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中村さんちのうまいもの工房 〜 本場ドイツが認めたソーセージ・ベーコンなどが充実したこだわりの精肉店

中村さんちのうまいもの工房 〜 本場ドイツが認めたソーセージ・ベーコンなどが充実したこだわりの精肉店

買っとこ / 2019.12.04

中村さんちのうまいもの工房 スタッフ 中村ひろゆきさんにインタビュー

中村さんちのうまいもの工房:スタッフ 中村 ひろゆき さん

中村さんちのうまいもの工房を運営する株式会社 マルヤス中村 ひろゆきさんに、お店の歴史や商品のこだわり、今後の抱負などの話を聞きました。

昭和40年代半ばに創業。最初はスーパーのテナントとして始まった

中村さんちのうまいもの工房:看板

店はいつごろから営業している?

中村
最初、うちはスーパーのテナントとして入っていた精肉店だったんです。
創業したのは昭和40年代半ばで、私の祖父母が始めました。

その後、複数のスーパーにテナント店舗を出しました。
さらに精肉の卸販売も開始。

やがて祖父母に加えて、私の父(現在の代表)・伯父(父の弟)・叔母(父の妹)も手伝うようになったんです。

しかし、平成初期にテナント店舗は全てやめました。

そして「中村さんちのうまいもの工房」の店舗を出店。
その後、現在まで店舗と卸販売で営業しています。

二代目が東京でハムやソーセージを学んだ

中村さんちのうまいもの工房:食肉加工品を製造する巨大な「スモークハウス」

食肉加工品を製造する巨大な「スモークハウス」

ハムやソーセージなどの食肉加工品にも力を入れているようだが、いつごろから始めた?

中村
私の父が始めました。

精肉だけでは他店と勝負できないので、東京の有名店で修業し、食肉加工の技術を学びました。

ハム・ソーセージ・ベーコンなどを中心に、自社で製造しています。
発色剤など添加物は使用していません

実は「中村さんちのうまいもの工房」というのは、テナント時代に自家製のハム・ソーセージ類のブランド名だったんですよ。

独立店舗を出す際に、ブランド名をそのまま店舗名にしました。

コロッケやミンチカツなどの惣菜は、私の祖母の時代から始め、叔母(父の妹)が技術を受け継いでます。

実は、2019年(令和元年)に開催されたドイツ食肉協会のコンテストで、当店のフランクフルトとベーコンが金賞を受賞しました!

父は長年食肉加工の研究を続けてきましたが、その結果だと思います。
ぜひ一度食べていただきたいと思います。

自家製加工食品や上級肉で他店と差別化

中村さんちのうまいもの工房:食肉加工品

近くには大型スーパーも多いが、対策は?

中村
以前はリーズナブルな肉から上級肉まだ幅広く扱っていましたが、リーズナブルな肉はスーパーなどに勝てません。

そこで、良い肉をお客さんの要望に応じてカットして販売することにして、差別化しています。
和牛だと、A4〜5ランクの肉を扱っていますよ。

さきほどの自家製食肉加工品に力を入れているのも、差別化になっていると思います。

地元のお客さんがメインだが、遠方から来られるかたも

中村さんちのうまいもの工房:店内

お客さんはどんな人が多い?

中村
基本的に地元のお客さんが多いです。

ただ、ひとくちに地元の人といっても、昔から住んでいる人よりも、引っ越してきた人がファンになってくれることが多いかな。

当店の周辺は新興住宅地や社宅が多く、転勤や移住してきた人が多いんです。
そういうかたの口コミで広がっていったりしていますね。

また、なかには岡山市内や福山市内などの遠方から来られるかたも。
当店のハムやソーセージなどを食べて、ファンになったという声もあり、うれしく思っています。

将来は自分で名物になるような商品を開発したい

中村さんちのうまいもの工房:スタッフ 中村 ひろゆき さん

ひろゆきさんは、どういう経緯で店を手伝うようになった?

中村
父や伯父・叔母は、小さなときから祖父母の仕事を手伝っていたそうですが、私はあまり父の仕事は手伝ったことはありませんでした。

だから、あまり家業に興味はありませんでしたし、父もとくに家業を継がせる意志もなかったようです。

高校卒業して進学するまでのあいだに、少し手伝ったくらいですね。

その後、就職活動をすることになったとき、はじめて家業を継ごうと思いました。

家業とはいえ、まったく知らない分野だったんで、勉強することが山積みで大変でしたね。
鮮度管理なんかも苦労しました。

中村さんちのうまいもの工房:スタッフ 中村 ひろゆき さん

将来、やってみたいことは?

中村
父や伯父・叔母のように、新しい商品を開発してみたいです。

私は一から何かをつくるよりも、既存の商品を改良したり組み合わせたりするのが得意なんです。
だから、それを生かして何か生み出したいなと。

私の考えた商品が、倉敷の新しい名物になったらいいなと思います。
倉敷には肉系の名物がないですから。

おわりに

中村さんちのうまいもの工房:外観

取材は、お店が休みのときにさせていただきました。

しかし、お店が休みにも関わらず買い物に来るお客さんが。
本当に根強いファンのいるお店なんだなと思いました。

また、学校帰りにイートインスペースでコロッケやミンチカツを食べてくれる学生や、休みの日にお小遣いでコロッケやミンチカツを食べにくる小学生がたくさんいるとのこと。

将来その子たちが、中村さんちのうまいもの工房の商品のファンになってくれたらいいなぁと思います。

中村さんちのうまいもの工房のデータ

中村さんちのうまいもの工房:外観
名前中村さんちのうまいもの工房
住所岡山県倉敷市東富井868-6
電話番号086-423-0230
駐車場あり
営業時間午前10時〜午後6時
定休日水、日
祝日の場合は営業
支払い方法
  • 現金
  • PayPay
予約の可否
電話にて商品の取り置き可能
座席8席

4人がけテーブル:2卓
タバコ
トイレ
子育てベビーカーの入店可能
バリアフリー車椅子での入店は可能だが、入口に段差がある
ホームページ中村さんちのうまいもの工房 公式サイト
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アサノ ・ヨウスケ

アサノ ・ヨウスケ

フリーランスの取材・インタビューライター、フォトライター。地域の文化・地理・歴史・食べ物などに精通。企業の社員インタビューや事例紹介、採用コンテンツも。地域情報サイトも運営。
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中村さんちのうまいもの工房:金賞獲得のフランクフルト・ベーコン

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