに揚げパンを電子レンジやオーブントースターなどで少し温めると、風味が増しておいしいです。
「メロンパン」の中にはバタークリームが
クラシカルなデザインの袋がおもしろい、築山製パン所の「デリシャス メロンパン」。
▼一般的にメロンパンはドーム状のものが多いと思いますが、築山製パン所のメロンパンはやや変形のドーム型をしています。
▼そして表面の筋模様がハッキリとしているのも印象的です。
築山のメロンパンを食べると、サクサクとした食感と甘い風味が口の中に広がり、メロンパンらしい味わい。
中の生地はフカフカです。
▼さらに、なんとパンの中にはバタークリームが入っているではありませんか!
クリーム入りのメロンパンはめずらしく、豪華です。
築山のメロンパンは、バタークリームの風味とやさしい甘さもポイントになっていると思いました。
「クリームパン」のカスタードはリッチでとろけるような味わい
菓子パンの定番のひとつ「クリームパン」も築山製パン所はつくっています。
▼築山のクリームパンは、ちょっと独特の形です。
そして生地は、とてもフンワリとしています。
▼パンの中には、黄色いカスタードクリームがタップリ。
カスタードクリームはトロリとしたとろけるような舌触りで、リッチでコクのある甘さです。
どこか懐かしい味わいの、クセになるカスタードクリームだと思いました。
「チョコ&バター」はチョコクリームとバタークリームの両方楽しめてお得
「チョコ&バター」は、実はファンの多い商品。
▼見た目は、コロネのような渦巻状のパンです。
商品名のとおり、パンの中は片側にチョコクリーム、もう片側にバタークリームが半分ずつ入っています。
これは、ちょっと得した気分になりませんか?
片方ずつの端の穴から、それぞれのクリームが見えています。
▼チョコクリームはチョコの風味がしっかりと感じられ、グッとくる甘さが特徴的でした。
▼いっぽうバタークリームは、バターの風味がほんのりとするやさしい甘さです。
チョコ&バターは、2つの味が一度に楽しめるお得なパンだと思います。
「カレーパン」は揚げておらず、中のカレーは絶妙な味
築山製パン所は「カレーパン」もつくっています。
▼ドーム型をしたカレーパンです。
そしてカレーパンといえば揚げている印象が強いですが、築山製パン所では、カレーパンを揚げず、焼いています。
店の話では、昔は揚げたカレーパンを出していましたが、現在のような焼きカレーパンに変えたそうです。
カレーパンの生地は厚みがあって、フンワリとしていました。
▼そして中のカレーは甘みがありながら、ほのかな酸味もあります。
ピリ辛感はあまりしませんでした。
▼具材もタップリで、肉感もあっておいしいです。
しかも、揚げていないので食べやすい。
築山のカレーパンは、2個目もペロリといけそうでした。
大正元年から、人気のケシパンをはじめとするさまざまなパンを製造してきた築山製パン所。
地元・玉島ではソウルフードといってもいいほど、住民のあいだで愛されています。
そんな築山製パン所の代表・築山 政美 (つきやま まさみ)さんにインタビューをしました。
築山製パン所のデータ
名前 | 築山製パン所 |
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住所 | 岡山県倉敷市玉島中央町1丁目5-8 |
電話番号 | 086-522-3608 |
駐車場 | なし |
営業時間 | 午後1時〜午後3時 |
定休日 | 水、日、祝日 |
支払い方法 |
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予約の可否 | 可 電話にて商品の取り置き可能 |
座席 | なし |
タバコ | 完全禁煙 |
トイレ | |
子育て | |
バリアフリー |