2024年3月、瀬戸内海が日本初の国立公園に指定されて90周年を迎えました。
美しい景観や豊かな自然を次の100周年につなげるために、瀬戸内海国立公園の魅力を発信する「瀬戸内海国立公園ウォーキング」が、今後毎年開催される予定です。
2026年の開催地は鷲羽山と下津井です。ただ歩くだけでなく、写真撮影も楽しめるルートとなっていました。
瀬戸内海の美しさを堪能できた「撮って、ばえばえウォーキング」。当日の様子を紹介します。
記載されている内容は、2026年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
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目次
瀬戸内海国立公園 鷲羽山・下津井「撮って、ばえばえウォーキング」とは

瀬戸内海国立公園 鷲羽山・下津井「撮って、ばえばえウォーキング」は、2026年5月30日(土)に開催された、倉敷市主催のウォーキングイベントです。
「瀬戸内海国立公園指定90周年記念事業」の一環として行われた国立公園ウォーキングを前身とし、瀬戸内海国立公園の魅力を広めることを目的に企画されました。
瀬戸内海ならではの多島美の絶景を楽しめる「鷲羽山」と、北前船の寄港地としてにぎわった港町の「下津井」を巡り、約5kmの道のりを写真を撮りながら歩きます。美しい海の景色や奥深い町並みなど、思わずカメラを構えたくなるようなコースでした。

参加者が撮影した写真は、Instagramで「#瀬戸内海国立公園ウォーキング」と検索すると閲覧できるので、ぜひチェックしてみてください。参加者の思い出に残った景色が、瀬戸内海国立公園の魅力発信にもつながっています。
当日は、児島に詳しいベテランの観光ガイドとSNSの発信をサポートするスタッフも同行しました。
今後も、鷲羽山、王子が岳、由加山、龍王山、通仙園といった、倉敷市内にある瀬戸内海国立公園の特別地域を巡るイベントが企画される予定だそうです。
当日の様子
イベント当日、雲一つない快晴に恵まれました。参加人数は50名。25名ずつに分かれて、ゴールの鷲羽山レストハウスを目指して出発します。

スタート地点は下津井駅跡
スタート地点は、下津井電鉄線の軌道跡地である「旧下津井駅」です。
かつては茶屋町と下津井を結ぶ路線として利用されていましたが、1990年に児島~下津井間が廃線となり、現在は下津井みなと電車保存会によって当時の鉄道車両が保存されています。
今回のイベントでは特別に、普段は立ち入り禁止のエリアに入れました。車両に近づいてみると、長年走ってきた汚れや傷が鮮明に見えます。

敷地内には11車両が保存されており、JR以外の私鉄では珍しい保存数だそうです。
中に入るのもOKでした。当時の乗客の姿を想像してしまうほど、懐かしさがあふれます。


普段なら立ち止まることのできない線路の上で、ぱしゃりとシャッターを切りました。雑草に包まれた線路にノスタルジーを感じます。

下津井港・下津井祇園神社
旧下津井駅を出た後は、下津井港を眺めながら海沿いを歩きました。
下津井の特産品といえばタコ。海際にどっさりと積まれたタコ壺は、まさに瀬戸内海らしい風景です。


しばらく歩いて階段を登ると、瀬戸内海が一望できる下津井祇園神社に到着しました。本殿が2つある珍しい神社です。

児島観光ガイドによると、かつて神社のすぐそばに花街があり、そこで働く女性たちからの奉納もあったそうです。
参拝した後、参加者みんなで境内から瀬戸内海を眺めました。絶景の撮影スポットです。

再び海沿いを歩いていると、青空に白くて長い何かが浮いていました。まるで白い龍のようです。

正体は、地元の人が上げていた連凧でした。ビニール袋で作られた凧には、下津井らしくタコのキャラクターも描かれていました。

連凧を上げることはめったにないそうで、たまたま出会えたレアな景色にテンションが上がります。
町並み保存地区・むかし下津井回船問屋
こまめに水分補給をしながら、下津井の町並み保存地区を歩きます。白壁やなまこ壁が印象的な古民家が立ち並んでいました。

たばこの自動販売機や、円柱ポストなど、現代ではあまりお目にかからなくなった物が次々と現れます。レトロな感じがたまりません。


途中に立ち寄ったのは、むかし下津井回船問屋です。北前船の歴史や、寄港地としてにぎわっていた当時の下津井の様子などを、施設の方から丁寧に教えてもらいました。

施設のスタッフさんは「北前船が届けたのは物だけでなく、文化も運んできてくれました」と話します。それを代表するのが、下津井で400年以上歌い継がれている下津井節です。下津井節は、北前船の船員をもてなすために生まれた民謡でした。
この日は特別に下津井節の唄と踊りを間近で見られました。


風情のある古民家で披露された、しっとりした歌声とゆったりとした踊り。下津井の上質なおもてなしを体験できたひと時でした。
瀬戸大橋を真下から眺める田土浦公園
続いて向かったのは、瀬戸大橋の真下にある田土浦公園です。
釣りスポットとしても人気で、釣り人の姿も見られました。穏やかな時間が流れていて、つい長居したくなります。

下から見上げた瀬戸大橋は迫力があり、たまに瀬戸大橋線の電車が通過すると大きな音が響き渡ります。
通勤・通学に利用され、人々の暮らしの一部となっている瀬戸大橋。これだけ立派な鉄橋が人の手によって造られたことに、改めてしみじみと感動しました。

さぁ、いよいよ鷲羽山への登山がスタートします。

ラストスパートは、鷲羽山の登山
下津井電鉄線の旧鷲羽山駅で小休憩を挟んでから、鷲羽山の山頂を目指します。

汗もびっしょりで疲れも溜まってきた頃ですが、振り向けばすぐにきれいな景色が広がります。景色に癒されながらのウォーキングはやはり楽しいです。

「ここまで来たら山頂からの絶景を見るぞ!」と、気合を入れて登山がスタートしました。新緑に包まれた、木漏れ日の道を歩いていきます。

途中にある東屋(あずまや)展望台は、瀬戸大橋を真正面に見下ろせる面白い展望台です。さっきまで瀬戸大橋の真下にいたので、「もうここまで登ってきたんだ」となんだか不思議な気分になります。

登山中は至るところに景観スポットがあるので、立ち止まって写真撮影する参加者も多かったです。何枚撮っても飽きない景色だと思います。

写真を撮りながら歩いていたら、あっという間に山頂に到着しました。
360度の大パノラマの景色に囲まれながら、しばらく瀬戸内海の美しさを噛みしめます。広がる多島美(たとうび)は、まさに瀬戸内海ならではの絶景です。天気が良かったので、香川までしっかり見渡せます。

記念撮影をしたり、大きな岩に腰掛けてひと休みしたりと、各々好きな時間を過ごしました。

鷲羽山ビジターセンター・鷲羽山レストハウス
山頂を少し下りたところにある鷲羽山ビジターセンターへ移動しました。

鷲羽山ビジターセンターは、鷲羽山に関する歴史や自然、瀬戸大橋に関する知識を学べる施設です。展示も多く、見どころが盛りだくさんでした。

ここではなんと鷲羽山のマスコットキャラクターの「わしゅうくん」も、サプライズで登場してくれました。わしゅうくんのかわいさに癒されます。

わしゅうくんも一緒に、みんなで集合写真も撮りました。

児島観光ガイドのスタッフさんが「さぁ、ここからはご褒美の下り道ですよ!」と明るい声で最後の道を案内してくれました。景色を楽しみながら、山を下っていきます。



スタートしてから3時間半後、ゴール地点の鷲羽山レストハウスに到着しました。車やバスを使えば簡単に来られる場所ですが、麓(ふもと)から登ってきたので達成感が凄まじいです。

さまざまな角度から瀬戸内海や瀬戸大橋の写真が撮れたので、たまには鷲羽山を歩いて登るのも良いなと思いました。
鷲羽山レストハウスでは、「讃岐あえぇうどん」が提供されました。きれいな青色は、瀬戸内海の海と空、そして児島の地場産業であるジーンズのブルーを表現しているそうです。クチナシで着色されています。

さっぱりしていて、暑さの残る体でもするすると食べられます。見た目も涼し気で、夏のお土産にピッタリだと思いました。
おわりに
長時間歩きましたが、ところどころで立ち止まって写真を撮影したり、観光ガイドのスタッフから面白い豆知識を教えてもらったりと、終始飽きずに楽しめたウォーキングイベントでした。
天気に恵まれたこともあり、つい人に見せたくなるようなきれいな写真も数多く撮れました。
Instagramで「#瀬戸内海国立公園ウォーキング」と検索すると、イベント参加者が投稿した写真を閲覧できます。筆者もお気に入りの写真を投稿したので、ぜひチェックしてみてください。
倉敷が誇る瀬戸内海の絶景。これからも変わらず続いてほしいと思います。
瀬戸内海国立公園 鷲羽山・下津井「撮って、ばえばえウォーキング」のデータ

| 名前 | 瀬戸内海国立公園 鷲羽山・下津井「撮って、ばえばえウォーキング」 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年5月30日(土) 午前9時から午後2時まで |
| 場所 | 鷲羽山・下津井 |
| 参加費用(税込) |

















































