倉敷で50年以上活動を続けている市民オーケストラ「倉敷管弦楽団」。
毎年開催する定期演奏会では、老若男女問わず、多くの人が足を運んでいます。倉敷管弦楽団が届けてくれる本格的なクラシック音楽は、倉敷の音楽文化を彩っているのです。
2026年に52回目の開催を迎える定期演奏会では、めったに目にすることのないワーグナーチューバが用いられる楽曲などが演奏されるそうです。
倉敷管弦楽団の第52回定期演奏会を紹介します。
記載されている内容は、2026年8月記事掲載時の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、ご了承ください。
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「第52回定期演奏会」とは

第52回定期演奏会は、2026年9月6日(日)に倉敷市民会館ホールにて開催されます。
演奏する倉敷管弦楽団は、1974年に設立された市民オーケストラです。2026年現在、団員数は91名。「美しい音色と良いアンサンブルで質の高い演奏を」を合言葉に、春の倉敷音楽祭や夏の定期演奏会に向けて日々練習に励んでいます。
第52回定期演奏会で演奏される楽曲は以下の3曲です。
- リヒャルト・ワーグナー / 歌劇「ローエングリン」より第1幕への前奏曲
- リヒャルト・シュトラウス / ホルン協奏曲第1番
- アントン・ブルックナー / 交響曲第7番
また、今回の特別ゲストである指揮者の中井章徳(なかい あきとく)さんとホルン奏者の森博文(もり ひろふみ)さんは、どちらもくらしき作陽大学音楽学部の卒業生です。倉敷にゆかりがあり、国内外で活躍する2名にも、ぜひ注目してみてください。

チケットはインターネットで予約できます。気になる人は早めの予約がおすすめです。
小中学生は、先着100名まで演奏会を無料で観覧できます。応募締切は8/6(木)ですが、「倉敷とことこの記事を見た」と伝えれば8月末まで応募可能です。
詳しくは、倉敷管弦楽団のご招待券応募フォームからご連絡ください。
担当者インタビュー
第52回定期演奏会について、倉敷管弦楽団の広報担当 西島弥生(にしじま やよい)さんに話を聞きました。

演奏する3曲はどのような曲でしょうか。1曲目から教えてください。
西島(敬称略)
1曲目に演奏するリヒャルト・ワーグナーの歌劇「ローエングリン」より第1幕への前奏曲は、壮大でドラマチックな曲です。朝もやの中、一筋の光が差し込むような弦楽器の音から始まり、木管楽器、金管楽器と音が重なって迫力のある音楽に変化していきます。
ワーグナー自身、「聖杯を携えた天使の群れが、天から降りてきて、地上に奇跡をもたらした後、再び天に昇っていく」というイメージで作曲したそうで、彼の作品の中でもとりわけ美しい前奏曲の一つだと思います。
続いて演奏する2曲目はどのような曲ですか?
西島
2曲目に演奏するのは、リヒャルト・シュトラウスの「ホルン協奏曲第1番」です。
冒頭はファンファーレのような華やかさから始まり、歌うような旋律や技巧的なフレーズが次々と現れます。ホルンの魅力が凝縮された一曲です。
リヒャルトが18歳の時に、ホルン奏者であった父親のために書き上げた楽曲なのですが、父親は年齢を重ねていたためこの曲を演奏できず、初演は弟子が演奏したというエピソードも残っているようです。

ホルン奏者の見せ所が詰まっているんですね。最後に演奏する曲についても教えてください。
西島
最後の演奏曲は、アントン・ブルックナーの「交響曲第7番」です。
もともとオルガン奏者だったブルックナーらしく、オーケストラ全体を巨大なパイプオルガンのように見立てた、独特な音作りの曲となっています。一度は耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
ブルックナーはワーグナーを崇拝しており、この曲を作っている最中にワーグナーが急逝したことから追悼の音楽を書き加えています。さらにワーグナーが開発した特殊な金管楽器「ワーグナー・チューバ」を4本も使い、深い哀悼の意を表しているんです。
全楽章で約70分もある曲ですが、ずっと美しい音色に包まれるので、とにかく癒しを感じられると思います。
演奏会の見どころはなんでしょうか?
西島
最後の楽曲に登場するワーグナー・チューバは、なかなか目にする機会がない大変珍しい楽器です。独特な音色にもぜひ注目していただきたいですね。
また、「くらしき作陽大学と倉敷管弦楽団の絆」もお伝えできたらうれしいです。私たちの楽団は、くらしき作陽大学の卒業生が多く、大学の方からレッスンを受けることもあり、以前からくらしき作陽大学と強いつながりがありました。今回のゲストの中井さんと森さんも、くらしき作陽大学の卒業生です。
私たちの土台にもなっている、くらしき作陽大学のスピリット(精神)を、音楽としてお届けできたらと思います。
ゲストの中井さんと森さんとの練習はいかがですか?
西島
倉敷市出身の中井さんは、とにかく太陽のように明るくパワフルで、日々楽しく練習を重ねています。現在はプロオーケストラの指揮者も務めながら、次世代の育成にも力を入れている方です。
森さんは、くらしき作陽大学の特任教授や、アンサンブルグループ「侍BRASS」のメンバーとしても活躍中です。今回が還暦祝いのステージになるそうなので、みんなで力を合わせて良い音を奏でたいと思います。
どのような人におすすめしたいですか?
西島
普段あまりコンサートに行かないという方にこそ、ぜひ足を運んでいただきたいです。
ワーグナーの神秘的な美しさ、シュトラウスの若さあふれるエネルギー、そしてブルックナーの宇宙的な広がりのある響き。クラシック音楽に詳しくなくても「心が洗われるような特別な体験」をしていただけるプログラムだと思っています。
最後に読者に向けて、ひとことメッセージをお願いします。
西島
演奏する曲はどれもドラマチックで、心が震えるような美しいメロディばかりです。音響の良さが魅力の倉敷市民会館で、大編成のオーケストラから全身で音を浴びる体験をしていただきたいと思います。
私たちも本番に向けて、練習に力を入れています。ぜひ見守っていただけるとうれしいです。
おわりに
美しくて壮大なクラシックが3曲も楽しめる第52回定期演奏会。
普段の生活で、クラシックの生演奏を耳にする機会はそう多くはありません。だからこそ、身近な場所で演奏をする倉敷管弦楽団のコンサートに足を運びたくなります。
取材を通して、団員の皆さんが、本格的なクラシック音楽を届けるために、日々練習に励む様子が伝わってきました。
活動の集大成でもある定期演奏会を、ぜひ聴きに行ってみてください。
第52回定期演奏会のデータ

| 名前 | 第52回定期演奏会 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年9月6日(日) 午後1時開場 午後2時開演 |
| 場所 | 岡山県倉敷市本町17−1 |
| 参加費用(税込) | 1階全席指定 2,000円 2階全席自由 1,800円 学生(大学生以下)1,000円 ※当日券は各種500円増 |
| ホームページ | 倉敷管弦楽団 第52回定期演奏会 |





































