喫茶 心温(このん) 〜 総社のB級グルメ「鬼ノ城カレー」と店主こだわりの自家焙煎珈琲が楽しめるお店

JR総社駅のすぐ近くに、総社のB級グルメ「鬼ノ城(きのじょう)カレー」を食べられるお店があることを知っていますか？

「鬼ノ城カレー」とは、鉄鍋で煮込んだ鉄分たっぷりのチキンカレーのことです。

甘みのあるトロトロのルーに、ゴロゴロと具材の入った贅沢なチキンカレーは、万人受けする優しい味わい。

食後に店主が淹れてくれるこだわりの自家焙煎珈琲も、「淹れ方の違いでこんなに珈琲の味が変わるのか！」と驚かされました。

また、喫茶 心温は、総社市観光協会の会長がこっそりと運営している喫茶なんです。

喫茶 心温への想いやキッカケ、鬼ノ城カレーの由来までたっぷりと聞いてきましたよ。

総社駅周辺のランチやカフェ休憩の時には、ぜひ行ってほしい『喫茶 心温(このん)』を紹介します。

道順を確認

喫茶 心温は総社駅前でB級グルメと自家焙煎珈琲が楽しめるお店

喫茶 心温は、JR総社駅徒歩30秒という立地にあります。

2019年3月14日にグランドオープンしたお店。

冒頭でも伝えたように、総社市観光協会の会長がこっそりと運営している喫茶なんです。

お店ができたきっかけは、観光協会の会長をしている中で聞いた「総社駅周辺は寂しいなあ」という市民からの声でした。

何か自分にも出来ないかと考えていたところ、息子さんが鍼灸師をしていたので、「一緒にお店をしよう！」ということで、「喫茶 心温」と「はり・きゅう・酸素ボックス いつつのき」をオープン。

「健康」をひとつのキーワードに、総社市観光協会の会長職をしながら、ご自身で総社駅前の活性化に取り組まれているんです。

総社市観光協会の会長がしていることはあまり表に出していませんが、お店を始められたきっかけがすごく素敵ですよね。

喫茶 心温のおすすめメニュー

喫茶 心温の主なメニューは以下のとおり。なお、価格は2020年10月時点のものです。

メニュー	税込価格
ブレンド珈琲	400円
ストレート珈琲(モカ・ガァテマラ・キリマンジャロ)	450円
モーニング	550円
ソフトドリンク	300円
鬼ノ城カレー	550円
そばめし	550円
ハンバーグ定食	700円

それでは、メニューの中でも特にオススメなB級グルメ、「鬼ノ城カレー」と「自家焙煎珈琲」を紹介します。

具だくさんで鉄分もたっぷりな「鬼ノ城(きのじょう)カレー」

鬼ノ城カレーとは、鉄鍋で煮込んで作るチキンカレーのこと。

なぜ鉄鍋で煮込むのかというと、「鉄鍋の鉄分がカレーに溶け出し、鉄分を吸収できる」からだそうです。

鉄分が足りない貧血の人にはおすすめできますね。

まさか、鉄鍋から鉄分を吸収できることに驚きました。

そして、なぜ鉄にこだわっているかというと、吉備国が鉄と大きな関係があるからだそうです。

吉備国は、「たたら」と呼ばれる製鉄技術によって、繁栄していきました。

たたら製鉄に大和朝廷が興味を持ち、吉備津彦命(きびつひこのみこと)を派遣して、鉄を奪いに来ます。

吉備津彦命とは、桃太郎のことです。

桃太郎伝説の温羅(うら)、つまり鬼は鉄を作っていただけで実は悪くないんですね。

吉備国は鉄によって繁栄しており、鬼ノ城で温羅が吉備国を治めていたから、ネーミングを鬼ノ城カレーにしたそうです。

鬼ノ城カレーは、具沢山で野菜やチキンがゴロゴロと入っています。

ルーはトロトロと甘みのある味わい。

まろやかな甘みの隠し味には、マグロフレークが入っていました。

また、糖質を気にされるかたのために鬼ノ城ヘルシーカレーがあります。

ご飯を少なくした代わりに、たっぷりの千切りキャベツが入っていました。

鬼ノ城カレーのまろやかな甘いルーの味わいに、キャベツの千切りがすごく合うんです！

キャベツにほどよく絡まって、ご飯と同じくらい美味しく頂きました。

手間をかけた味わいが絶品「自家焙煎珈琲」

食後には、店主が腕を振るった自家焙煎珈琲もぜひオススメしたいです。

ストレート珈琲(モカ・グァテマラ・キリマンジャロ)を頼むと、店主が時間をかけて生豆を煎るところから珈琲を作ってくれます。

筆者は、コーヒー豆を煎るところから見るのは初めてでした。

横に振りながら、ポップコーンのようにパチパチと音が聞こえ始めると、すごく香ばしい珈琲の良い匂いがしてきます。

煎った珈琲豆を少し冷ました後は、手早くグラインダーで生豆を挽いていく作業です。

そして、出来上がった珈琲を飲んでみると、すごく驚きました。

口に入れてすぐは、珈琲らしい深い味わいなのに、後味が全く残らずにさっぱりとしていて飲みやすいんです。

「珈琲の後味の苦味が苦手…」というかたに、ぜひ飲んでほしい珈琲でした。

ご飯の炊きたてが美味しいように、珈琲も生豆から煎りたて、挽きたてが一番美味しいんですね。

珈琲はそもそも、炒って7日、粉にして3日、淹れて30分で作らなければ、美味しさを保つことはできないんだそうです。

喫茶 心温では、珈琲本来の味を楽しむことができます。

時間がかかってもよければ、お客様の要望に合わせて浅煎り、深煎りの調整もしてくださるそうです。

煎りたて、挽きたての珈琲なら、珈琲が苦手なかたでも飲みやすいので、ぜひ飲んでみてください。

喫茶 心温 店主 佐野 誠(さの まこと)さんにインタビュー

喫茶 心温 店主 佐野 誠(さの まこと)さんにお話を聞きました。

佐野
「健康」をひとつのキーワードに考えています。

B級グルメの鬼ノ城カレーは、最初「田舎カレー」にしていたんです。

鶏肉は比較的健康食としても取り入れられるじゃないですか。

僕らの時代は各家庭で鶏を飼ってて、だから鶏肉は昔から親しまれているんですね。

だから、田舎カレーにしたんですが、鉄のアイデアが浮かんだ時にネーミングを変えて鬼ノ城カレーにしたんです。

鉄鍋か鉄の卵を使って煮込むチキンカレーが鬼ノ城カレー。これが条件です。

鬼ノ城カレーが、総社のB級グルメとして広まっていけばいいなと思っています。

また、併設している「酸素ボックス・鍼灸 いつつのき」で酸素ボックスに入られるかたもいますね。

喫茶 心温併設の「酸素ボックス・鍼灸 いつつのき」について

佐野
総社初の酸素ボックスを取り入れています。

疲労回復、睡眠不足、集中力アップ、二日酔い、ダイエットなどに効果的で、初回体験3回までなら60分500円でお試しできます。

なので、喫茶 心温を利用するついでに酸素ボックスを体験されるかたもいらっしゃいますよ。

喫茶 心温の営業時間中なら、いつでも体験できるのでお気軽にどうぞ。

今後について

佐野
喫茶 心温を通じて、総社駅周辺を賑わってる町にしたいですね。

もう少し、歩いてる人を増やしたいと思っています。

総社で、「歩得」というポイントが貯まったら商品券に交換できるサービスがあるんです。

総社市在住、在勤なら参加可能なので、こういったサービスで街中を歩くことを楽しんでもらって、市民の人が健康になっていったらいいなと思っていますね。

そして、心温まるホッと一息つけるスペースとして、喫茶 心温を利用してもらえたら嬉しいです。

おわりに

JR総社駅から徒歩30秒という立地で、総社のB級グルメとこだわりの自家焙煎珈琲が楽しめる喫茶 心温。

総社市観光協会の会長の「総社を盛り上げたい！」という想いからできた、お店の名前の通り、心が温まるような場所です。

また、想いだけではなくて、現在も珈琲の勉強を継続されていたり、カレーの改良を続けているなど、日々努力されている姿が本当に素敵だと感じました。

総社に訪れるときには、ぜひ鬼ノ城カレーと自家焙煎珈琲を楽しんでください。

少しでも多くのかたに喫茶 心温を知ってもらえたら嬉しいです。