第3回 ラムセミナーin倉敷(2026年8月19日開催)~ ラム肉は世界的に「ごちそう肉」。ラムを知り活用するキッカケに

ラムセミナー

瀬戸内からラム肉(羊肉)の文化を広げていくために、1年に1度「ラムセミナー」が開催されていることを知っていますか。

第1回と第2回は岡山市で開催され、今年(2026年)の第3回は会場を倉敷市に移して開催されました。会場の倉敷アイビースクエア 愛美赤煉瓦館には、岡山県内外から飲食店関係者が集まりました。

筆者は飲食店関係者ではありませんが、ラム肉に興味があったため参加したので、セミナーの様子をレポートします。

日本のラム市場の現状

MLAの三橋一法フードサービスシニアマネージャー
MLAの三橋一法フードサービスシニアマネージャー

普段、食卓にラム肉が並ぶことはありますか。もしくは、外食の時にラム肉を食べる機会はどのくらいあるでしょうか。あまり思い浮かばないかもしれません。

それもそのはず。日本人1人当たりの年間ラム肉消費量は約300gだそうです。ちなみに鶏肉は約14kgで豚肉は13kg強、牛肉は約6kgを消費しています。比較すると極めて少ないですよね。

このようにインパクトのある情報から話を始めたのは、羊肉生産者団体であるMLA(ミート・アンド・ライブストック・オーストラリア)の三橋一法(みつはし かずのり)フードサービスシニアマネージャーです。

第1回から登壇しており、毎回分かりやすく日本や世界のラム市場について語ってくれています。

ラム肉の3つの魅力

ラム肉には具体的にどのような魅力があるのでしょうか。三橋さんは以下の3つを挙げました。

  • 宗教を問わない唯一の赤身肉
  • 高い栄養価
  • サステナブル

宗教上の食事制限がない人は、さまざまな肉を食べられるため、あまり意識しないものです。ですが、例えばイスラム教徒は豚肉を食べません。その点ラム肉は、宗教上の理由で食べられる肉が限られる人にも選ばれる場合があり、飲食店のインバウンド対策の一つとして活用できます。

またラム肉は、タンパク質・鉄分・亜鉛・ビタミンBが他の畜種より豊富なため、健康志向や女性客を意識したコンセプトに有効です。

サステナブルとは、どういったことでしょう。
羊は人類最古の家畜(メソポタミア文献に記録)であり、放牧され、草のみで育つため環境負荷が低いとされます。また、アニマルウェルフェア、エシカルの観点でも優位性があり、ラム肉を扱う企業にとっても利点があります。

アニマルウェルフェア(動物福祉)
動物が生まれてから死ぬまでの間、ストレスや苦痛をできる限り減らし、健康で快適な状態で過ごせるように配慮する考え方

ラムバサダー トークセッション

ラムセミナー

後半は「ラムバサダー トークセッション」と題し、ラムバサダー(ラムとアンバサダーを掛け合わせた造語)の3人がファシリテーター(三橋さん)の質問に答えました。

なおトークセッション前には、ラムバサダーの3人がお店で提供しているラム肉を使った料理の試食が行われ、セミナー受講者にとって、お腹と心が満たされる時間となったようです。

ラムバサダー(敬称略)肩書提供料理
田中小矢佳(たなか さやか)株式会社sheep 代表取締役
「ラム肉バル結」「岡山ジンギスカン結」オーナー
瀬戸内レモンの塩ジンギスカン
三木基弘(みき もとひろ)ラムとスパイス キクヤ 店主ラムのもも肉のひき肉を使ったスープ餃子
髙橋裕基(たかはし ひろき)飲食店オーナー/シェフラムの串
ラムバサダー3人の詳細
ラム串

トークセッションで語られたのは、以下のような内容です。

  • ラム肉を取り扱うきっかけ
  • メニュー・原価に関する知見
  • 集客のコツ など

これらの中で、田中小矢佳さんが以下のように答えていたことが印象に残りました。

「インバウンド客(外国人観光客)がラムを食べられる店をインターネットで検索して来店するケースが増加しました。英語メニューにラムと記載するだけで、反応が大きく変わります」

会場の倉敷アイビースクエアがある倉敷美観地区には、たくさんの外国人も訪れます。世界的に見るとラム肉は「ごちそう肉」だそうです。倉敷の町とラム肉は相性が良いのではないかと筆者は思いました。

それぞれからひと言

MLAの三橋フードサービスシニアマネージャーは、以下のように語りました。

「ラム肉の魅力をどんどん発信していき、この岡山から瀬戸内にラム文化を広げていきたいです」

また、主催者であり、中四国初のラムバサダーでもある田中さんのひと言は、以下のとおりです。

「ラム肉を食べることに、少しハードルを感じる方もいますが、実際に食べるとおいしいと感じていただけることがあります。まずは飲食店関係者へのラムセミナー。そして一般の方にはラムイベントを楽しんでほしいです。2026年9月26日、27日には、倉敷アイビースクエアでラムフェスティバルを行う予定です」

おわりに

会場には飲食店関係者が多数参加しており、ラム肉の注目度の高さがうかがえました。中には、筆者がよく出かけるイベントに出店しているキッチンカーの店主も。

ラム肉を扱う業者さんも3社参加しており、セミナー終了後は名刺交換や情報交換する姿も見られました。

もしかすると、近いうちに倉敷でラム肉フィーバーが起こるかもしれません。

詳細情報

第3回 ラムセミナーin倉敷

開催場所:
倉敷アイビースクエア 愛美赤煉瓦館
岡山県倉敷市本町7-2

開催日:
2026年8月19日(水)
開場:午前10時30分
セミナー:午前11時~午後1時

詳細URL:
https://www.instagram.com/setouchi_lamb_pj/

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この記事を書いた市民ライター
パパンダ
パパンダ(岡本康史)

岡山市在住で、3人兄妹を育てているパパWebライター兼編集者です。倉敷とことこの編集長をやっています。倉敷美観地区を中心とした情報を、パパ目線・主夫目線・福祉目線などなど、いろいろな角度から紹介します!

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