倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラ 〜 子どもから大人まで、地域みんなで奏でる音楽。紡ぎ続けた50年の歩み

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毎週日曜日の午前中、倉敷ふれあいの丘公園の交流棟に楽器の音色が響きます。

幼児から大学生までの団員たちが、真剣な表情で音楽に向き合っています。
演奏会前にはOBOGや地域の人たちも加わり、世代を超えて一つの音楽を作り上げるのがこの楽団の魅力です。

倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラの設立は1975年(昭和50年)。
地域に支えられながら歩み続けてきたこの楽団には、子どもたちが自由に音楽を表現できる場所を守り続けたいという思いがありました。

指導者や団員、OBOGの方々に話を聞きました。

記載されている内容は、2026年6月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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「子どものオーケストラを作りたい」から始まった50年

合奏練習の様子
合奏練習の様子

倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラの始まりは、1975年(昭和50年)に倉敷公民館で開設された「子どものためのヴァイオリン教室」です。
「倉敷市では美術の歴史は長いものの、音楽文化はまだ十分に根付いていない。子どものオーケストラを作りたい」という創設者・中村平(なかむら たいら)さんの思いから始まりました。

1979年(昭和54年)に音楽監督の江島幹雄(えじま みきお)さんが加わり、弦楽器奏者の育成に取り組んできました。前身となる「倉敷ジュニア弦楽合奏団」を結成したのは、1982年(昭和57年)のことです。
さらに管楽器が加わり、1984年(昭和59年)に「倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラ」が誕生しました。

楽団の歩みは、地域の人々の支えとともにありました。
高額な楽器の調達や練習場所の確保など、決して平坦な道ではありませんでしたが、それでも前へ進み続けたのです。

合奏の合間にも団員たちとコミュニケーションをとる江島さん
合奏の合間にも団員たちとコミュニケーションをとる江島さん

1999年(平成11年)には岡山県内の音楽団体として初めてNPO法人格を取得しました。コロナ禍を経て現在の団員数は35名まで減少していますが、講師・保護者・OBOG・地域の方々が力を合わせ、「子どもたちが自由に音楽を表現できる場所」を守り続けているのです。

オーケストラ活動を通して、子どものコミュニケーション能力を育て、人間形成に役立つ教育を」という江島さんの思いもまた、現在の楽団の活動に受け継がれています。

子どもから大人まで一緒に作るオーケストラ

休憩中にOBOGとコミュニケーションをとる団員たち
休憩中に講師、OBOGとコミュニケーションをとる団員たち

2026年6月現在は、毎週日曜日の午前中に倉敷ふれあいの丘公園の交流棟で練習を行っています。活動の大きな柱は、3月のスプリングコンサートと8月の定期演奏会です。

演奏会の前になるとくらしき作陽大学の学生やOBOG、アンサンブル早島といった地域の方々も加わり、普段より大人数で練習することになります
舞台の上に子どもから大人まで並ぶ光景は、まさに「地域みんなで奏でるオーケストラ」そのものです。

管楽器の合奏練習の様子
管楽器の合奏練習の様子

定期演奏会の他にも、倉敷平成病院や倉敷国際ホテルなどでのコンサートや少人数編成で演奏するアンサンブルコンサートを実施しています。講師の上月真子(こうづき まさこ)さんは「アンサンブルにも力を入れていきたい」と語っており、活動の幅はさらに広がりそうです。

また、夏の合宿やクリスマス会、ハロウィンなどのイベントも定期的に開催されています。幼児から大学生まで一緒に楽しめる催しで、音楽以外の場面でも年齢を超えた縦のつながりが育まれるのも魅力です。

楽譜を見ながら話をする団員たち
楽譜を見ながら話をする団員たち

練習の合間には、楽器の手入れをしたり、演奏会に向けて楽譜を製本したり、団員同士で楽譜を見ながら話し合ったりする姿も見られました。
音楽に真剣に向き合いながらも、自然体で過ごす団員たちの様子が印象的でした。

初心者から始められる基礎講座制度

オーケストラへの第一歩を踏み出した講座生たち
オーケストラへの第一歩を踏み出した基礎講座生たち

倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラには「基礎講座制度」があります。
楽器を弾けるようになりたい、オーケストラをやってみたいという楽器初心者の子どもが、習い事のように楽器を学べる仕組みです。

楽器を持っていなくても、楽団の貸し出し楽器を利用できるので、気軽に始められるのが魅力です。対象は満4歳以上で、練習は楽器ごとに講師が丁寧に指導してくれます。

弦楽器はオーディション、管楽器は講師の判断でオーケストラ団員への移行が決まります。

ヴァイオリン講座生の練習の様子
ヴァイオリン基礎講座生の練習の様子

いきなり本番の舞台に立つのではなく、「アンコールだけ一緒に弾いてみる」という「半オーケストラ生」の時期を経てからオーケストラ団員へステップアップできます。子どもにとっても保護者にとっても、段階的にステージに慣れていける安心感がある仕組みです。

実際に活動する中で、子どもたちはどのような経験を積み、指導者やOBOGはどのような思いで楽団を支えているのでしょうか。話を聞きました。

倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラのデータ

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名前倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラ
住所倉敷市西中新田119-1-205
連絡先見学や入団についての問い合わせは、公式ホームページの問い合わせフォームへ。
ホームページ倉敷ジュニア・フィルハーモニーオーケストラ

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リエコ
2024年ライター塾修了。2017年、結婚を機に倉敷へ移住しました。元気いっぱいの男の子2人の母です。日々、子どもたちとふれあいながら、読書や絵本、珈琲を楽しむ暮らしを大切にしています。人と人、人と場所をつなぐ情報を、やさしく丁寧に伝えていきます。

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