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備中倉敷学 ~ 平成17年(2005年)から15年・170回以上続く地域の歴史と文化の学び場

備中倉敷学 ~ 平成17年(2005年)から15年・170回以上続く地域の歴史と文化の学び場

知っとこ / 2024.04.08

備中倉敷学は、備中・倉敷地方の歴史と文化を学び、文化的向上を資する会です。

平成17年(2005年)10月20日の第1回は、「現場研修会 観龍寺の歴史:講師 観龍寺住職 村田隆禅(むらた りゅうぜん)さん」から始まり、令和6年(2023年)3月14日までに、幅広い演題などで177回にもわたり開催されています。

毎月開催の講演会は広く市民に開放され、誰でも無料で参加可能です。

倉敷を中心に広い地域の歴史と文化を学べる「備中倉敷学」について紹介します。

記載されている内容は、2024年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。

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備中倉敷学とは

平成17年10月から始まった「備中倉敷学」。

会が発足した目的や講演内容などについて、紹介します。

 「備中倉敷学」は倉敷の重要伝統的建造物群保存地区周辺の関係者(町衆)が、地域の歴史・文化等を学ぶ会を目指して発足させたもので、会名を「備中倉敷学」と命名しました。会員を口コミで集め、平成十七年十月に第一回を開催しました。
 見学会を兼ねた講演会を毎月(八月は休み)第二週の木曜日午後二時から開催してきました。倉敷公民館との共催で、そこの大ホールで講演会を開いています。会員だけでなく、広く一般の方にも事前申込みがなくても無料で参加して頂いています。
 会員は、年一回バスでの県内の現地研修会と、身近な処でも通常では見られない所への見学会に参加でき、会員限定の特典となっています。
 講演内容は、地元、倉敷だけでなく広く備前・備中地域にも広げ、また分野も多岐にわたって興味がわく演目を選び、講師もその話なら出来ると云う方にお願いし、実施してきました。
 平成二十八年五月には百五十回目の例会となります。講演会には常に会員・会員外の方を含め平均七十名前後の聴講者を数えます。
 これからも「備中倉敷学」の会の趣旨に賛同される方の会員を増やし、「町衆」の力で会を盛り上げ、楽しく学んでいきたいと願っています。

備中倉敷学 公式ホームページより

重要伝統的建造物群保存地区とは

文化財保護法の改正(昭和50年)により伝統的建造物保存地区の制度が発足。城下町・宿場町などの歴史的な集落・町並みの保存が図られ、各市町村が国へ地区を申請し、国が価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物保存地区として選定します。

倉敷美観地区は、「倉敷市倉敷川畔」として選定済みです。

令和6年3月までの講座内容(全177回)を振り返り

講座風景 原澄治歿後50年『敢えて天下の先と為らず 原 澄治の人生』出版記念シンポジウム
講座風景 原澄治歿後50年『敢えて天下の先と為らず 原 澄治の人生』出版記念シンポジウム

令和6年(2024年)3月14日までに開催された講座は次のとおり。

開催された講演会の多さに驚きですが、幅広い演題・そうそうたる講師のかたがたにも心引かれます。

見学研修会も、観龍寺、阿智神社から始まり、井原市や瀬戸内海に浮かぶ本島までおこなっています。

倉敷だけでなく、広い地域を見学することで、身近な歴史・文化について新たな発見があるのかも知れませんね。

講座風景 江戸時代初期の倉敷村 備中倉敷学 顧問 山本太郎氏
講座風景 江戸時代初期の倉敷村 備中倉敷学 顧問 山本太郎氏

令和6年3月までの講座内容(全177回)は以下のとおりです。

回数開催日演題など講師など(敬称略)
1回平成17年10月20日見学研修会 観龍寺の歴史観龍寺住職 村田隆禅         
2回平成17年11月18日見学研修会 阿智神社の歴史阿智神社宮司 石村陽子
3回平成17年12月8日倉敷節・倉敷小唄・倉敷音頭備中倉敷学名誉会長 原圭一郎
4回平成18年1月26日倉敷村の古禄備中倉敷学顧問 山本太郎
5回平成18年2月14日元禄末期の倉敷 ある文人来遊の記録備中倉敷学顧問 小野敏也
6回平成18年3月9日倉敷村の義倉備中倉敷学顧問 大森久雄
7回平成18年4月3日見学研修会 宝島寺の歴史住職 釈子哲定
8回平成18年5月14日画業60余年 大原美術館を中心とした回想録洋画家 岡本馨
9回平成18年6月7日絵図で見る江戸時代の倉敷村県立図書館 内池英樹
10回平成18年7月7日児島五流をめぐる諸問題県総合文化センター 別府信吾
11回平成18年9月26日倉敷文化章受章記念講演 回想録 倉敷の町並み写真家 中村昭夫
12回平成18年10月21日倉敷八十八ヵ所霊場について 概説
歴史と信仰・石造物から見た解説
観龍寺住職 村田隆禅、倉敷埋蔵文化財センター所長 福本明          
13回平成18年11月2日見学研修会 誓願寺の歴史誓願寺住職 鴫谷尊生 鴫谷真策
14回平成18年12月7日幕末の倉敷 代官所襲撃県立図書館 信江啓子
15回平成19年1月11日倉敷の新旧町名元高校教諭 田中正也
16回平成19年2月8日古禄・新禄の村方騒動 前半備中倉敷学顧問 大森久雄
17回平成19年3月8日林 孚一について歴史研究家 山下洋
18回平成19年3月15日見学研修会 鶴形山周辺の史跡めぐり備中倉敷学顧問 大森久雄
19回平成19年4月13日大原孫三郎が倉敷に残した遺産倉敷ケーブルテレビ 澤田正彦
20回平成19年5月11日古禄・新禄の村方騒動 後半備中倉敷学顧問 大森久雄
第1回〜第20回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
21回平成19年6月14日倉敷川沿いの建造物など倉敷考古館顧問 間壁忠彦
22回平成19年7月12日井上一族と玉泉寺当会顧問 小野敏也
23回平成19年10月1日見学研修会 森田酒造有隣荘森田酒造社長 森田昭一郎、大原美術館職員
24回平成19年10月11日大原美術館から見た孫三郎と総一郎元大原美術館副館長 原道彦
25回平成19年11月8日倉敷におけるキリスト教の歴史倉敷教会牧師 宮崎達雄
26回平成19年12月12日倉敷幕末騒動記余聞 角田直一の著書と司馬遼太郎小説家 高田雅之(元山陽新聞社)
27回平成20年1月13日倉敷地方の用水路 開発の歴史就実大学教授 中野美智子
28回平成20年2月14日適塾門下生 金光廉平と別府琴松元山陽新聞社 松田俊吾、医師 木村丹
29回平成20年3月14日江戸時代 備中地域の新田開発岡山大学教授 倉地克直
30回平成20年4月1日あの頃の倉敷 内田錬太郎氏の写真集を解説当会役員
31回平成20年5月8日倉敷代官菩提寺 船倉 長連寺長連寺住職 矢木亮司
32回平成20年5月9日見学研修会 安養寺・行願院安養寺住職 小畑徹真、行願院住職 林考祥
33回平成20年6月12日帯江領主 旗本 戸川家郷土史家 杉原尚示
34回平成20年7月1日大原総一郎と沖縄挺身隊小説家 高田雅之(元山陽新聞記者)
35回平成20年9月11日あの頃の倉敷 内田錬太郎氏の写真集を拡大し解説 第2回備中倉敷学役員
36回平成20年10月9日倉敷を守った市長元山陽新聞記者 吉沢利忠
37回平成20年11月6日歿後百年 磯崎眠亀と錦かん筵倉敷市教育員会 吉原睦
38回平成20年12月11日トルストイからバイブルを贈られた日本青年山陽学園大学 教授 太田健一            
39回平成21年1月8日江戸時代 備中の国ぶりと倉敷岡山県立記録資料館 定兼学 
40回平成21年2月12日今に残る 倉敷の古い道元山陽新聞解説委員室室長 松田俊吾
第21回〜第40回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
41回平成21年3月12日郷土史家列伝 永山卯三郎備中倉敷学顧問 大森久雄
42回平成21年4月9日見学研修会 普賢院 国分寺 浅尾陣屋跡普賢院住職 真西禧範、國分寺住職 飯間妙恵
43回平成21年5月14日寂厳 その生涯と業績宝島寺住職 釈子哲定
44回平成21年6月11日倉敷の文人列伝備中倉敷学顧問 小野敏也
45回平成21年7月9日吉備真備郷土史家 中山薫(元高校教諭)
46回平成21年9月1日吉備を彩る陰陽師たち片山学園理事学園長 杉慎吾
47回平成21年10月8日大橋家について倉敷市歴史資料整備室 山本太郎
48回平成21年11月5日倉敷文化章受章記念講演 倉敷の町並修景 大正 昭和倉敷考古館 間壁忠彦
49回平成21年12月1日倉敷における民藝運動倉敷民藝館館長 安井昭夫
50回平成22年1月14日神仏分離と倉敷観龍寺住職 村田隆禅
51回平成22年2月4日雪舟における「天開図画」の思想片山学園理事学園長 杉慎吾
52回平成22年3月11日旧倉敷の祭礼岡山商科大学非常勤講師 吉原睦
53回平成22年4月8日倉敷町史編集 あれこれ備中倉敷学顧問 大森久雄
54回平成22年5月13日良寛 その生き方備中倉敷学顧問 小野敏也
55回平成22年5月2日見学研修会 熊野神社・五流尊瀧院 藤戸寺 
56回平成22年6月1日倉敷人物風土記岡山近代史研究会会長 森元辰昭
57回平成22年7月8日映像でみる大原美術館の歴史元NHK記者 難波祐一
58回平成22年9月9日倉敷周辺の平野のなりたち元倉敷自然史博物館館長 中田太海
59回平成22年10月14日有隣荘設計者 薬師寺主計ノートルダム清心女子大学教授 上田恭嗣
60回平成22年11月18日原澄冶 社会事業からみる人物と業績山陽学園大学非常勤講師 阿部紀子
第41回〜第60回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
61回平成22年12月9日森田節齋の足跡足高神社宮司 井上亮司
62回平成23年1月13日玉島の歴史玉島観光文化振興会会長 虫明徳二
63回平成23年2月1日大原美術館前史 其楽堂の工芸活動倉敷芸術科学大学教授 鈴木まどか
64回平成23年3月1日倉敷の町並保存と行政元倉敷市助役 倉敷文化連盟会長 室山貴義
65回平成23年4月4日映像でみる国分寺五重塔平成大修理元NHK記者 難波祐一
66回平成23年4月26日見学会研修会 真備町の古墳 石碑倉敷市文化財保護課学芸員 藤原憲芳
67回平成23年5月12日郷土詩家 角田直一備中倉敷学顧問 大森久雄
68回平成23年6月9日高松城水攻をめぐる備中南部の戦乱郷土史家 畑和良
69回平成23年7月14日絵図と写真で倉敷をみる郷土史家 山本太郎
70回平成23年9月8日大岡越前と福田新田訴訟談郷土史家 国守卓史
71回平成23年10月13日奇傑の地理学者 古川古松軒郷土史家 竹林栄一
72回平成23年11月17日戦争遺産 亀島山地下工場郷土史家 難波達興
73回平成23年12月8日川田甕江 資料とその人物郷土史家 三宅昭三
74回平成24年1月12日倉敷の町並み保存倉敷市文化財保護課学芸員 藤原憲芳
75回平成24年2月9日民藝と倉敷岡山県民藝協会会長 金光章
76回平成24年3月8日花房端連倉敷市立図書館学芸員 渡邉隆男
77回平成24年4月12日映像で見る水島コンビナート元NHK記者 難波祐一
78回平成24年5月1日出版記念講演 いにしえの歌人に詠まれた 備中児島 名所和歌考 正・続備中倉敷学名誉会長 原圭一郎
79回平成24年6月14日水島成立以前の東高梁川河口地域の歴史郷土史家 畑和良
80回平成24年6月21日見学会研修会 無為村荘など 
第61回〜第80回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
81回平成24年7月12日帯江・豊洲地区の宗教の今郷土史家 杉原尚示
82回平成24年9月13日倉敷の鉄道吉備国際大学准教授 小西伸彦
83回平成24年10月11日大原美術館の二十一世紀大原美術館理事長 大原謙一郎
84回平成24年11月8日新禄の出訴人代人 源助とその家族と親族井原市教育員会文化課研究員 首藤ゆきえ
85回平成24年12月13日映像で見る倉敷人物伝元NHK記者 難波祐一
86回平成25年1月10日岡山の橋倉敷市立図書館学芸員 渡邉隆男
87回平成25年2月14日歴史を未来に繋ぐ倉敷建築工房楢村徹設計室主宰 楢村徹
88回平成25年3月14日備中の石造 狛犬倉敷市埋蔵文化財センター学芸員 藤原好二
89回平成25年4月11日本田實先生の思い出倉敷天文台元主事 監物邦男
90回平成25年5月9日江戸時代における倉敷村の町並みと職業倉敷市歴史資料整備室室長 山本太郎
91回平成25年6月6日見学会研修会 高松城水攻め及び足守町並み備中倉敷学役員 山根巌
92回平成25年6月13日倉敷義倉 義心之浅深ニ任セ岡山地方史研究会会員 内池英樹
93回平成25年7月11日山田方谷とその師・弟子たち山田方向に学ぶ会代表世話人 渡辺道夫
94回平成25年9月12日大原孫三郎の労働理想主義ノートルダム清心女子大学教授 上田恭嗣
95回平成25年10月10日高瀬舟の歴史岡山県立博物館館長 田村啓介
96回平成25年11月14日高梁川と小田川の過去・現在・未来岡山河川事務所職員
97回平成25年12月12日備中神楽 よもやま話岡山県神社庁所属上房社 妹尾賢治
98回平成26年1月9日幕末の倉敷村と玉島湊倉敷市歴史資料整備室室長 山本太郎
99回平成26年2月13日由加山 門前町の様相について岡山商科大学非常勤講師 吉原睦
100回平成26年3月13日新本 義民について総社市文化課主任 笹田健一
第81回〜第100回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
101回平成26年4月1日備中地方の民話岡山民俗学会名誉理事長 立石憲利
102回平成26年5月8日映像記録 美観地区界隈の祭礼岡山商科大学非常勤講師 吉原睦
103回平成26年6月5日見学会研修会 金盛秀禎邸・歴史資料整備室・矢掛本陣石井家・福武家住宅金盛氏・整備室職員、ボランティアガイド
104回平成26年6月12日岡田藩主の領内巡見と領民歴史研究者 立石智章
105回平成26年7月1日故・和田精一氏の建築(株)藤木工務店倉敷支店 PM担当部長 笠木憲二              
106回平成26年9月11日備中倉敷学 100回 記念講演会「絵図・写真でみる倉敷の歴史」備中倉敷学顧問 山本太郎、吉原睦
107回平成26年10月9日奉仕の仕事 健康・無駄・真面目そして威張らない倉敷ガラス 小谷眞三
108回平成26年11月13日見学会研修会 文化財保護とこれからの倉敷岡山理科大学教授 江面嗣人
109回平成26年12月11日水島地域の公害の歴史と再生に向けた取り組みみずしま財団理事・研究員 塩飽敏史                
110回平成27年1月8日真備の人物 荒木文十郎 他倉敷市文化財保護課学芸員 藤原憲芳
111回平成27年2月12日戦国武将 荒木村重の真実荒木村重研究者 竹本弘子
112回平成27年3月12日岡山のみちづくりの歴史国土交通省国道事務所所長 渡邉良一
113回平成27年4月9日井原ゆかりの先人先人顕彰会井原幹事長 片岡良仁
114回平成27年5月14日備中の近代絵画を中心に倉敷市立美術館主幹 前田興
115回平成27年5月29日見学研修会 井原市の史跡めぐり先人顕彰会井原郷土史専門員 大島千鶴
116回平成27年6月11日浦辺鎮太郎の建築を通して 倉敷の黒と白・白と赤(株)浦辺設計代表取締役 西村清是
117回平成27年7月9日児島高徳と五流尊瀧院倉敷市歴史資料整備室 大島千鶴
118回平成27年9月10日10周年記念シンポジウム 備中倉敷の漢学-三島中洲と渋沢栄一主催 公民館益財団法人渋沢栄一記念財団
119回平成27年10月15日若山牧水と岡山吉備路文学館館長 遠藤堅三
120回平成27年11月12日見学研修会 倉敷教会・若竹の園 倉敷に残した西村伊作の建築文化一級建築士 中村陽二
第101回〜第120回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
121回平成27年12月10日林孚一と維新の志士歴史研究者 立石智章
122回平成28年1月14日倉敷の名代官歴史研究者 山本太郎
123回平成28年2月18日北条早雲と井原の山城岡山学院大学教授 尾崎聡
124回平成28年3月10日倉敷の水道について元倉敷市職員 小谷彌
125回平成28年4月14日モンテンルパの父 加賀尾秀忍井原市教育委員会文化課主任学芸員 柳沢綾子
126回平成28年5月12日ここまでわかった! 秦の古墳群総社市埋蔵文化財学習の館館長 平井典子
127回平成28年5月26日見学研修会 総社市秦の古墳群及び史跡巡り 総社市文化課学芸員 村田晋
128回平成28年6月9日児島虎次郎と倉敷大原美術館主任学芸員 吉川あゆみ
129回平成28年7月14日幕末明治の備前・備中の名士たち-三島・野崎・大原ー二松學舎大學文学部教授 牧角悦子
130回平成28年9月15日横溝正史と岡山横溝正史研究家 網本善光
131回平成28年10月13日原澄治歿後50年『敢えて天下の先と為らず 原 澄治の人生』出版記念シンポジウムコーディネーター 森田恵子
132回平成28年11月10日見学研修会 倉敷中央病院内の見学(建物・絵画・民藝)大原構想と倉敷中央病院(有)UR設計相談役 辻野純徳
133回平成28年12月8日斎藤真一の世界吉備路文学館 奥富紀子、倉敷市立美術館 佐々木千恵
134回平成29年1月12日社会貢献 大原家の人々歴史研究家 山本太郎
135回平成29年2月9日岡山弁再発見!岡山弁協会会長 青山融
136回平成29年3月9日鼎文 辻原 一二三 の師承と南宗画南画臥遊会  門田栄二、南画家 二熊冨士雄
137回平成29年4月13日良寛と子ども児童文学者・現代詩人 川越文子
138回平成29年5月11日『中世荘園の世界Ⅱ』東寺領新見荘の生成と展開兵庫県立大学大学院非常勤講師・筑波大学文学博士 辰田芳雄
139回平成29年5月27日見学研修会 新見荘の歴史兵庫県立大学大学院非常勤講師・筑波大学文学博士 辰田芳雄
140回平成29年6月8日古墳時代から古代の備中東部地域岡山理科大学教授 文学博士 亀田修一
第121回〜第140回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
141回平成29年7月13日岡山の謎・宇喜多直家、秀家と支えた重臣 明石掃部頭全登岡山歴史研究会前会長 天野勝昭
142回平成29年9月14日備中の金属鉱山 帯江〜吹屋吉備国際大学准教授 産業考古学者 小西伸彦
143回平成29年10月12日婆と素隠居日本郷土玩具館 大賀弘章       
144回平成29年11月16日画聖雪舟と備中大月山重玄寺雪舟を語る会 大島千鶴        
145回平成29年12月14日塩飽大工塩飽大工顕彰会代表 三宅邦夫
146回平成30年1月11日倉敷村の鎮守備中倉敷学顧問 吉原睦
147回平成30年2月8日吉備津彦神の黙示録岡山城天守閣展示物専門員 出宮徳尚               
148回平成30年3月8日山田方谷と明治維新岡山県立博物館 総括参事・学芸課長事務取扱 竹原伸之
149回平成30年4月12日ゾウ山陽道を江戸へ歩く元岡山県立記録資料館館長 在間宣久
150回平成30年5月10日激動の時代と犬養木堂の足跡犬養木堂記念館館長 板野忠司
151回平成30年6月1日見学研修会 宝福寺・円通寺・蓮台寺を巡る 
152回平成30年6月14日下津井と北前船むかし下津井廻船問屋元館長 矢吹勝利
153回平成30年9月13日ビデオで見る倉敷の歴史蔵おこし湧々副代表 大賀久正氏・大塚文子
154回平成30年10月11日池田綱政と後楽園岡山人物銘々伝を語る会 杉嘉夫
155回平成30年11月22日画家児島虎次郎大原美術館学芸課長 柳沢秀行
156回平成30年12月13日岡山の酒について〜その歴史から〜岡山県立記録資料館館長 定兼学
157回平成31年1月10日倉敷の町と大橋家一族備中倉敷学顧問 山本太郎
158回平成31年2月14日備中の植物倉敷市立自然史博物館学芸員 狩山俊吾
159回平成31年3月14日阪谷朗廬と興譲館雪舟を語る会顧問 大島千鶴
160回平成31年4月11日宿場町矢掛を歩く〜矢掛の歴史と文化財〜矢掛町教育委員会 西野望
第141回〜第160回
回数開催日演題など講師など(敬称略)
161回令和元年5月9日近世のダビンチ 小野光右衛門犬養木堂記念館館長 板野忠司
162回令和元年6月13日活弁・映画『豪傑児雷也』『子宝騒動』弁士 矢吹勝利氏・矢吹むつみ
163回令和元年6月20日見学研修会 本島に塩飽大工の足跡を訪ねて塩飽大工顕彰会代表 三宅邦夫
164回令和元年7月11日伊能忠敬測量隊の足跡〜備中地域を中心に〜ノートルダム清心女子大学教授 河合保生
165回令和元年9月12日竹喬橋絵画の変革期〜昭和10年代を中心にして〜笠岡市立竹喬美術館長 上園四郎
166回令和元年10月10日明治150年に想う 神戸事件と瀧善三郎岡山人物銘々伝を語る会 杉嘉夫
167回令和元年11月14日古代のロマンス 黒媛伝説前 吉備路文学館館長 遠藤堅三
168回令和元年12月12日平櫛田中の生涯と芸術井原市立田中美術館主任 青木寛明
169回令和2年1月16日江戸時代初期の倉敷村備中倉敷学顧問 山本太郎
170回令和2年2月13日津山の洋学〜宇田川家・箕作家を中心に〜津山洋学資料館学芸員 田中美穂
171回令和5年9月14日地域とともに100周年倉敷中央病院特任理事 富田秀男
172回令和5年10月12日古文書から見る倉敷村の古禄・井上家備中倉敷学顧問 山本太郎
173回令和5年11月16日岡崎嘉平太岡崎嘉平太記念館学芸員 初岡綾子
174回令和5年12月14日鬼ノ城と桃太郎伝説極楽寺住職 武田恭彰
175回令和6年1月11日神社のいろは鶴崎神社宮司 太田浩司
176回令和6年2月8日梶原元治元金光図書館館長 金光英子  
177回令和6年3月14日楯築遺跡とその時代岡山商科大学特任教授 福本明
第161回〜第177回

これまでに備中倉敷学や村田会長による倉敷市の歴史などについての書籍も販売されています。

備中倉敷学や村田会長による書籍
備中倉敷学や村田会長による書籍
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2024年度(令和6年度)の開催予定

2024年(令和6年)4月からの予定は次のとおり。

どの回の演題も興味深く楽しみですね。

開催日演題など講師など(敬称略)
令和6年4月11日(岡山宗教散歩)岡山の宗教と宗教岡山歴史研究会事務局長 山田良三
令和6年5月9日岡山の酒〜備中杜氏と備中の酒蔵を中心に〜日本酒きき酒師 市田真紀
令和6年6月13日新1万円札に登場した渋沢栄一と岡山芳井町まちづくり協議会「風を編む会」顧問
元公益財団法人渋沢栄一記念財団研究部長
木村昌人
令和6年7月11日被災から6年 真備緊急治水プロジェクトの今国交省岡山河川事務所
令和6年9月12日悲劇の遣欧使節正使池田長発と井原 〜スフィンクスに立ったサムライ〜地域史研究家 大島千鶴

「備中倉敷学」企画委員にインタビュー

「備中倉敷学」企画委員のかたがたへインタビューしました。

インタビューは2023年8月の初回取材時におこなった内容を掲載しています。

「備中倉敷学」は、観龍寺住職 村田隆禅さんを会長に11名で運営。

そのなかから、以下のかたへインタビューをおこないました。

  • 事務局の吉村榮輔(よしむら えいすけ)さん
  • 会計の尾崎洋子(おざき ようこ)さん
  • 理事の山根巌(やまね いわお)さん
  • 理事の鎌田栄治(かまだ えいじ)さん
珈琲 UEDA
珈琲 UEDA

「備中倉敷学」では、どのような活動をしていますか。

吉村(敬称略)

観龍寺(村田住職)さんを中心として、山根さんたち他何名かのかたが発起人となり、備中倉敷学をやろうと始まりました。

最初は観龍寺さんの境内から始まり、その後倉敷市倉敷公民館の大ホールを借りて、公民館との共催として開催。

備中倉敷学は会員さんとその会費で成り立っており、会費とボランティアの会員さんで運営しています。

実は会費を必要としない一般のかたも講演会の参加は無料のため、一般のかたも多く参加しています。

会員の方は会員限定で年1回バスで見学研修会・懇親会を参加費一部負担で開催。会員さん同士の交流、会員さん皆で備中倉敷学を盛り上げる場として大切なものに成っています。

会員にも個人会員と協賛(法人)会員があり、個人会員は年会費4,000円、協賛会員のかたは年会費10,000円。会員の申し込みは、講演会の受付にて申し込みできます。

新型コロナウイルス感染症流行の影響や、会員の年齢層が高く70歳以上が70%を占めるなどもあるため、再開を機に若いかたの個人会員への入会が増えればいいですね。

「備中倉敷学」事務局 吉村さん
「備中倉敷学」事務局 吉村さん

ホームページでの発信もされていますね。

鎌田(敬称略)

私がホームページの更新をしています。

これまでの講座は、平成17年10月から170回開催し、今後の講座についてもアップ済みです。

おもには、「備中倉敷学」が発行した書籍などの出版に携わっており、その結果、企画委員として活動するようになりました。

「備中倉敷学」理事 鎌田さん
「備中倉敷学」理事 鎌田さん

これまで170回も開催されているんですね。講演や講師はどのように選ばれているんですか。また、これまでの講演を見ることは可能ですか。

吉村

月に一度くらい企画委員会を開催し、各企画委員が次の講師を推薦のうえで決定しています。

また、これまでの講演会について、150回近くはDVDとしてまとめており、倉敷公民館の音楽図書室に保管しています。

亡くなられた講師のかたもおられるため、貴重な資料だと思っていますが、十分な整理ができていないため、活用するのは難しい状況です。

今後、より良い整理・活用方法について、検討していきたいと思っています。

現在、運営をしている企画委員のかたがたの構成はどうなっていますか。

吉村

会長は観龍寺の村田住職。

私が事務局をしており、私を含めた企画委員が8名です。

また、市のOBのかたに副会長をお願いしています。

人気のある講座はありますか。

山根(敬称略)

講座として人気があるのは、NHK大河ドラマと一緒で戦国時代や明治維新が人気ありますね。

「備中倉敷学」理事 山根さん
「備中倉敷学」理事 山根さん

尾崎さんは、「備中倉敷学」の会計として活動されているほかに、どのような活動をされているのでしょうか。

鎌田

尾崎さんは、有名なお花の師範(先生)をしていて、展覧会の開催や「備中倉敷学」では、講演会のたびに大きな生け花を生けてくれています。

「備中倉敷学」会計 尾崎さん
「備中倉敷学」会計 尾崎さん

尾崎(敬称略)

お花の流派は全国に300近くあり、私の流派は桑原専慶流(くわはらせんけいりゅう)。

家元(いえもと)は京都であり、倉敷市では所属している人が多い流派になります。

また「備中倉敷学」のきっかけは、私の地元である倉敷市中島の出身の「三島中洲みしま ちゅうしゅう)」について学んでいたことや歴史が好きだったためです。

中島学区郷土を学ぶ会」にも所属し、三島中洲が書いた掛軸の解読や三島中洲についての本を出版しています。

実は倉敷市立中島小学校の5年生は毎年、三島中洲について学ぶなど身近な存在になっています。

山根

三島中洲は、二松学舎大学(にしょうがくしゃだいがく:現東京都千代田区)の創立者であり、大正天皇の教育係としても有名です。

「備中倉敷学」名前の由来はありますか。

山根

「備中倉敷学」の名前は、森田酒造の森田さんが名づけの親です。

実は、森田さんや「備中倉敷学」の企画委員の多くが観龍寺の檀家であり、観龍寺を中心に集まった会であるのが特徴ですね。

鎌田

会の名前の由来というわけではなく、公に言っている訳ではないですが、大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)が市民が勉強する場としておこなっていた「倉敷日曜講演」の流れとしてもつながっていると思っています。

市役所が主体となり開催している講座や個人が趣味的に開催している講座とは違い、官と民が連携して開催しているNPOのような活動であるからこそ、長い期間、続けられているのではないでしょうか。

令和5年9月から再開する講演会。どの講演も面白そうですね。

吉村

一つ目の講座が、倉敷を代表する「倉敷中央病院」の講座であるため、再出発に相応しい講演ではないかと思っています。

倉敷といえば大原家。

大原家が創立したのが倉敷中央病院。

その中央病院が100周年を迎えたため、注目してほしいです。

尾崎

倉敷中央病院は、令和5年6月2日に100周年を迎えました。

そのための記念事業の一環として、「止水壁の設置」や、「折り鶴ウォール」などの取組みもしており、非常に盛り上がっていますね。

山根

盛り上がりの一つとして、先日倉敷市で開催された「G7倉敷労働雇用大臣会合」についても、大原孫三郎による労働衛生環境改善に取り組まれてきたことも関係しています。

3年間を経ての再開ですが、苦労した点などあるのでしょうか。

鎌田

強制的にやっているわけでもなく、商売としてやっているわけでもないため、苦労というよりは、再開するのが当然

いつから再開しましょうか、といった感じでした。

当然、辞める気持ちはなく、自然の感じでやっています。

そう考えてみると、不思議な会ですよね。

吉村

そのとおりですね。

再開に至るまでに苦労はなく、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行してからはいつから始めようか、と自然に再開できた感じです。

本来であれば、2023年4月から開催したいところでしたが、準備などもあり9月からの再開を発表できました。

多くのかたが講演会に参加し、一人でも多くのかたが会員として入会してもらえればと思います

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おわりに

コロナ禍の間休止していたため、筆者自身も再開を心待ちにしていた備中倉敷学が、令和6年度も継続します。

一つだけ残念なのが、平日木曜が開催日であることですが、筆者自身も可能な限り参加し、備中・倉敷地方の歴史と文化について、幅広く学び、文化的向上の機会にしたいと思います。

ぜひ会場でお会いしましょう!

備中倉敷学のデータ

備中倉敷学 役員のかたがた
名前備中倉敷学
期日毎月第2木曜日 午後2時~午後3時30分(例年8月は休み)
会員でなくても誰でも予約不要で聴講自由
場所倉敷公民館 大ホール
参加費用(税込)「備中倉敷学」の会員は、随意募集中
・個人会員:4,000円(年会費)
・協賛(法人)会員:10,000円(年会費)
会員限定のバス旅行・見学研修会・懇親会等に参加できる特典があり
・毎月の講演会の受付で申込み可能
・案内として、毎月木曜日の山陽新聞(情報ひろば)に掲載あり
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眞鍋忠義

眞鍋忠義

倉敷市在住で、2人の娘を持つアラフィフ会社員。
大学生となり、愛媛県松山市・大阪府豊中市・東京都府中市・愛知県日進市などで生活した後のUターン組です。
一度、故郷から離れて暮らしたことでも気が付くことができる、ここにしかない魅力をご紹介できるのでは?と思っています。
令和2年度 高梁川志塾(第1期)・令和3年度 高梁川流域ライター塾卒業生です。
これからも学びながら、私自身の体験などを中心に紹介したいと思います。

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備中倉敷学 役員のかたがた 倉敷市倉敷公民館前

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