高梁川志塾 第5期が開講 〜 持続可能な地域に向けての新たな挑戦を始める場所

梶谷さん4

歴史を振り返ると、現在の日本人の多くはかつてないほどの便利で快適な生活を送っているそうです。

しかしながら、高度経済成長や工業化が進んだ結果、経済競争や利便性のみが追及され、地域の文化や風土など、貨幣や便利さでは測れない価値が置き去りにされてきました

また、日々の快適な生活は、文化や風土の消失だけでなく、経済格差の拡大や地球規模での環境変動を引き起こし、永久に続くことはないといわれています。

そこで国際連合は、持続可能な社会を実現するための17の開発目標としてSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を提唱しました。

高梁川志塾は、地球規模で提唱されたSDGsを、高梁川流域という地域社会で捉え直し、忘れ去れつつある流域の文化や風土を再認識する学びの場です。

2020年11月から2021年2月に高梁川志塾 第1期が開講し、その後第2期〜4期を経て、2022年11月からは「高梁川志塾 第5期」が始まります。

第5期が始まるにあたって、第1期から修了生たちの学びをサポートしてきた事務局スタッフ山本 将徳(やまもと まさのり)さんと、第1期の修了生 梶谷 昌史(かじたに まさし)さんに話を聞きました。

また、第5期の内容について紹介とともに、山本さんと梶谷さんの高梁川志塾に対する思いを紹介します。

高梁川志塾 第5期が開講

高梁川志塾 第5期について

高梁川志塾
画像提供:高梁川流域学校

高梁川志塾 第5期の概要

高梁川志塾 第5期の開講が決定しました。

2022年11月6日の開校式で第5期生の学びがスタートし、2023年2月19日まで約20講義が行なわれます。

高梁川流域で活躍する経営者や事業家による歴史や文化について学ぶ講義や、プレゼンテーションやITツールの活用方法など、地域活動を推進するためのスキルを身につける講義を実施。

また、倉敷市玉島・早島町のフィールドワークなど、体験型の実習も計画されています。

受講者たちは学びを受けるだけでなく、実習やレポートにより主体的に各自の取り組みや成果を報告。

2023年2月19日に開催される修了式では、各自の取り組みについての成果発表が予定されています。

高梁川風景4

講義

高梁川志塾で行なわれる講義は以下5つに分類されています。

SDGsビジョン編高梁川流域の2030年のビジョンと現状の取り組みを、実際に活動している講師から聞くことのできる講座
教養編高梁川流域における、歴史や文化・産業などの知識を得るための講座
スキル編プレゼンテーション、ITツールの利活用、ブログやSNSの活用など、地域で活動を遂行するうえで必要なスキル・ノウハウを習得する講座
ローカルSDGsミッション編SDGsの17のゴールを高梁川流域として捉え直して目標設定するワークショップ
フィールドワーク高梁川流域における地域おこしの体験学習
講義の分類と内容
講義のようす

講義は1コマ2時間10分です。

1時間の講演ののちに10分の休憩、その後1時間の質疑応答もしくはワークショップの構成となっています。

対面形式だけでなく、オンラインでも受講可能

また、ほとんどの講義では動画のアーカイブが用意されているため、講義後でも動画を視聴して履修することができます。

学業や仕事のために出席できなかった場合でも、後から学習できる仕組みとなっているのです。

講義風景2

講師

登壇する講師については、高梁川志塾の公式ホームページに掲載されています。

第5期の特徴は以下のとおり。

第5期の特徴
  • こどもの貧困対策や居場所づくりに関して、「水島こども食堂ミソラ♪&ハルハウス」の井上正貴さんから話しを聞きます。
  • 倉敷民藝館」の成り立ちや、民藝そのものについて、「暮らしのなかの美しいものたち」と題して、公益財団法人大原美術館 大原あかねさん、学芸員のから話しを聞きます。
  • 里庄町では、物理学者仁科芳雄博士についての話や、株式会社アグリケイエル 荻野亮さんに、シェア日本一を誇る「まこもたけ」の歴史や実情について話を聞きます。
  • 早島町のフィールドワークでは、株式会社キッカワ 吉川若菜さんに、公共的な施設の運営の在り方や地域との関わり方について話を聞くとともに、株式会社ぬか 中野厚志さんに、「ぬかつくるとこ」で大事にしている考え方などについて話を聞きます。
  • 補助金申請などに役に立つ、「ロジックモデル」「ステークホルダー」「プレゼンテーション」などスキル講座も充実しています。
講義中の様子

高梁川志塾 第5期の受講方法

高梁川風景3

高梁川流域学校では、高梁川志塾 第5期の受講生を募集しています。

募集の締切は2022年11月5日(土)です。

受講を検討しているかたは、高梁川志塾の公式ホームページに、より詳しい情報が記載されているので確認しましょう。

高梁川志塾とは?

高梁川志塾の概要

高梁川風景2

高梁川志塾は、高梁川流域におけるSDGsの達成を目指し、地域活動の中心的役割を担える人材を創出することを目的とした塾です。

高梁川流域におけるSDGsを考えるために流域の文化や風土を理解し、さらに地域活動を実践していくためにプレゼンテーションやITツールの活用方法などのスキルを習得します。

高梁川流域のSDGsについて考えるための教養を身につけ、実践できる人材を育てる塾なのです。

高梁川志塾 開講の背景

美観地区1

倉敷市は、優れたSDGsの取り組みを実施する地方自治体として、2020年に「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」として、国(内閣府)から選定されました。

高梁川志塾は「自治体SDGsモデル事業」のひとつで、倉敷市から一般社団法人 高梁川流域学校が委託事業として運営しています。

高梁川流域の持続可能な社会の実現にむけて、新たな事業に挑戦していける人材の創出を高梁川志塾は期待されているのです。

高梁川流域学校とは?

高梁川風景5

高梁川流域学校は、高梁川流域の自然や文化、産業を教材に、地域の文化や風土を次世代に語り継ぐ取り組みを行なっている団体です。

2015年に発足し、これまでに高梁川流域の歴史について学ぶ「備中志塾」や、高校生や大学生が年配のかたから話を聞く「備中聞き書き」などを行なっています。

詳しい事業内容については、以下の記事にまとめられているので気になる人は読んでみましょう。

高梁川流域学校 〜 「備中ならでは」の自然・風土・文化や産業を五感で学び、流域の未来に希望を持てるように

高梁川志塾の開催履歴

高梁川流域学校 代表理事 坂ノ上博史さん
高梁川志塾の開校式で挨拶をする高梁川流域学校 代表理事 坂ノ上博史 (さかのうえ ひろし)さん

高梁川志塾 第1期(2020年度)

高梁川志塾 第1期は、2020年11月から2021年2月の約4か月にわたり行なわれました。

開校式は、2020年11月3日に開催されています。

高梁川志塾のカリキュラムを修了した20名が、高梁川志塾 第1期生として卒業しました。

高梁川志塾修了式
画像提供 : 高梁川流域学校

講義・講師

高梁川志塾 第1期では、全41講義が行なわれました。

いくつかの講義については、倉敷とことこでも取り上げているので、興味のある人は読んでみましょう。

高梁川志塾 第2期〜4期

2022年7月30日の真備フィールドワーク(写真提供:高梁川流域学校)
2022年7月30日の真備フィールドワーク(写真提供:高梁川流域学校)

2020年11月に第1期がスタートした「高梁川志塾」は、これまで100名以上が参加しました

2期以降は、高梁川流域の各地へ実際に足を運び、その土地の魅力を五感で学ぶ「フィールドワーク」を取り入れています。

また、企業の参加が増えたり、高校生も参加したりと、多様な年齢・立場のかたがたが一体となって学べる場にもなってきています。

開催時期
1期2020年11月3日〜2021年2月14日
2期2021年6月27日~2021年9月12日
3期2022年11月7日~2022年2月20日
4期2022年6月9日~2022年10月2日
高梁川志塾の開催履歴

第2期以降もいくつかの講義については、倉敷とことこでも取り上げているので、興味のある人は読んでみましょう。

修了生のようす

修了生のなかからは、学んだことを活かして自ら団体を立ち上げたり、イベントを実施したりする人が現れ、高梁川流域の担い手が誕生しています。

講師や修了生のつながりも生まれ、高梁川流域を盛り上げる人たちとの関係を構築することができました。

高梁川志塾 終了後の活動1
高梁川志塾 第1期の講師、事務局、修了生が集まった高梁市吹屋ふるさと村でのイベントのようす

続いて、高梁川志塾 第1期の事務局スタッフとして修了生をサポートしてきた山本 将徳(やまもと まさのり)さんと、第1期の修了生 梶谷 昌史(かじたに まさし)さんに話を聞いてみました。

高梁川志塾 第5期のデータ

名前高梁川志塾 第5期
開催日高梁川志塾 第5期の期間:2022年11月6日~2023年2月19日
場所主にコワーキングスペース「住吉町の家分福」、他に市内公共施設など
参加費用(税込)詳細は高梁川志塾ホームページを確認。

1.SDGs探求コース受講生
一般 : 12,000円、学生 : 8,000円 (全プログラムヘの当日参加、アーカイブ視聴が可能)
※会場受講・オンライン受講に関わらず一律料金

2.聴講生(座学のみ参加)
会場受講:1,500円/回(人数制限あり) オンライン・アーカイブ受講:500円/回
※後日参加者のみ閲覧できるページを案内予定。
※講座によっては、別途、実費を徴収する場合があり。
※講座によっては、無料公開の場合があり。
ホームページ高梁川志塾 | 高梁川流域学校

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この記事を書いた市民ライター
後藤寛人
ぱずう(後藤寛人)

87年生まれの埼玉育ち。倉敷に転勤でやってきて6年目。
メーカーの研究員として働きつつ、週末はゴミ拾いボランティア団体の代表として活動しています。ひとりも知り合いもいなかった倉敷の街。ゴミ拾いを通じてたくさんの出会いがあり、倉敷の魅力を教えてもらいました。
余所者から見える倉敷の景色を伝えていきたいです!

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