株式会社廣珍 〜みんなの「美味しい!」のために、地域とつながり続ける飲食店グループ

店の前に並ぶスタッフ

玉島を代表する中華料理店の一つに「中国料理廣珍(こうちん)」があります。

1959年に、当時の倉敷では珍しかった中華料理店を通町商店街に創業してから67年。現在では玉島を中心に系列店4店舗を含む5店舗を展開する、地元密着型の飲食店として倉敷市民に親しまれています。

町の中華料理店である廣珍が、寿司やうどんを扱う系列店の展開に踏み切った背景や、会社が大きくなっていく中でも変わらず、みんなの「美味しい!」のために一丸となって倉敷を盛り上げる秘訣を取材しました。

記載されている内容は、2026年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

Ads by Yahoo! JAPAN

株式会社廣珍とは

外観

株式会社廣珍は、現在会長を務める玉島出身の堀利廣(ほり としひろ)さんが、1953年に通町商店街で創業した中国料理廣珍を起源としています。

利廣さんは8歳の時に終戦を迎え、戦後の食べるものがない時代を過ごした経験から、「お腹いっぱい食べること」への憧れを強く持つようになりました。利廣さんの父親の勧めで、岡山で初めてできた中国料理店「廣珍軒」で修業したそうです。

そして、22歳の時、地元玉島の人たちに「おいしい料理を食べてもらいたい。一切れでも多くの肉を食べてもらいたい。お客さまに喜んでもらいたい」という思いで開業しました。

中国料理廣珍ロゴ(画像提供:廣珍)
中国料理廣珍ロゴ(画像提供:廣珍)

2025年に廣珍の店舗は産業通りへ移転しましたが、創業時の思いを受け継ぎながら地元の人たちに、心からおいしいと感じられる料理と居心地の良さを提供し続けています。

中国料理 廣珍 〜 昭和34年創業の老舗町中華。食を通じて地域に笑顔と元気を

趣向が異なる4つの系列店

玉島には、2010年代まで全国チェーンの飲食店がほとんどありませんでした。開業当時、玉島になかった中国料理店をオープンした廣珍は、玉島の人たちに愛される飲食店作りにも取り組んできました。

町の中国料理屋さんとして開業した廣珍は、東京オリンピックが開催された1964年に株式会社へと法人化。1996年に「あずまや玉島店」をオープンしたのを皮切りに、現在以下4つの系列店があります。

  • 和食の里 あずまや
  • 麺や廣
  • ヒロマル
  • 中華食堂コウチン平田店

和食の里 あずまや

あずまやロゴ(画像提供:廣珍)
あずまやロゴ(画像提供:廣珍)

1996年に廣珍初のフランチャイズ店として開業したのが、現在の中国料理廣珍の隣りにある、和食の里あずまや(以下、「あずまや」と記載)です。2015年にフランチャイズ契約を解除し、現在は廣珍の系列店として営業しています。

あずまやでは、地産地消にこだわった食材を用いて、寿司やうどんを中心とした和食を提供しているのが特徴です。

麺や廣

麺や廣ロゴ(画像提供:廣珍)
麺や廣ロゴ(画像提供:廣珍)

フランチャイズ2号店として、マルナカ新倉敷店に開業したのが「ラーメン一番亭玉島店」です。こちらも当初はフランチャイズ店として始まりましたが、2013年に自社ブランド「麺や廣」としてリニューアルオープンし、現在に至ります。

麺や廣も地元玉島の食材にこだわりつつ、中国料理店ならではの本格調味料を駆使したラーメンが食べられるお店です。ラーメンの替え玉2玉まで無料なのも、お客さんにお腹いっぱいの体験を届ける廣珍らしい取り組みです。

ヒロマル

ヒロマルロゴ(画像提供:廣珍)
ヒロマルロゴ(画像提供:廣珍)

2013年に廣珍初のテイクアウト専門店として倉敷市阿賀崎に開業したコウチンデリカは、2021年に「ヒロマル」としてリニューアルオープンして現在に至ります。

メニューは唐揚げと生餃子に特化。国産素材にこだわった「新鮮・安心・安全」な食卓を彩る一品を提供しています。

中華食堂コウチン平田店

中華食堂コウチンロゴ(画像提供:廣珍)
中華食堂コウチンロゴ(画像提供:廣珍)

2019年に創業60周年を迎えた廣珍は、玉島を飛び出して倉敷市平田に「倉敷タンメン廣 平田店」をオープンしました。その後、2021年に中華食堂コウチン平田店としてリニューアルオープンし、現在に至ります。

中国料理廣珍の味を平田で食べられる店で、厳選した地元食材の味を楽しめる他、お持ち帰りメニューも充実しています。玉島まで行かずとも、平田で廣珍系列店の味を楽しめるのが特徴です。

いずれも中国料理廣珍の系列店ですが、それぞれの専門性を生かしたメニューを展開している点は、全国展開する他の飲食チェーンとは異なります。

お客さんを巻き込んだ地域貢献活動

廣珍の創業も、チェーン店の展開も、全ては地元玉島の人たちのためにできることを模索した結果実現したものです。

店舗を増やすだけでなく、地域のイベントにも積極的に足を運び、地域貢献活動にも取り組みます。

溜川清掃大作戦への参加

溜川清掃の様子(写真提供:廣珍)
溜川清掃の様子(写真提供:廣珍)

玉島爪崎から玉島港へと続く溜川(ためかわ)は、中国料理廣珍の店内からも眺められる二級河川です。地元食材にこだわる廣珍の食材の中にも、この溜川沿いで作られたものがあります。

廣珍では、1998年から毎年春と秋に開催されている溜川の清掃活動に参加しています。当初は会長や社長などの役員で参加していたそうです。やがて社員も参加するようになり、近年はLINEの公式アカウントで呼びかけたお客さんも一緒に参加しています。

玉島ふれあい物産展への出展

出店の様子(写真提供:廣珍)
出店の様子(写真提供:廣珍)

毎年秋に開催される地元の企業や団体による特産品の販売やワークショップが行われる、地域密着型のイベント「玉島ふれあい物産展」では、屋台を出店しています。

系列店それぞれのメニューが集まるので、老若男女問わずさまざまな年代の人が楽しめる商品を提供できるのが廣珍の特徴です。

料理教室の開催

料理教室の様子(写真提供:廣珍)
料理教室の様子(写真提供:廣珍)

餃子は家庭でもよく作られる料理の一つです。
他にも、手巻き寿司など系列店それぞれの専門性を生かした料理教室ができるのが廣珍の強みとなっています。

廣珍では不定期開催で料理教室を開催し、秘伝の技の一部を市民に提供してきました。新型コロナウイルス感染症拡大対策の観点でお休みしていた期間もありましたが、2026年以降復活予定とのことです。

募集は廣珍の公式LINEアカウントで行われるので、興味のある方はチェックしてみてください。

岡山県立倉敷まきび支援学校での「おめでとう会」の開催

おめでとう会の様子(写真提供:廣珍)
おめでとう会の様子(写真提供:廣珍)

廣珍では、地元の学校の現場実習や職場体験も積極的に受け入れています。そのご縁から、2026年3月には岡山県立倉敷まきび支援学校にて、高等部3年生を対象に廣珍の料理を振る舞う「おめでとう会」を開催しました。

廣珍には障がいや特性のあるお客さんも来店します。
特別支援学校でのおめでとう会の開催は、社員にとってもそのような人たちに接客する機会となっており、学校とつながることで、廣珍での雇用にもつながっていく可能性がある活動として、大切にしているそうです。

このように、廣珍は地元玉島からみんなの「美味しい!」のために進化し続けている会社です。

事業を拡大していくにあたって社内でどのような取り組みをしているのか、社長の堀広司(ほり ひろし)さんにインタビューしました。

株式会社廣珍のデータ

外観
団体名株式会社廣珍
業種飲食業
代表者名堀広司
設立年1959年
住所岡山県倉敷市玉島乙島4701-1
連絡先電話:086-522-5188
ホームページ中国料理 廣珍 | みんなの「美味しい!」のために

倉敷とことこの厳選記事を LINEでお届けします

高石真梨子
高石真梨子
東北→九州→近畿→関東を経て、2023年12月に倉敷市地域おこし協力隊になりました。

音の世界と音のない世界の狭間に住んでいる、手話と日本語のバイリンガルです。障がいの有無にかかわらず、倉敷を旅して倉敷に住み続けたくなるような情報を発信していきます。

こんにちは、地域おこし協力隊です

県外から倉敷市への移住をより一層進めるため、Webを通じた生活者目線での情報発信や、移住関連イベントへの協力をミッションに活動しています。

倉敷市地域おこし協力隊

倉敷とことこの厳選記事を LINEでお届けします

キーワード検索

よく読まれてます!

今注目の記事

地域を知る

  • 倉敷
  • 玉島
  • 水島
  • 児島
  • 船穂
  • 真備

はれとこからのお知らせ

一般社団法人はれとこは「とことこシリーズ」を中心に、地域の情報発信を担う「市民ライター」育成などの活動をおこなっています。

FMくらしき「倉敷とことこ」

倉敷とことこの厳選記事を LINEでお届けします