松下知寛さんへインタビュー

Dan Y Dwaのオーナー松下さんの経歴や、お店のこだわりについて聞いてきました。
洗練された雰囲気を持つダイニングバーDan Y Dwaの背景にせまります。
バーテンダーを目指した理由
バーテンダーをされる前は、何をされていたのでしょうか?
松下(敬称略)
実は、18歳で工業高校を卒業してから、工場で溶接作業をするような仕事をしていました。
昼間は工場で働いていましたが、もともと音楽が好きだったこともあり、夜は音楽を楽しむためにDJバー、いわゆるクラブに通うようになります。
ヒップホップ、レゲエなどのブラックミュージックを聴くたびに、お店の雰囲気にはまっていきました。
ついには、DJバーでバイトを始めてしまい、昼間は力仕事をして、夜はDJバーで接客をして、体力的に無理をしながら仕事を続けていたんです。
ある日、疲れ果てていたために寝坊してしまい、昼間の仕事を完全に欠勤。
そのことがきっかけで「もう昼間の仕事は辞めて、バーの仕事をしよう」と踏ん切りがつき、本格的に飲食業に携わることになりました。

バーテンダーを目指した理由は?
松下
最初はDJバーの従業員として働いていたのですが、その後、カクテルバーであるDan Y Dwaのお店に立つようになります。
人をもてなすことは好きだったので、カクテルでお客さんを楽しませることにもしだいに魅力を感じるようになっていたんです。
お店に立ちながらバーテンダーとして技術を磨き、2004年に、当時のオーナーからDan Y Dwaを譲り受けて独立しました。
Dan Y Dwaの背景

いまの場所に店舗を構えたのはいつでしょうか?
松下
当時のオーナーからDan Y Dwaを譲り受けたのちに、私がオーナーとして切り盛りしてきました。
ありがたいことに、お店は繁盛していたのですが、あまり広くない店舗だったため、わざわざ足を運んでくれたお客さんに帰ってもらうこともあったんです。
そのため、もう少し広い店舗で、外から洒落た雰囲気のダイニングバーが見えるような物件を探していました。
新たな物件が見つからないかと願っていると、自然に巡り合わせがあるようで、ちょうど私が30歳になった2009年に、知人からの紹介で今の店舗に出会えたんです。

Dan Y Dwaとはどのような意味なのでしょうか?
松下
実は、私も詳しくは知らないんです(笑)
イギリスのウェールズで使われている言語、ウェールズ語で「川の中の静寂」という意味。
アイルランド出身の歌手エンヤが手掛けたアルバムに収録されている楽曲のタイトルのようです。
前のオーナーが好きだった楽曲で、お店を立ち上げたときにタイトルをお店の名前にしたと聞いています。
それ以上のことは、私も知らないのですが、謎めいた感じが気に入っていて、私がお店を譲り受けたときに、名前も変えずに引き継いだんです。
何人もの人にDan Y Dwaの由来を聞かれましたが、曖昧だからこそ魅力を感じてくれた人が多くいます。
新しいカクテルが生まれる理由

印象に残っているカクテルはありますか?
松下
発祥のバーで飲んだカクテルが印象に残っています。
たとえば、アイリッシュコーヒーは、サンフランシスコのバーで考案されたカクテルで、実際にそのバーに足を運んで飲みました。
他にも、パリにあるブラッティメアリの発祥のバー、ベネチアにあるベリーニの発祥のバーなど、世界にあるカクテルの発祥のバーに行ったことは、思い出として残っています。
カクテル以外にも、サンフランシスコから車で約2時間のところにあるナパパレー、フランスのボルドーなどワインの産地にも足を運びました。
20代に世界各国でお酒を飲んだことは、バーテンダーとして良い経験になったと感じています。

どういったときに新しいカクテルを思いつくのでしょうか?
松下
日頃からカクテルのアイディアを考えている気がします。
たとえば、今日はスーパーマーケットの店頭に並ぶ季節のくだものを見ながら、「どんなカクテルにしたら合うかな」と考えてしまいました。
イチゴの季節になったので、「ストロベリーマルガリータがいいかな」とか。
食材について考えを巡らせていると、岡山県はフルーツの産地で、恵まれた土地だと実感することもたくさんあります。
松下さんが大切にしていること

カクテルを作るときのこだわりはありますか?
松下
個人的な意見ですが、10人が飲んで10人がおいしいと答えてくれるカクテルが1番だと考えています。
もちろん、独自性の高いカクテルを提供することを否定はしません。
でも、私が目指すのは、みんながおいしいと感じ、また飲みたいと思えるカクテルです。
みんながおいしいと感じるもののなかに、アクセントとして少しだけ自分らしさを加えることを意識しています。

お客さんと関わるときに大切にしていることはありますか?
松下
私たちの商いは、黒子のような存在です。
お客さんが主役で、お客さんが楽しい時間を過ごせるようにサポートするために私たちがいます。
私が作りたいと思うカクテルや料理ではなく、お客さんが求めていることに合わせるのが私のスタイル。
お酒の種類も、料理も幅広く用意しているのは、お客さんに希望に寄り添うための取り計らいです。
Dan Y Dwaは、誰とでも楽しめる大人のダイニングバーであることを意識しています。

Dan Y Dwaでお酒を味わったあとに
江戸時代の街並みが残る場所として知られる倉敷ですが、路地を練り歩くと何軒もの小洒落たバーが目に留まり、街の意外な一面に気づかされます。
特に、日が落ちたあとのDan Y Dwaの外観は印象的です。
窓からこぼれる暖かい色の光に誘われて、ついお店の中を覗いてしまいます。
店内を覗き込むと、洗練された雰囲気が漂う店内で、お客さんたちが談笑する姿が見られるでしょう。
お客さんを楽しませようとする松下さんのもてなしが、飲み物や料理だけでなく、お店全体に行き届いて、たくさんの人を引き寄せているのだと感じます。
Dan Y Dwaの窓からこぼれる温かい光から、一流のバーテンダーの心遣いが見て取れました。
Dan Y Dwaのデータ

| 名前 | Dan Y Dwa |
|---|---|
| 住所 | 岡山県倉敷市鶴形1-2-28 |
| 連絡先 | 086-421-3270 |
| 駐車場 | なし |
| 営業時間 | 月〜木:午後6時~午前0時 金・土:午後6時~翌午前2時 |
| 定休日 | 日 |
| 支払い方法 |
|
| 予約の可否 | 可 |
| 座席 | カウンター6席 6テーブル、24席 |
| タバコ | 禁煙(指定エリアのみ喫煙可能) |
| トイレ | 洋式トイレ |
| ホームページ | Dan Y Dwa (Instagram) |










































