JAZZ &TEA ~ ジャズの曲をブレンドティーで表現。「お茶を買う時間」の体験を売り、文化として広めるティーサロン

アイキャッチ_JAZZandTEA

ティーブレンダーの宮園三鈴さんにインタビュー

宮園三鈴さん(画像提供:JAZZ & TEA)
宮園三鈴さん(画像提供:JAZZ & TEA)

JAZZ & TEAのブレンドティーは、ジャズからインスピレーションを受けて茶葉をブレンドし作られます。

曲を色や味わいで表現するティーブレンダーの宮園三鈴みやぞの みすずさんに話を聞きました。

もともとお茶好きだった

なぜ倉敷にお店を構えたのですか?

宮園(敬称略)

私は岡山市出身で、倉敷美観地区がとても好きでした。町並みや人の雰囲気とか全部好きで。倉敷市出身の夫と結婚し、倉敷市民になれてうれしかったですね。

JAZZ & TEAを始める前は、海外(タイ)で働いていました。海外では「岡山は知らないけれど、倉敷は知っている。良いところだよね」と言われることが多かったですね。

倉敷の街の美しさや、文化的な部分をご存じの方が多く、自分が何かを始めるなら倉敷で、という思いがありました。

海外ではお茶関係の仕事をしていたのですか?

宮園

タイで全く関係のない物流の仕事をしていました。
タイは中国茶の産地や、紅茶で有名なシンガポールに近いんです。週末はお茶処に行って、いろいろと勉強できると思いながらタイで働いていましたね。

もともとお茶に興味があって、学生時代は紅茶専門店でアルバイトをしていましたし、大学では茶道・煎茶道を研究していました。日本だけではなく、海外のお茶の文化にも興味があったので、卒業論文を書くために紅茶の産地のインドへ単身で渡ったこともあります。

JAZZ & TEAが生まれたきっかけは?

宮園

私たち夫婦はジャズが好きでして、結婚式のオープニングのBGMに「ス・ワンダフル」が良いよねと話していました。すると夫が「お茶で曲を表現したらどうなるんだろう?」と質問したんです。それがきっかけです。

「ス・ワンダフル」は、恋焦がれている人たちの歌です。
「恋をした途端、全てが輝いているわ」と歌っているような世界観をイメージするのはお花。でも、ちょっと苦みみたいなものもある大人の恋の曲かなと思い、ローズペタルやラベンダー、リンデン、オレンジピールなどをブレンドしたお茶になりました。

注ぐ_JAZZandTEA

当時は趣味でいろいろなお茶を持っていました。ブレンドをしたのはス・ワンダフルが初めてで、「この曲ならどうなるんだろう?」と次々考えると楽しくなってきまして。でもあくまでも趣味でやっていました。

その後、子どもを出産してすぐコロナ禍になったんですね。この先どのようなことが起こるか分からない状況で、悔いがない人生にしたい思いと、ジャズとお茶は誰もやっていない表現の世界だからやってみたい思いが生まれました。

まだ1歳にもなっていない息子を抱えながら、とりあえずやってみようって。最初は本当に小さなフリーマーケットで売り出したところから始まりました。

2020年にスタートしたんですが、コロナ禍のまっただ中。イベントが中止になることもあって、本当にやっていけるのか不安になりながらも、やりたいことは明確で。ブレンドのアイデアは止まりませんでした。

曲からのインスピレーションを香り・味わい・色で表現する

どのようにしてブレンドティーを作るのですか?

宮園

曲を聴いて、浮かんできた情景や香りのイメージを慌ててメモします。それから思い描く香りと味は、こういうブレンドの比率かなと頭の中でパズルのように組み立てて、茶葉などを計量しながら再現します。

前職が数字を追いかける施設管理の仕事だったので、その経験が今に生きていますね。レシピの配合の比率から必要な原材料を探して、賞味期限と照らし合わせて…全部データにして眺めて作り上げてゆくのは好きです。

完成までに時間がかかるものもあれば、一発で決まるものも。例えば、セ・シ・ボンは思い浮かんだ組み合わせで表現したかったけれど、ある香りが突き抜け過ぎないようにとか、ちゃんと緑茶の余韻が残るようにとか。細かい調整に時間がかかりました。

ブレンドやパッケージ、ブレンドティーに添える文言は私が担当です。パッケージのデザインやポスター用の写真は主に夫で、役割分担しています。

ブレンドティー_JAZZandTEA

完全予約へのこだわり

レッスンだけでなく、購入も完全予約制なのは珍しいですね。

宮園

ショールームを兼ねた空間になっているので、ブレンドティーを売りたいというよりは、特別な時間として楽しんでいただきたいと思っています。1時間につき1組さまだけの完全予約制にすることで、赤ちゃん連れや人目が気になってしまう方でも音楽を聴きながらゆったりとした時間を過ごしていただきたいですね。

多くの人が一度に来てしまうと、一人一人とお話がしっかりできなくなるので、完全予約制にしています。

「どれを選ぼうかな」という、選ぶ時間に感じるときめきと、買って帰った時の高揚感を体験していただきたいです。私たちはブレンドティーそのものではなく、買い物体験の時間を買いに来ていただいていると考えています。

ジャスが流れる店内(画像提供:JAZZ & TEA)
ジャズが流れる店内(画像提供:JAZZ & TEA)

今後、目指したいことはありますか?

宮園

音楽とのコラボレーションをしたいと思っています。
今準備中で、海外にも挑戦していきたくて。まずは商品の販売からにはなるんですけど。海外でもJAZZ & TEAという、音楽とブレンドティーの体験をもっと浸透させるための挑戦を続けていきたいです。

試飲_JAZZandTEA

おわりに

ジャズの演奏、歌声、曲の背景など、あらゆるものを取り込んで、感性を研ぎ澄ましてブレンドティーで表現する。取材するまでは宮園さんの感性と感覚で作り上げるのかと思い込んでいました。

実際は、頭に蓄積している原材料の味わいのデータを基に、数字と向き合いながら調合する。意外と理系な一面もある点に驚かされました。宮園さんによって生み出されたブレンドティーはどれも個性的で、私にとって初めて出会う色・味わいばかりでした。

宮園さんのおすすめは、ブレンドティーの元となった曲を聴きながら飲むこと。Spotifyで元の曲のプレイリストを公開しているのだそうです。試飲で気に入ってミスティを購入しました。

ジャズに耳を傾けながら、ゆっくりとブレンドティーを楽しむ時間を設けてみようと思います。

JAZZ & TEAのデータ

JAZZ &TEA ~ ジャズの曲をブレンドティーで表現。「お茶を買う時間」の体験を売り、文化として広めるティーサロン
名前JAZZ & TEA
住所岡山県倉敷市上東309-1
連絡先070-3782-1238
駐車場あり
4台
営業時間【月〜水・金】
午前10時~午前12時
午後1時~午後4時

【木・土】
午前10時~午前12時
午後1時~午後2時
定休日日、祝日
支払い方法
  • 現金
  • PayPay
ホームページJAZZ & TEA

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この記事を書いた市民ライター
倉敷そだち
倉敷そだち

倉敷市在住。倉敷市でのびのびそだちました。食べることが大好き食いしん坊。家ではじっとしていられず、美味しいものを探しにふらっと出かけています。
「倉敷が好き」「倉敷に行こうかな」と思うひとを増やすことが自分の使命と思っています。

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