備中倉敷学は、備中・倉敷地方の歴史と文化を学び、文化的向上を資する会です。
平成17年(2005年)10月20日の第1回は、「現場研修会 観龍寺の歴史:講師 観龍寺住職 村田隆禅(むらた りゅうぜん)さん」から始まり、令和6年(2023年)3月14日までに、幅広い演題などで177回にもわたり開催されています。
毎月開催の講演会は広く市民に開放され、誰でも無料で参加可能です。
倉敷を中心に広い地域の歴史と文化を学べる「備中倉敷学」について紹介します。
記載されている内容は、2024年4月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
備中倉敷学とは
平成17年10月から始まった「備中倉敷学」。
会が発足した目的や講演内容などについて、紹介します。
「備中倉敷学」は倉敷の重要伝統的建造物群保存地区周辺の関係者(町衆)が、地域の歴史・文化等を学ぶ会を目指して発足させたもので、会名を「備中倉敷学」と命名しました。会員を口コミで集め、平成十七年十月に第一回を開催しました。
備中倉敷学 公式ホームページより
見学会を兼ねた講演会を毎月(八月は休み)第二週の木曜日午後二時から開催してきました。倉敷公民館との共催で、そこの大ホールで講演会を開いています。会員だけでなく、広く一般の方にも事前申込みがなくても無料で参加して頂いています。
会員は、年一回バスでの県内の現地研修会と、身近な処でも通常では見られない所への見学会に参加でき、会員限定の特典となっています。
講演内容は、地元、倉敷だけでなく広く備前・備中地域にも広げ、また分野も多岐にわたって興味がわく演目を選び、講師もその話なら出来ると云う方にお願いし、実施してきました。
平成二十八年五月には百五十回目の例会となります。講演会には常に会員・会員外の方を含め平均七十名前後の聴講者を数えます。
これからも「備中倉敷学」の会の趣旨に賛同される方の会員を増やし、「町衆」の力で会を盛り上げ、楽しく学んでいきたいと願っています。
重要伝統的建造物群保存地区とは
文化財保護法の改正(昭和50年)により伝統的建造物保存地区の制度が発足。城下町・宿場町などの歴史的な集落・町並みの保存が図られ、各市町村が国へ地区を申請し、国が価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物保存地区として選定します。
倉敷美観地区は、「倉敷市倉敷川畔」として選定済みです。
令和6年3月までの講座内容(全177回)を振り返り
令和6年(2024年)3月14日までに開催された講座は次のとおり。
開催された講演会の多さに驚きですが、幅広い演題・そうそうたる講師のかたがたにも心引かれます。
見学研修会も、観龍寺、阿智神社から始まり、井原市や瀬戸内海に浮かぶ本島までおこなっています。
倉敷だけでなく、広い地域を見学することで、身近な歴史・文化について新たな発見があるのかも知れませんね。
令和6年3月までの講座内容(全177回)は以下のとおりです。
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
1回 | 平成17年10月20日 | 見学研修会 観龍寺の歴史 | 観龍寺住職 村田隆禅 |
2回 | 平成17年11月18日 | 見学研修会 阿智神社の歴史 | 阿智神社宮司 石村陽子 |
3回 | 平成17年12月8日 | 倉敷節・倉敷小唄・倉敷音頭 | 備中倉敷学名誉会長 原圭一郎 |
4回 | 平成18年1月26日 | 倉敷村の古禄 | 備中倉敷学顧問 山本太郎 |
5回 | 平成18年2月14日 | 元禄末期の倉敷 ある文人来遊の記録 | 備中倉敷学顧問 小野敏也 |
6回 | 平成18年3月9日 | 倉敷村の義倉 | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
7回 | 平成18年4月3日 | 見学研修会 宝島寺の歴史 | 住職 釈子哲定 |
8回 | 平成18年5月14日 | 画業60余年 大原美術館を中心とした回想録 | 洋画家 岡本馨 |
9回 | 平成18年6月7日 | 絵図で見る江戸時代の倉敷村 | 県立図書館 内池英樹 |
10回 | 平成18年7月7日 | 児島五流をめぐる諸問題 | 県総合文化センター 別府信吾 |
11回 | 平成18年9月26日 | 倉敷文化章受章記念講演 回想録 倉敷の町並み | 写真家 中村昭夫 |
12回 | 平成18年10月21日 | 倉敷八十八ヵ所霊場について 概説 歴史と信仰・石造物から見た解説 | 観龍寺住職 村田隆禅、倉敷埋蔵文化財センター所長 福本明 |
13回 | 平成18年11月2日 | 見学研修会 誓願寺の歴史 | 誓願寺住職 鴫谷尊生 鴫谷真策 |
14回 | 平成18年12月7日 | 幕末の倉敷 代官所襲撃 | 県立図書館 信江啓子 |
15回 | 平成19年1月11日 | 倉敷の新旧町名 | 元高校教諭 田中正也 |
16回 | 平成19年2月8日 | 古禄・新禄の村方騒動 前半 | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
17回 | 平成19年3月8日 | 林 孚一について | 歴史研究家 山下洋 |
18回 | 平成19年3月15日 | 見学研修会 鶴形山周辺の史跡めぐり | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
19回 | 平成19年4月13日 | 大原孫三郎が倉敷に残した遺産 | 倉敷ケーブルテレビ 澤田正彦 |
20回 | 平成19年5月11日 | 古禄・新禄の村方騒動 後半 | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
21回 | 平成19年6月14日 | 倉敷川沿いの建造物など | 倉敷考古館顧問 間壁忠彦 |
22回 | 平成19年7月12日 | 井上一族と玉泉寺 | 当会顧問 小野敏也 |
23回 | 平成19年10月1日 | 見学研修会 森田酒造・有隣荘 | 森田酒造社長 森田昭一郎、大原美術館職員 |
24回 | 平成19年10月11日 | 大原美術館から見た孫三郎と総一郎 | 元大原美術館副館長 原道彦 |
25回 | 平成19年11月8日 | 倉敷におけるキリスト教の歴史 | 倉敷教会牧師 宮崎達雄 |
26回 | 平成19年12月12日 | 倉敷幕末騒動記余聞 角田直一の著書と司馬遼太郎 | 小説家 高田雅之(元山陽新聞社) |
27回 | 平成20年1月13日 | 倉敷地方の用水路 開発の歴史 | 就実大学教授 中野美智子 |
28回 | 平成20年2月14日 | 適塾門下生 金光廉平と別府琴松 | 元山陽新聞社 松田俊吾、医師 木村丹 |
29回 | 平成20年3月14日 | 江戸時代 備中地域の新田開発 | 岡山大学教授 倉地克直 |
30回 | 平成20年4月1日 | あの頃の倉敷 内田錬太郎氏の写真集を解説 | 当会役員 |
31回 | 平成20年5月8日 | 倉敷代官菩提寺 船倉 長連寺 | 長連寺住職 矢木亮司 |
32回 | 平成20年5月9日 | 見学研修会 安養寺・行願院 | 安養寺住職 小畑徹真、行願院住職 林考祥 |
33回 | 平成20年6月12日 | 帯江領主 旗本 戸川家 | 郷土史家 杉原尚示 |
34回 | 平成20年7月1日 | 大原総一郎と沖縄挺身隊 | 小説家 高田雅之(元山陽新聞記者) |
35回 | 平成20年9月11日 | あの頃の倉敷 内田錬太郎氏の写真集を拡大し解説 第2回 | 備中倉敷学役員 |
36回 | 平成20年10月9日 | 倉敷を守った市長 | 元山陽新聞記者 吉沢利忠 |
37回 | 平成20年11月6日 | 歿後百年 磯崎眠亀と錦かん筵 | 倉敷市教育員会 吉原睦 |
38回 | 平成20年12月11日 | トルストイからバイブルを贈られた日本青年 | 山陽学園大学 教授 太田健一 |
39回 | 平成21年1月8日 | 江戸時代 備中の国ぶりと倉敷 | 岡山県立記録資料館 定兼学 |
40回 | 平成21年2月12日 | 今に残る 倉敷の古い道 | 元山陽新聞解説委員室室長 松田俊吾 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
41回 | 平成21年3月12日 | 郷土史家列伝 永山卯三郎 | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
42回 | 平成21年4月9日 | 見学研修会 普賢院 国分寺 浅尾陣屋跡 | 普賢院住職 真西禧範、國分寺住職 飯間妙恵 |
43回 | 平成21年5月14日 | 寂厳 その生涯と業績 | 宝島寺住職 釈子哲定 |
44回 | 平成21年6月11日 | 倉敷の文人列伝 | 備中倉敷学顧問 小野敏也 |
45回 | 平成21年7月9日 | 吉備真備 | 郷土史家 中山薫(元高校教諭) |
46回 | 平成21年9月1日 | 吉備を彩る陰陽師たち | 片山学園理事学園長 杉慎吾 |
47回 | 平成21年10月8日 | 大橋家について | 倉敷市歴史資料整備室 山本太郎 |
48回 | 平成21年11月5日 | 倉敷文化章受章記念講演 倉敷の町並修景 大正 昭和 | 倉敷考古館 間壁忠彦 |
49回 | 平成21年12月1日 | 倉敷における民藝運動 | 倉敷民藝館館長 安井昭夫 |
50回 | 平成22年1月14日 | 神仏分離と倉敷 | 観龍寺住職 村田隆禅 |
51回 | 平成22年2月4日 | 雪舟における「天開図画」の思想 | 片山学園理事学園長 杉慎吾 |
52回 | 平成22年3月11日 | 旧倉敷の祭礼 | 岡山商科大学非常勤講師 吉原睦 |
53回 | 平成22年4月8日 | 倉敷町史編集 あれこれ | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
54回 | 平成22年5月13日 | 良寛 その生き方 | 備中倉敷学顧問 小野敏也 |
55回 | 平成22年5月2日 | 見学研修会 熊野神社・五流尊瀧院 藤戸寺 | |
56回 | 平成22年6月1日 | 倉敷人物風土記 | 岡山近代史研究会会長 森元辰昭 |
57回 | 平成22年7月8日 | 映像でみる大原美術館の歴史 | 元NHK記者 難波祐一 |
58回 | 平成22年9月9日 | 倉敷周辺の平野のなりたち | 元倉敷自然史博物館館長 中田太海 |
59回 | 平成22年10月14日 | 有隣荘設計者 薬師寺主計 | ノートルダム清心女子大学教授 上田恭嗣 |
60回 | 平成22年11月18日 | 原澄冶 社会事業からみる人物と業績 | 山陽学園大学非常勤講師 阿部紀子 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
61回 | 平成22年12月9日 | 森田節齋の足跡 | 足高神社宮司 井上亮司 |
62回 | 平成23年1月13日 | 玉島の歴史 | 玉島観光文化振興会会長 虫明徳二 |
63回 | 平成23年2月1日 | 大原美術館前史 其楽堂の工芸活動 | 倉敷芸術科学大学教授 鈴木まどか |
64回 | 平成23年3月1日 | 倉敷の町並保存と行政 | 元倉敷市助役 倉敷文化連盟会長 室山貴義 |
65回 | 平成23年4月4日 | 映像でみる国分寺五重塔平成大修理 | 元NHK記者 難波祐一 |
66回 | 平成23年4月26日 | 見学会研修会 真備町の古墳 石碑 | 倉敷市文化財保護課学芸員 藤原憲芳 |
67回 | 平成23年5月12日 | 郷土詩家 角田直一 | 備中倉敷学顧問 大森久雄 |
68回 | 平成23年6月9日 | 高松城水攻をめぐる備中南部の戦乱 | 郷土史家 畑和良 |
69回 | 平成23年7月14日 | 絵図と写真で倉敷をみる | 郷土史家 山本太郎 |
70回 | 平成23年9月8日 | 大岡越前と福田新田訴訟談 | 郷土史家 国守卓史 |
71回 | 平成23年10月13日 | 奇傑の地理学者 古川古松軒 | 郷土史家 竹林栄一 |
72回 | 平成23年11月17日 | 戦争遺産 亀島山地下工場 | 郷土史家 難波達興 |
73回 | 平成23年12月8日 | 川田甕江 資料とその人物 | 郷土史家 三宅昭三 |
74回 | 平成24年1月12日 | 倉敷の町並み保存 | 倉敷市文化財保護課学芸員 藤原憲芳 |
75回 | 平成24年2月9日 | 民藝と倉敷 | 岡山県民藝協会会長 金光章 |
76回 | 平成24年3月8日 | 花房端連 | 倉敷市立図書館学芸員 渡邉隆男 |
77回 | 平成24年4月12日 | 映像で見る水島コンビナート | 元NHK記者 難波祐一 |
78回 | 平成24年5月1日 | 出版記念講演 いにしえの歌人に詠まれた 備中児島 名所和歌考 正・続 | 備中倉敷学名誉会長 原圭一郎 |
79回 | 平成24年6月14日 | 水島成立以前の東高梁川河口地域の歴史 | 郷土史家 畑和良 |
80回 | 平成24年6月21日 | 見学会研修会 無為村荘など |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
81回 | 平成24年7月12日 | 帯江・豊洲地区の宗教の今 | 郷土史家 杉原尚示 |
82回 | 平成24年9月13日 | 倉敷の鉄道 | 吉備国際大学准教授 小西伸彦 |
83回 | 平成24年10月11日 | 大原美術館の二十一世紀 | 大原美術館理事長 大原謙一郎 |
84回 | 平成24年11月8日 | 新禄の出訴人代人 源助とその家族と親族 | 井原市教育員会文化課研究員 首藤ゆきえ |
85回 | 平成24年12月13日 | 映像で見る倉敷人物伝 | 元NHK記者 難波祐一 |
86回 | 平成25年1月10日 | 岡山の橋 | 倉敷市立図書館学芸員 渡邉隆男 |
87回 | 平成25年2月14日 | 歴史を未来に繋ぐ | 倉敷建築工房楢村徹設計室主宰 楢村徹 |
88回 | 平成25年3月14日 | 備中の石造 狛犬 | 倉敷市埋蔵文化財センター学芸員 藤原好二 |
89回 | 平成25年4月11日 | 本田實先生の思い出 | 倉敷天文台元主事 監物邦男 |
90回 | 平成25年5月9日 | 江戸時代における倉敷村の町並みと職業 | 倉敷市歴史資料整備室室長 山本太郎 |
91回 | 平成25年6月6日 | 見学会研修会 高松城水攻め及び足守町並み | 備中倉敷学役員 山根巌 |
92回 | 平成25年6月13日 | 倉敷義倉 義心之浅深ニ任セ | 岡山地方史研究会会員 内池英樹 |
93回 | 平成25年7月11日 | 山田方谷とその師・弟子たち | 山田方向に学ぶ会代表世話人 渡辺道夫 |
94回 | 平成25年9月12日 | 大原孫三郎の労働理想主義 | ノートルダム清心女子大学教授 上田恭嗣 |
95回 | 平成25年10月10日 | 高瀬舟の歴史 | 岡山県立博物館館長 田村啓介 |
96回 | 平成25年11月14日 | 高梁川と小田川の過去・現在・未来 | 岡山河川事務所職員 |
97回 | 平成25年12月12日 | 備中神楽 よもやま話 | 岡山県神社庁所属上房社 妹尾賢治 |
98回 | 平成26年1月9日 | 幕末の倉敷村と玉島湊 | 倉敷市歴史資料整備室室長 山本太郎 |
99回 | 平成26年2月13日 | 由加山 門前町の様相について | 岡山商科大学非常勤講師 吉原睦 |
100回 | 平成26年3月13日 | 新本 義民について | 総社市文化課主任 笹田健一 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
101回 | 平成26年4月1日 | 備中地方の民話 | 岡山民俗学会名誉理事長 立石憲利 |
102回 | 平成26年5月8日 | 映像記録 美観地区界隈の祭礼 | 岡山商科大学非常勤講師 吉原睦 |
103回 | 平成26年6月5日 | 見学会研修会 金盛秀禎邸・歴史資料整備室・矢掛本陣石井家・福武家住宅 | 金盛氏・整備室職員、ボランティアガイド |
104回 | 平成26年6月12日 | 岡田藩主の領内巡見と領民 | 歴史研究者 立石智章 |
105回 | 平成26年7月1日 | 故・和田精一氏の建築 | (株)藤木工務店倉敷支店 PM担当部長 笠木憲二 |
106回 | 平成26年9月11日 | 備中倉敷学 100回 記念講演会「絵図・写真でみる倉敷の歴史」 | 備中倉敷学顧問 山本太郎、吉原睦 |
107回 | 平成26年10月9日 | 奉仕の仕事 健康・無駄・真面目そして威張らない | 倉敷ガラス 小谷眞三 |
108回 | 平成26年11月13日 | 見学会研修会 文化財保護とこれからの倉敷 | 岡山理科大学教授 江面嗣人 |
109回 | 平成26年12月11日 | 水島地域の公害の歴史と再生に向けた取り組み | みずしま財団理事・研究員 塩飽敏史 |
110回 | 平成27年1月8日 | 真備の人物 荒木文十郎 他 | 倉敷市文化財保護課学芸員 藤原憲芳 |
111回 | 平成27年2月12日 | 戦国武将 荒木村重の真実 | 荒木村重研究者 竹本弘子 |
112回 | 平成27年3月12日 | 岡山のみちづくりの歴史 | 国土交通省国道事務所所長 渡邉良一 |
113回 | 平成27年4月9日 | 井原ゆかりの先人 | 先人顕彰会井原幹事長 片岡良仁 |
114回 | 平成27年5月14日 | 備中の近代絵画を中心に | 倉敷市立美術館主幹 前田興 |
115回 | 平成27年5月29日 | 見学研修会 井原市の史跡めぐり | 先人顕彰会井原郷土史専門員 大島千鶴 |
116回 | 平成27年6月11日 | 浦辺鎮太郎の建築を通して 倉敷の黒と白・白と赤 | (株)浦辺設計代表取締役 西村清是 |
117回 | 平成27年7月9日 | 児島高徳と五流尊瀧院 | 倉敷市歴史資料整備室 大島千鶴 |
118回 | 平成27年9月10日 | 10周年記念シンポジウム 備中倉敷の漢学-三島中洲と渋沢栄一 | 主催 公民館益財団法人渋沢栄一記念財団 |
119回 | 平成27年10月15日 | 若山牧水と岡山 | 吉備路文学館館長 遠藤堅三 |
120回 | 平成27年11月12日 | 見学研修会 倉敷教会・若竹の園 倉敷に残した西村伊作の建築文化 | 一級建築士 中村陽二 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
121回 | 平成27年12月10日 | 林孚一と維新の志士 | 歴史研究者 立石智章 |
122回 | 平成28年1月14日 | 倉敷の名代官 | 歴史研究者 山本太郎 |
123回 | 平成28年2月18日 | 北条早雲と井原の山城 | 岡山学院大学教授 尾崎聡 |
124回 | 平成28年3月10日 | 倉敷の水道について | 元倉敷市職員 小谷彌 |
125回 | 平成28年4月14日 | モンテンルパの父 加賀尾秀忍 | 井原市教育委員会文化課主任学芸員 柳沢綾子 |
126回 | 平成28年5月12日 | ここまでわかった! 秦の古墳群 | 総社市埋蔵文化財学習の館館長 平井典子 |
127回 | 平成28年5月26日 | 見学研修会 総社市秦の古墳群及び史跡巡り | 総社市文化課学芸員 村田晋 |
128回 | 平成28年6月9日 | 児島虎次郎と倉敷 | 大原美術館主任学芸員 吉川あゆみ |
129回 | 平成28年7月14日 | 幕末明治の備前・備中の名士たち-三島・野崎・大原ー | 二松學舎大學文学部教授 牧角悦子 |
130回 | 平成28年9月15日 | 横溝正史と岡山 | 横溝正史研究家 網本善光 |
131回 | 平成28年10月13日 | 原澄治歿後50年『敢えて天下の先と為らず 原 澄治の人生』出版記念シンポジウム | コーディネーター 森田恵子 |
132回 | 平成28年11月10日 | 見学研修会 倉敷中央病院内の見学(建物・絵画・民藝)大原構想と倉敷中央病院 | (有)UR設計相談役 辻野純徳 |
133回 | 平成28年12月8日 | 斎藤真一の世界 | 吉備路文学館 奥富紀子、倉敷市立美術館 佐々木千恵 |
134回 | 平成29年1月12日 | 社会貢献 大原家の人々 | 歴史研究家 山本太郎 |
135回 | 平成29年2月9日 | 岡山弁再発見! | 岡山弁協会会長 青山融 |
136回 | 平成29年3月9日 | 鼎文 辻原 一二三 の師承と南宗画 | 南画臥遊会 門田栄二、南画家 二熊冨士雄 |
137回 | 平成29年4月13日 | 良寛と子ども | 児童文学者・現代詩人 川越文子 |
138回 | 平成29年5月11日 | 『中世荘園の世界Ⅱ』東寺領新見荘の生成と展開 | 兵庫県立大学大学院非常勤講師・筑波大学文学博士 辰田芳雄 |
139回 | 平成29年5月27日 | 見学研修会 新見荘の歴史 | 兵庫県立大学大学院非常勤講師・筑波大学文学博士 辰田芳雄 |
140回 | 平成29年6月8日 | 古墳時代から古代の備中東部地域 | 岡山理科大学教授 文学博士 亀田修一 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
141回 | 平成29年7月13日 | 岡山の謎・宇喜多直家、秀家と支えた重臣 明石掃部頭全登 | 岡山歴史研究会前会長 天野勝昭 |
142回 | 平成29年9月14日 | 備中の金属鉱山 帯江〜吹屋 | 吉備国際大学准教授 産業考古学者 小西伸彦 |
143回 | 平成29年10月12日 | 婆と素隠居 | 日本郷土玩具館 大賀弘章 |
144回 | 平成29年11月16日 | 画聖雪舟と備中大月山重玄寺 | 雪舟を語る会 大島千鶴 |
145回 | 平成29年12月14日 | 塩飽大工 | 塩飽大工顕彰会代表 三宅邦夫 |
146回 | 平成30年1月11日 | 倉敷村の鎮守 | 備中倉敷学顧問 吉原睦 |
147回 | 平成30年2月8日 | 吉備津彦神の黙示録 | 岡山城天守閣展示物専門員 出宮徳尚 |
148回 | 平成30年3月8日 | 山田方谷と明治維新 | 岡山県立博物館 総括参事・学芸課長事務取扱 竹原伸之 |
149回 | 平成30年4月12日 | ゾウ山陽道を江戸へ歩く | 元岡山県立記録資料館館長 在間宣久 |
150回 | 平成30年5月10日 | 激動の時代と犬養木堂の足跡 | 犬養木堂記念館館長 板野忠司 |
151回 | 平成30年6月1日 | 見学研修会 宝福寺・円通寺・蓮台寺を巡る | |
152回 | 平成30年6月14日 | 下津井と北前船 | むかし下津井廻船問屋元館長 矢吹勝利 |
153回 | 平成30年9月13日 | ビデオで見る倉敷の歴史 | 蔵おこし湧々副代表 大賀久正氏・大塚文子 |
154回 | 平成30年10月11日 | 池田綱政と後楽園 | 岡山人物銘々伝を語る会 杉嘉夫 |
155回 | 平成30年11月22日 | 画家児島虎次郎 | 大原美術館学芸課長 柳沢秀行 |
156回 | 平成30年12月13日 | 岡山の酒について〜その歴史から〜 | 岡山県立記録資料館館長 定兼学 |
157回 | 平成31年1月10日 | 倉敷の町と大橋家一族 | 備中倉敷学顧問 山本太郎 |
158回 | 平成31年2月14日 | 備中の植物 | 倉敷市立自然史博物館学芸員 狩山俊吾 |
159回 | 平成31年3月14日 | 阪谷朗廬と興譲館 | 雪舟を語る会顧問 大島千鶴 |
160回 | 平成31年4月11日 | 宿場町矢掛を歩く〜矢掛の歴史と文化財〜 | 矢掛町教育委員会 西野望 |
回数 | 開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|---|
161回 | 令和元年5月9日 | 近世のダビンチ 小野光右衛門 | 犬養木堂記念館館長 板野忠司 |
162回 | 令和元年6月13日 | 活弁・映画『豪傑児雷也』『子宝騒動』 | 弁士 矢吹勝利氏・矢吹むつみ |
163回 | 令和元年6月20日 | 見学研修会 本島に塩飽大工の足跡を訪ねて | 塩飽大工顕彰会代表 三宅邦夫 |
164回 | 令和元年7月11日 | 伊能忠敬測量隊の足跡〜備中地域を中心に〜 | ノートルダム清心女子大学教授 河合保生 |
165回 | 令和元年9月12日 | 竹喬橋絵画の変革期〜昭和10年代を中心にして〜 | 笠岡市立竹喬美術館長 上園四郎 |
166回 | 令和元年10月10日 | 明治150年に想う 神戸事件と瀧善三郎 | 岡山人物銘々伝を語る会 杉嘉夫 |
167回 | 令和元年11月14日 | 古代のロマンス 黒媛伝説 | 前 吉備路文学館館長 遠藤堅三 |
168回 | 令和元年12月12日 | 平櫛田中の生涯と芸術 | 井原市立田中美術館主任 青木寛明 |
169回 | 令和2年1月16日 | 江戸時代初期の倉敷村 | 備中倉敷学顧問 山本太郎 |
170回 | 令和2年2月13日 | 津山の洋学〜宇田川家・箕作家を中心に〜 | 津山洋学資料館学芸員 田中美穂 |
171回 | 令和5年9月14日 | 地域とともに100周年 | 倉敷中央病院特任理事 富田秀男 |
172回 | 令和5年10月12日 | 古文書から見る倉敷村の古禄・井上家 | 備中倉敷学顧問 山本太郎 |
173回 | 令和5年11月16日 | 岡崎嘉平太 | 岡崎嘉平太記念館学芸員 初岡綾子 |
174回 | 令和5年12月14日 | 鬼ノ城と桃太郎伝説 | 極楽寺住職 武田恭彰 |
175回 | 令和6年1月11日 | 神社のいろは | 鶴崎神社宮司 太田浩司 |
176回 | 令和6年2月8日 | 梶原元治 | 元金光図書館館長 金光英子 |
177回 | 令和6年3月14日 | 楯築遺跡とその時代 | 岡山商科大学特任教授 福本明 |
これまでに備中倉敷学や村田会長による倉敷市の歴史などについての書籍も販売されています。
2024年度(令和6年度)の開催予定
2024年(令和6年)4月からの予定は次のとおり。
どの回の演題も興味深く楽しみですね。
開催日 | 演題など | 講師など(敬称略) |
---|---|---|
令和6年4月11日 | (岡山宗教散歩)岡山の宗教と宗教 | 岡山歴史研究会事務局長 山田良三 |
令和6年5月9日 | 岡山の酒〜備中杜氏と備中の酒蔵を中心に〜 | 日本酒きき酒師 市田真紀 |
令和6年6月13日 | 新1万円札に登場した渋沢栄一と岡山 | 芳井町まちづくり協議会「風を編む会」顧問 元公益財団法人渋沢栄一記念財団研究部長 木村昌人 |
令和6年7月11日 | 被災から6年 真備緊急治水プロジェクトの今 | 国交省岡山河川事務所 |
令和6年9月12日 | 悲劇の遣欧使節正使池田長発と井原 〜スフィンクスに立ったサムライ〜 | 地域史研究家 大島千鶴 |
「備中倉敷学」企画委員にインタビュー
「備中倉敷学」企画委員のかたがたへインタビューしました。
インタビューは2023年8月の初回取材時におこなった内容を掲載しています。
「備中倉敷学」は、観龍寺住職 村田隆禅さんを会長に11名で運営。
そのなかから、以下のかたへインタビューをおこないました。
- 事務局の吉村榮輔(よしむら えいすけ)さん
- 会計の尾崎洋子(おざき ようこ)さん
- 理事の山根巌(やまね いわお)さん
- 理事の鎌田栄治(かまだ えいじ)さん
「備中倉敷学」では、どのような活動をしていますか。
吉村(敬称略)
観龍寺(村田住職)さんを中心として、山根さんたち他何名かのかたが発起人となり、備中倉敷学をやろうと始まりました。
最初は観龍寺さんの境内から始まり、その後倉敷市倉敷公民館の大ホールを借りて、公民館との共催として開催。
備中倉敷学は会員さんとその会費で成り立っており、会費とボランティアの会員さんで運営しています。
実は会費を必要としない一般のかたも講演会の参加は無料のため、一般のかたも多く参加しています。
会員の方は会員限定で年1回バスで見学研修会・懇親会を参加費一部負担で開催。会員さん同士の交流、会員さん皆で備中倉敷学を盛り上げる場として大切なものに成っています。
会員にも個人会員と協賛(法人)会員があり、個人会員は年会費4,000円、協賛会員のかたは年会費10,000円。会員の申し込みは、講演会の受付にて申し込みできます。
新型コロナウイルス感染症流行の影響や、会員の年齢層が高く70歳以上が70%を占めるなどもあるため、再開を機に若いかたの個人会員への入会が増えればいいですね。
ホームページでの発信もされていますね。
鎌田(敬称略)
私がホームページの更新をしています。
これまでの講座は、平成17年10月から170回開催し、今後の講座についてもアップ済みです。
おもには、「備中倉敷学」が発行した書籍などの出版に携わっており、その結果、企画委員として活動するようになりました。
これまで170回も開催されているんですね。講演や講師はどのように選ばれているんですか。また、これまでの講演を見ることは可能ですか。
吉村
月に一度くらい企画委員会を開催し、各企画委員が次の講師を推薦のうえで決定しています。
また、これまでの講演会について、150回近くはDVDとしてまとめており、倉敷公民館の音楽図書室に保管しています。
亡くなられた講師のかたもおられるため、貴重な資料だと思っていますが、十分な整理ができていないため、活用するのは難しい状況です。
今後、より良い整理・活用方法について、検討していきたいと思っています。
現在、運営をしている企画委員のかたがたの構成はどうなっていますか。
吉村
会長は観龍寺の村田住職。
私が事務局をしており、私を含めた企画委員が8名です。
また、市のOBのかたに副会長をお願いしています。
人気のある講座はありますか。
山根(敬称略)
講座として人気があるのは、NHK大河ドラマと一緒で戦国時代や明治維新が人気ありますね。
尾崎さんは、「備中倉敷学」の会計として活動されているほかに、どのような活動をされているのでしょうか。
鎌田
尾崎さんは、有名なお花の師範(先生)をしていて、展覧会の開催や「備中倉敷学」では、講演会のたびに大きな生け花を生けてくれています。
尾崎(敬称略)
お花の流派は全国に300近くあり、私の流派は桑原専慶流(くわはらせんけいりゅう)。
家元(いえもと)は京都であり、倉敷市では所属している人が多い流派になります。
また「備中倉敷学」のきっかけは、私の地元である倉敷市中島の出身の「三島中洲(みしま ちゅうしゅう)」について学んでいたことや歴史が好きだったためです。
「中島学区郷土を学ぶ会」にも所属し、三島中洲が書いた掛軸の解読や三島中洲についての本を出版しています。
実は倉敷市立中島小学校の5年生は毎年、三島中洲について学ぶなど身近な存在になっています。
山根
三島中洲は、二松学舎大学(にしょうがくしゃだいがく:現東京都千代田区)の創立者であり、大正天皇の教育係としても有名です。
「備中倉敷学」名前の由来はありますか。
山根
「備中倉敷学」の名前は、森田酒造の森田さんが名づけの親です。
実は、森田さんや「備中倉敷学」の企画委員の多くが観龍寺の檀家であり、観龍寺を中心に集まった会であるのが特徴ですね。
鎌田
会の名前の由来というわけではなく、公に言っている訳ではないですが、大原孫三郎(おおはら まごさぶろう)が市民が勉強する場としておこなっていた「倉敷日曜講演」の流れとしてもつながっていると思っています。
市役所が主体となり開催している講座や個人が趣味的に開催している講座とは違い、官と民が連携して開催しているNPOのような活動であるからこそ、長い期間、続けられているのではないでしょうか。
令和5年9月から再開する講演会。どの講演も面白そうですね。
吉村
一つ目の講座が、倉敷を代表する「倉敷中央病院」の講座であるため、再出発に相応しい講演ではないかと思っています。
倉敷といえば大原家。
大原家が創立したのが倉敷中央病院。
その中央病院が100周年を迎えたため、注目してほしいです。
尾崎
倉敷中央病院は、令和5年6月2日に100周年を迎えました。
そのための記念事業の一環として、「止水壁の設置」や、「折り鶴ウォール」などの取組みもしており、非常に盛り上がっていますね。
山根
盛り上がりの一つとして、先日倉敷市で開催された「G7倉敷労働雇用大臣会合」についても、大原孫三郎による労働衛生環境改善に取り組まれてきたことも関係しています。
3年間を経ての再開ですが、苦労した点などあるのでしょうか。
鎌田
強制的にやっているわけでもなく、商売としてやっているわけでもないため、苦労というよりは、再開するのが当然。
いつから再開しましょうか、といった感じでした。
当然、辞める気持ちはなく、自然の感じでやっています。
そう考えてみると、不思議な会ですよね。
吉村
そのとおりですね。
再開に至るまでに苦労はなく、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行してからはいつから始めようか、と自然に再開できた感じです。
本来であれば、2023年4月から開催したいところでしたが、準備などもあり9月からの再開を発表できました。
多くのかたが講演会に参加し、一人でも多くのかたが会員として入会してもらえればと思います。
おわりに
コロナ禍の間休止していたため、筆者自身も再開を心待ちにしていた備中倉敷学が、令和6年度も継続します。
一つだけ残念なのが、平日木曜が開催日であることですが、筆者自身も可能な限り参加し、備中・倉敷地方の歴史と文化について、幅広く学び、文化的向上の機会にしたいと思います。
ぜひ会場でお会いしましょう!
備中倉敷学のデータ
名前 | 備中倉敷学 |
---|---|
期日 | 毎月第2木曜日 午後2時~午後3時30分(例年8月は休み) 会員でなくても誰でも予約不要で聴講自由 |
場所 | 倉敷公民館 大ホール |
参加費用(税込) | 「備中倉敷学」の会員は、随意募集中 ・個人会員:4,000円(年会費) ・協賛(法人)会員:10,000円(年会費) 会員限定のバス旅行・見学研修会・懇親会等に参加できる特典があり ・毎月の講演会の受付で申込み可能 ・案内として、毎月木曜日の山陽新聞(情報ひろば)に掲載あり |